時計と言っても色々ある!
大は柱時計から置時計、懐中時、腕時計、腕時計の中でも御婦人用の腕時計は、二回りも小さい!!!
これ等の時計で精度を出すのに結構苦労して来た・・・
取り分け携帯用の腕時計は、常時、時計の位置が変わり、これを日差1~2秒の精度に収めるのは至難の技だった。
携帯条件にも依るし、春、夏、秋、冬等外気温の影響も加味しなければならないので並の心構えでは実現が困難だった。
このような時間制度を確保する事を「等時性」等と呼んでいた。
今日、色々は諸技術が飛躍的に向上しているのでそれ程の難易度はないと思われるが、当時は大変な技術開発が要求された。
歯車の精度は勿論のこと、動力源の「ゼンマイ」の出力均一化、一定方向の力を交互に分離駆動させる「脱進機」:雁木車とアンクルの精度:脱進機誤差、そして、一定往復回転させる調整機:「テンプ」、テンプには「ヒゲゼンマイ」が付いていて、この捩じり回転力を利用して往復回転力を得ていた・・・
時間精度は、この「テンプ」の片重り、つまりアンバランスが一番精度維持に関与していてこの重り取りの善し悪しで、制度がかなり影響された。そして、そして、この「テンプ」についている「ヒゲゼンマイ」の偏心、ヒゲの巻き込み角等も微妙に寄与していたので結構厄介な理論時計学が要求された。
こんな事書いていると50年前の若かりし頃の向学心が思い出される・・・
グロスマンの「理論時計学」は、こういう精度の分析、解析を微分方程式を使って解読していた。
一時的なブームで電子式腕時計、クォーツが流行りメカ時計は葬り去られた時期もあったようだが、昨今では、逆にメカ式時計が脚光を浴び、珍重がられている!!!
スイスのメカウォッチ復活!!!
Omega、Lorex、Longin等のメカ式超高級時計が高値で取引されている。
Seikoでもグランド・セイコーの復刻版が脚光を浴びているようだ!
後に触れたいと思うが、このグランドセイコーに超ハイテク技術を使ったメカ・エレキ混交のスーパー時計:スプリングドライブが有る!!!!!
これはメカ機構を使った時計では世界最高級の精度を持っている時計だ!!!
話を元に戻そう・・・
腕時計の等時性を得るのに時計設計者や技術者は、死ぬ思いで日夜精度向上研究に没頭していた。
其処には脱進機や調整機構テンプ~ヒゲ周りからくる厄介な、また、手に負えない誤差要因の因子が存在していた!
老い耄れ爺もその一員だった。
これ等を取り除く為に開発された非常に複雑な時計:「ツールビヨン」という時計がある。
調速系の姿勢差を取り除くメカ機構で惚れ惚れする機構を採用している。
大昔、スイスのピゲという時計師が発明したものでメカ好きの老い耄れ爺等は惚れ惚れする!!!
昨夜の番組で日本の若き時計師がこの「ツールビヨン」メカ時計を手造りで造り上げ趣味家に提供販売すると言う話を聞いた・・・
正直、凄ゲ~~~!!!!!! と、思った。
ピゲの「ツールビヨン」より優れた機構を取っているように見えた・・・
因みに価格は1000万円で、年間2個しか出来ないと言う・・・
価格は兎も角、時計師個人が誰の助けも借りず造り上げるという事実にを送りたくなった!
この御仁、和時計の試作品も、既に、造り上げていて、近々、手造り化したいと話されていた・・・
大分前だったが、「満年時計」の話をカキコした事があったが、これも卓越した技術でである。
その機構たるや想像を絶するメカ機構を持っている。
そう言えばSeikoにミニッツリピーター:「ソヌリ」という腕時計がある!!!
設定した時間に京都のお寺の鐘のような音がリンリンと鳴る仕組みでスイスのバーゼルで一躍有名になった。
これも想像を絶するメカ機構を採用していて、趣味家の注目を集めている。
因みの金時計とはいえ1500万円すると言う・・・
昨今、多くの著名人がこのような超高級時計を使うようになり、世界中で注目を浴びるようになった。
昨夜の番組はメカ好きな老い耄れ爺の好奇心を擽った・・・