4月9日は妙心寺退蔵院へ。
表門を入ると新緑が広がります。
庫裏の手前で拝観料を納め境内へ。
この時期は本堂にも上がる事ができ、西側に広がる「元信の庭」を本堂から鑑賞する事が出来ます。
常緑の植栽や景石だけで表現された枯山水庭園です。
画家の作庭らしくいつ見ても同じ緑の庭園を思い浮かべ作庭されたと思います。
退蔵院が所蔵されている「瓢鮎図」(国宝)です。
こちらは複製品ですが退蔵院で見ると"本物"になりますね!
オリジナルは京都国立博物館に寄託されています。
いよいよメインの「余香園」へ。
入口にある満開の枝垂れ桜が迎えてくれます。
中に入り下から見上げると"天蓋の桜"です。
松山大耕副住職が子供の時に植樹された桜でわずか40年程でこんなに立派な桜に成長するのですね!
桜の樹の生命力、成長力を感じます。
他にも桜が点在し、茶室"大休庵"前の桜も見事です。
庭園の東側まで来ると一気に視界が開けます。
非常に奥行感のある庭園で"遠近法"の手法が取られ実際よりも広く感じられます。
作庭は島根県にある足立美術館の庭園を手掛けられ"昭和の小堀遠州"と謳われた中根金作氏です。
当時、中根金作氏のご自宅が妙心寺北総門の北側にあり毎朝、お孫さんを幼稚園に送る為に退蔵院の前を通られていたそうです。
先代のご住職と懇意になられ作庭を依頼されたそうです。
それにしても素晴らしい庭園です!
庭園内にはもみじも多く秋には錦秋の庭園に変わります。
表門前の特設朱印所?でお願いしていた御朱印を受け取ります。
退蔵院の塀沿いには早くも山吹の花が咲いていました。
一気に春が来たようです。
次に徒歩で仁和寺に向かいます。
そして退蔵院、私はここのお庭が大好きで。余香苑に初めて行った時はあまりの素晴らしさにボーっと長居しました。季節によって色んな表情を見せてくれる庭ですね。
また行きたいな。