私がよく講座を受講する施設に京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)があります。
金曜日に不定期に「アスニー講座」が開かれ、当代第一線の研究者や大学の先生、プロガイドの方が1時間半にわたり講座を開かれます。
内容はさておき、こちらの一階には平安京の復元模型が縮尺1/1000、10m✖️11mの大スケールで復元模型が展示されています。
この復元模型、製作されてから30年にもなるそうです。
それを記念した企画展「みやこの変遷と都市計画を考える-平安京に至るまで-」が写真パネルや出土遺物等、装束を中心に展示されています。
今回の展示は龍谷大学文学部歴史学科教授の國下多美樹先生が監修されています。
NHK大河「光る君へ」のオープニング曲の中にもこの復元模型が使われています。
京都の歴史を本格的に学ぶには、ここ京都市生涯学習総合センターや京都市立考古博物館、歴彩館に通うと殆どのデータを調べる事が出来ます。
圧巻は白河天皇が岡崎に建立した法勝寺の復元模型です。
(現在の京都市立動物園付近)
承保3年(1076)に建立された院政期に造られた六勝寺の一つで、六つのうち最初に建立された最大の寺です。
皇室から厚く保護されたが、応仁の乱以後は衰微廃絶した。
永保3年(1083)には高さ約80メートルとされる八角九重塔とが完成しています。
基壇に使われた石材が動物園内に残されています。
平成22年(2010)に行われた発掘調査により、規模や形式が判明しつつあるります。
2回目の焼失について、『太平記』に檜皮葺きの屋根に延焼したと記録されている事から、京都市平安京創生館の復元模型は檜皮葺きですが、発掘調査では塔跡から多数の瓦が出土し、創建時には瓦が葺かれていたことが分かって来ています。
しかし、出土した瓦の数が少なく今も檜皮葺説と瓦屋根説との結論は出ていないようです。
藤原道長が建立した法成寺(ほうじょうじ)。
法成寺は、平安時代中期に藤原道長によって創建された摂関期最大級の寺院です。
道長の主邸土御門殿の東にあたる鴨川西岸(東京極大路の東)に建てられ、"京極御堂"とも称され、道長の別称「御堂殿」「御堂関白」やその子孫御堂流の由来ともなった寺院です。
現在の京都市上京区東端にあたります。
荒神口通寺町東入の路傍、京都府立鴨沂高等学校校庭の塀際に法成寺跡を示す石標が立てられている。
平安京の歴史を知るには勉強になる施設です。(観覧無料でボランティアガイドさんの詳しい解説もして頂けます。)