Civ4:BtS検証

2008-05-22 12:11:53 | 日常の駄文

ここ数日、マルチプレイ大会に向けてCiv4:BtS合宿をしてました。
ただでさえCiv4も4ヶ月ぶりなのに、最新拡張版のBtSとなるとあまりやりこんですらない。
また、BtSの変更箇所や拡張部分は相当に大きいもので、ゲーム性自体に変革をもたらすものでした。

ということで、まずはBtSの仕様を把握する作業にとりかかりました。
変更された部分や追加要素などをくまなく検証プレイし、仕様に関する謎の部分を出来る限り取り払う。
仕様を把握した上で、それらの要素を戦略に取り入れる理論を構築する。
お勉強お勉強。

中世前後辺りだとやはり宗教関連の変更が大きく目立つけど、近代以降になると企業システム関連や、軍事ユニット関連の変更が目覚ましいかな。
諜報関係は古代時から威力を発揮するけども、これも本格的な展開は近代辺りからといった感じ。
諜報関連施設も近代辺りからブーストに入るので。
まぁやはり全体的に、BtSは近代-現代プレイを大幅に拡張させるものだと実感した。


近代-現代の軍事ユニットは大幅にテコ入れされている。
特に大きいのは空海軍の追加ユニット群と仕様変更。

空軍には飛行船が登場。
飛行船は若干の爆撃能力があるが、それよりも偵察ユニットとして非常に優秀で、
広範囲を見渡すことができ、潜水艦も発見できる。
沿岸や国境哨戒用にいくらかは浮かべておきたい。

また、BtSから戦闘機の迎撃発動率が100%になった。
これにより制空権争いが熾烈になり、爆撃機を飛ばす前に敵の戦闘機を駆逐する必要がある。
戦闘機の信頼性が上がったことで、従来よりも空軍の重要性が上がってるといえる。

BtSから巡航ミサイルが登場。
陸上基地、または艦船から発射することができ、使い捨ての爆撃兵器であるが迎撃不能である。
ユニットに対する爆撃能力(致死能力付)と、地形改善破壊、都市の防御施設破壊などに有効である。
これは要するに爆撃機の任務を代替するものであり、戦闘機の強化と代替手段の登場で、相対的に爆撃機の価値は低下している。
しかし爆撃機はスタックに対して複数同時に被害を与えられる弾幕特性があるので、自軍制空権下での戦闘では威力を発揮するだろう。
爆撃機の利点は、巡航ミサイルよりも航続距離が長いこと、使い捨てではないこと、複数ユニットに対して同時に被害を与えられること。
巡航ミサイルの利点は、迎撃不能なので必中信頼性があること、艦船に搭載して発射すれば結果的に爆撃機よりも敵地奥深くへ撃ち込めること。

プラスして戦術核ミサイルがCiv3以来の復活。
迎撃される可能性があるが、ICBMよりも手軽に行える核攻撃手段。


海軍には潜水艦の仕様変更と、新たにイージス艦(ミサイル巡洋艦)、ステルス駆逐艦、攻撃型潜水艦が登場。
BtSの潜水艦は、巡航ミサイルを3発まで搭載し発射する能力を得た。
これにより対地支援や対艦攻撃に活躍することができ、潜水艦の重要性が格段に上がった。
ちなみにミサイルの補給をするには基地に帰らないといけない。

イージス艦はCiv3にもあったが、今回のミサイル巡洋艦は全く役割が異なるユニットとなっている。
4発の巡航ミサイルを搭載することができ、ミサイルを撃ち尽くしてもユニット単体としての攻撃力も戦艦と同じ40であり、さらに弾幕特性付き。
対艦戦では巡航ミサイルを斉射した後に通常攻撃をかけることで、強力な主力艦となっている。
ちなみにイージス艦とはいうが、対空迎撃力や対潜能力などは持たない。

ステルス駆逐艦はステルス駆逐艦でしか視認できない。
戦闘海域に潜伏し傷ついた敵艦や空母、輸送艦などを暗殺する役目となるだろう。
一応対空迎撃率も50%とそれなりに高いが、艦隊防空はだいたいの人は空母任せかな?
駆逐艦とはいうが、こいつも対潜能力を持たない。

攻撃型潜水艦は、潜水艦ハンターである。
ミサイルを搭載することはできないが、潜水艦を捜索でき、対潜攻撃に+50%特効能力がついている。
また当然、自身も潜水艦なので通常ユニットからは不可視である。


空海軍の変更は以上。
長文になったので重要な部分をまとめると、飛行船による哨戒と、
戦闘機の迎撃率100%化に伴い空軍の重要性がアップしたのと、
巡航ミサイルの登場によって現代戦の様相は大幅に変わった。

上空では戦闘機同士が頻繁に空戦を開始し、潜水艦やイージス艦から雨のように巡航ミサイルが都市に降り注ぎ、
艦隊戦も遠距離からの巡航ミサイル攻撃から開始されるようになった。
巡航ミサイルは使い捨てな分コストは安いが、これを思いきり継続的に撃ちまくるには相応の生産力を要するだろう。

ちなみに陸軍には空挺部隊がCiv3以来の復活を果たしたが、相変わらず使い道がわからない。
まぁ現実でも大々的な空挺作戦は廃れたし、やはりそれが答えなのかもしれない。
他にはSAM歩兵の対ヘリ特効能力がアップしてたり、移動式SAMユニットが追加されてたり、
制空権争いの重要性がアップした為か全体的に地対空能力を向上させる変更が目立った。


従来のユニットに加えこれらの新ユニットを用い、どのように対人戦争が展開されるのか。
とりあえず仕様検証も兼ねて、この3日間に対AIで出来る限りの軍事演習を行った。
軍事だけでなく、新システムを考慮に入れた諜報戦・外交戦略も、仕事中ずっと考えて構築した。

マルチ大会はいよいよ明日。
さー、やるぞっ!