三井寺(園城寺)は天台宗寺門派の総本山で天武天皇から「園城」の勅願を賜り「長等山園城寺」と称したのが始まりです。
閼伽井屋です。
通称「三井寺」と呼ばれるのは天智・天武・持統天皇の産湯に使われた霊泉があり、「御井(みい)の寺」と呼ばれていたものを、後に智証大師円珍が法水に用いたことに由来します。
金堂(桃山時代・国宝)です。
ご本尊は弥勒菩薩で天智天皇が信仰されていたと言われる像ですが秘仏です。
「三井の晩鐘」で知られる鐘で宇治の平等院、高雄の神護寺とともに日本三銘鐘のひとつです。
光浄院(国宝・通常非公開)です。
三井寺の子院のひとつで、豊臣秀吉に仕えた武将で三井寺の僧でもあった山岡道河弥により建立されました。
室町時代に誕生した「書院造」の代表的な遺構のひとつです。
上座の間、次の間の障壁画(重要文化財)は狩野山楽はじめ狩野派の絵師によるものです。
勧学院客殿(国宝・通常非公開)です。
勧学的は三井寺の学問所として正和元年(1312)に坊海僧正により創建されました。
その後、豊臣秀吉により破却されましたが、現在の建物は秀頼の命を受けた毛利輝元により慶長5年(1600)に再建されたものです。
光浄院客殿とともに桃山時代を代表する書院造の遺構として貴重な建物です。
障壁画(重要文化財)は狩野永徳の嫡男・光信の筆によります。
アメリカのメトロポリタン美術館に「書院」が復元展示されています。
その他にも境内を巡り智証大師円珍さんに想いを馳せました。
堂内の写真は購入した絵葉書からまた、ネットからお借りしました。
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