Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

TOTOウォシュレットが壊れました

2019-12-26 10:50:09 | 日記

 リモコンが効きません。クリスマスも過ぎて穏やかな年の瀬かと思っていたら突然です。思い出したのは数年前にMacが突然起動しなくなった事、不調になってからバックアップHDを探して師走の街を走りました。今回リモコンが効かないと年末年始いろいろ困ります。本体横にあるボタンでお尻洗いくらいはできるのですが細かな設定や便座の開け閉めはできません(人を感知して蓋は開きます)

 便器の画は私も苦手です。赤外線の受信はこの部分。

 

 リモコンの送信機と受信部、どちらが問題なのか?調べてみると赤外線は見えないがスマホのカメラでは確認できるとのこと。早速液晶モニタで確認すると送信機は問題なさそう(少なくともLEDは発光している)。これは覚悟を決めてウォシュレット便座を開けなければならない。。このウォシュレットは3代目ですが2代目、3代目は自分で取り付けて(交換して)います。3代目はアプリコットという最上位機種で結構高価なのですがお風呂場の混合水栓と一緒で実売価格は結構安く入手できました。しかし設置してから5年以上は経過しています。このまま廃棄になったら30年に3台としてウォシュレットの寿命は平均10年という事になります。30年も経てばそろそろリフォームで便器ごとごっそり交換かもしれないが今の所全く不自由なく快適なトイレなのでできればこのままもうしばらくは使いたい。

 コンセント抜いて水栓締めて後ろにあるネジ1本外せば開きます。この機種はワンタッチで便器から外れて掃除しやすくなっています。便器は30年以上前の新築時からの古い物ですが規格は変わってないようです。

 赤外線受信基板を外してみると

 

 受信IC(フォトTrではない)は金属ケースに収められていますがウォシュレット便座の中は温水を作る関係で湿度が高く真っ赤に錆びている。3本しかないICの足も同様でちょっと触るとぼろっと崩れてどうもここが原因らしい。なかなかハンダが載らずに苦労したがモールド部分を削ったりして、、、

  

 なんとか繋いで本体に戻したら復帰しました。

 再び故障するのは時間の問題なので適当な(あまり選択肢はなさそう)赤外線受信ICを注文します。なんとか年末年始を乗り越えることを祈りつつ。

 

 実は購入後しばらくして不調になったことがありますがTOTOの故障修理受付に連絡したら早々に業者さんが来て対応してくれました。料金も保証書紛失にもかかわらず発売直後だったのか無料で大いに感心したことがあります。古い機種でも自分で無謀な分解などせずにまず相談するのが得策なようです。今回開けてわかったことですが受信IC基板は本体についているドーム状のキャップを開けて外部から非分解でアクセスできそうです。コネクターによる接続なので基板交換は簡単ですが個人には基板のみの供給は難しいのではないかと思っています。プロの仕事は再修理は許されず中身のごっそり交換はいたしかたないとも言えます。アマチュアの遊びとお金をもらうプロの仕事は厳しさにおいて比較にならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

追記1

 半日も経ってないのにまた不動になりました。

 先ほどの経験から外からカバーを外して、、やっぱりてんぷらハンダがとれてます。再ハンダして組み付け完了。先ほどは3時間もかかったのに今回は10分くらいで。

 「赤外線リモコン受信モジュール(38kHz)シールド付き」翌日には届きました。110円。

 送料は600円です。。今の所ちゃんと動いているので今度故障したら交換する事にします。

 

 年が明けて2020年になりました。帰省先から帰宅すると先に帰宅していたカミさん「トイレが動かない」。。やっぱりか〜。

 すぐに外して再ハンダするも復旧せず。よく見ると電解コンデンサーが液漏れしていてこれは交換するもダメです!(Y製作所のマネ)

 基板の接続を何回も確認したがやはり変わらず。この受信ICは諦めました。購入していた「PL-IRM0101-3」に交換してみた。電解コンデンサーも交換してます。

 期待に反して動かず。。改めて基板から回路図を起こして資料と比べてみると

http://akizukidenshi.com/download/ds/paralight/DS-27-01-0001%20PL-IRM0101-3%20B1.pdf

 なんと接続が異なっている!規格の統一はされていない様子でこれで壊してしまったかもしれない、、。電源5Vとオシロスコープを接続してリモコンのボタンを押すと

  

 しっかり反応して大丈夫なようでほっとしました。接続を変えて配線して

 念のためにこの状態でも電源とオシロをつないでリモコンで動作確認して本体に接続してテストしてみる。。がやはりダメです!(、、、)。

 本体から電源は来ているが信号線にも電圧(+5V)がかかっています。信号は直にLSIに接続されていると思われるのでこれは??です。

 素人のできる事は此処までのようです。受信基板を交換しても多分ダメな可能性が高い気がしますしこのウォシュレットは諦める事にしました。現行品を探して交換する事にします。

 

 注文して翌日には届いた。

 TOTO ウォシュレット TCF4833AKRという最上位機種で定価は20万円以上だがもう当たり前になったがかなり安く入手できました。今までの機種とほとんど一緒だが取り付けるアダプターの形状は異なっているようで此処だけ交換が必要だがほとんど15分もあれば完了でとりあえず現状復帰しました。リモコンも共通で旧リモコンでも操作できるが今回は便器洗浄ユニットも取り付けるつもりなのでスイッチを取り付けた新しい方を使います。ところが付属していた便器洗浄ユニットは設置できるタンクが決まっていて我家のS518Bという品番のタンクには取り付けできない事が分かりました。手動レバーをモータードライブ兼用にするだけなので原理は単純なのだがユニットと蓋が干渉して(蓋が)完全には閉じない。またユニットから排水弁を引き上げるジョイントが異なっており調べてみても見当たらない。さてどうするかな、、?

 我家の便器は密結タイプというものでそれ用のTOTO 便器洗浄ユニットもあるらしいが新たに購入すると10,000円くらいかかるのでなんとかこのユニットが使えないだろうか。

 

 ユニットをそのまま取り付けると上方向に飛び出してしまって蓋が閉じなくなる。最初はレバーが通る穴を削ろうかと考えたが漏水の心配もあり90度傾けてなんとか取り付けた。

 

 そしてモータードライブの軸だがもともとの手動アームは接続できない。適応しているタンク付属のパーツを使うらしいが単品で入手できるかわからないので家にあった真鍮パイプを組み合わせてハンダ付けて製作した。

 

 直接水は当たらないが湿度が高いので塗装して結束バンドで取り付けた。ユニットと便座はプラグ付きコードで接続されリモコン送信機のボタンの大、小、ecoの3段階が選択できる。ところがこのタイプのタンクはそれには対応していない。しかしアームの位置の調整でそれらしい動きができるようになってようやく完成した。

 

 拙宅のトイレはカミさんの趣味のミニギャラリーとなっている。

 今までのアプリコットと外観はほぼ一緒でリモコンは共通。さまざまなオート機構もそうだが今回のユニット追加で自動で水が流れるようになった。これが必要かはちょっと考えてしまうが年取ってくると流し忘れが(!)おこるらしい。また近づく人を感知して蓋が持ち上がる機構は以前からだがこれも腰痛持ちにはありがたいのだそう。あらたな機能として自動で蓋が上がるときにはじめて便座への通電がされ速攻で温めてくれる。暖房便座の場合は蓋を閉めないと消費電力が増加しCO2が多く発生するのでecoに反するということで「蓋を閉めましょう」という張り紙をよく目にする。この機能で年間数千円の電気料金が削減されるらしいので製品を償却するまでにかなりの節電になりそう。やっぱり毎日活躍する電気製品は新製品ほど便利でお得だと再認識した。ecoといえば便器も最新のものは水量が少なくて年間1万円以上の水道代の節約になるらしい。価格も便座に比べると安く結構苦労した作業だったが便器ごと交換するのが一番だったというオチがついた。でもいずれバリアフリー対応に改装する時期があまり先ではなくやって来る。そのときにでも考えましょう。

 

 拙宅の2階にあるトイレは温水便座ではないので取り外した旧アプリコットを設置しようと思います。まず徹底的に掃除してから再度(何回目かわからんが)リモコンの復旧をめざす。便座は便器に設置されたアタッチメントと接続されて運転モードになる。

 本体に接続した状態で信号線だけ切り離してオシロスコープを接続して送信機を操作するとやはり反応がある。ところが本体からのラインには電位があってやっぱり解せない。この信号ラインは

 メイン基板にコネクターで接続されている。基板は写真のように防水加工がされており内部を見ることはできない(見てもどうせ分からんだろうが)。リモコンは諦めました。リモコンなしでも本体横のボタンでお尻洗浄とビデは機能する。ただ便座の暖房の調整など細かな設定はできない。それでもなんとかして取り付けようかと考えていたら

 これは内部の湿気を排出する役割と思われる小さなブロアでこの様子ではかなり以前から動いていなかったらしい。今までも人感センサーが鈍くなったりセンサー窓が結露した事があり今回の赤外線ICの足のトラブルもどうもこのブロアの故障に端を発していると思われます。やはり熱源を持ち水を扱う製品はとてもデリケートだと感じるし素人が改造するのは危険だと判断して移植計画は撤回することにしました。廃棄にあたり分解して内部を確認しましたが長年蓄積されたノウハウの塊のような製品で日本ならではといった感じです。アイディアもさることながら長期運用に耐える安定性の確保やデリケートな部分への細かな調整機能などは大変な苦労があったのだろうと想像するし日本を代表する工業製品なのはまちがいない。結局今回は自分の技術と判断の未熟さゆえ廃棄という最悪の事態となってしまいました。最初から専門の方にみてもらったらどうだったかを想像するが受光基板とブロアの交換だけで済んだかそれ以外でも不具合を発見して買い替えを勧められたか、、。もっと遡って人感センサーが鈍くなった時に修理依頼をしたらブロアの交換だけで済んで製品寿命も長くなったかもしれない、、など後悔することは多い。快適な生活の追求と趣味の領域の棲み分けが必要だと思いますが生来のケチなのでつい手が出てしまいます。

 

後日談 1

 「赤外線リモコン受信モジュール(38kHz)シールド付き」は1個110円だが2個注文していて1個余っていた。送料は600円だったのでそちらの方が何倍も高い。王子が岳パラグライダーのベテランH氏所有のTVは前からリモコンが不調だと聞いていた。そこで「TV本体の受光器ユニットの赤外線リモコン受信モジュールを交換しませんか?」ともちかけて本体価格+送料1/2=400円 でまんまと売りつけた。肝心の私の置換は失敗に終わったがH氏の作業は成功し「完全復活した!」との連絡があった。。ちょっとくやしいなぁ、、とにかくおめでとうございます。役に立って良かったです。

 

後日談 2

 4年半後です。特に問題なく動作しています。水道メーターの検針の方から時々「漏水があるのではないか?」というメモが入ることがある。確かにメーターは回っていてためしにトイレの水栓を閉じると止まる。てっきりタンク底部のゴム水栓が緩くなったのだろうと思っていたがよく見るとタンク内にある満水時に流れ出るパイプ入り口まで水位が上がっている。原因はフロートの水栓とわかり早速パッキンを交換した。ついでに周囲のパッキンも交換したが30年以上前のTOTO製品だが規格も変わらず容易に入手できる事に感謝。でも上水道費の高騰は困るのでいずれの時期にか節水タイプにリフォームしようと思っていますが快適に使えているし決定的に壊れないのでいつの日になるか、、。