名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

宗次ホールで「勧進帳」を観てきた

2011年08月24日 | セカンドルーム

 

名古屋は蒸し暑くて、家にいる間はクーラー無しではちょっと辛い。
昨日までは涼しかったらしいが、残暑がぶり返したようだ。


午後、名古屋栄の宗次ホールで、朗読様式の「勧進帳」を観てきた。
クラシック専門の音楽ホールで、歌舞伎や能の演題は珍しいが、台詞や朗読の声もよく通り、三味線や長唄もライブな音が聴き易かった。


演じるのは、弁慶と富樫が高校生の女の子、義経は10歳の女の子であった。
舞台装置は無し、衣装も普通の着物や羽織・袴で化粧もしない素のままは、勧進帳の人の情けや、ものの哀れさ儚さがよく伝わり、演じる子たちのひたむきさも好感が持てた。
勧進帳や忠臣蔵の筋は誰もが知っているが、見せ場や山場で感動したり、涙を流して舞台に引き込まれる。
そのために、舞台装置や演出、役者の衣装や演技などに工夫を凝らし、観客を惹きつけてきた。
今回の「勧進帳」は、余分なものを取り払ったピアノリサイタル的な演出で、核心部分も効果的に表現されていた。
判官贔屓ではないが、歌舞伎のイメージとは違う見せ方は、伝統芸能の普及につながると感心した。

 

コメント (4)
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