京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2018京都夜間拝観③ 金戒光明寺

2018年11月27日 08時00分41秒 | 日記
今日、11月20日は、智積院で植彌加藤造園社長加藤友規さんの寺院庭園の魅力に関する講演の後、金戒光明寺の夜間拝観に伺いました。
当寺は総本山知恩院、清浄華院、粟生光明寺と並ぶ浄土宗4ヵ寺本山の一つで幕末には会津藩主松平容保率いる会津藩の本陣が置かれた事でも知られています。









京都では「くろ谷さん」と呼ばれ境内は小高い丘陵地の上に伽藍を構えているため周りは石垣に囲まれ、まるで城郭のような造りです。薩摩や長州、尊皇攘夷派を監視するのに最適な場所だったと思われます。



夜間拝観は18時からなので時間まで御影堂内で待ちます。
御影堂で法然上人の御影にお参りをし、東隣りの方丈へ。こちらの建物では松平容保が座る上段の間があり、後に新撰組の組長となる近藤勇と接見した部屋が再現されています。
ご本尊の阿弥陀如来さまを安置する部屋では通常非公開の伊藤若冲の鶏図が展示されており、鶏を得意とした若冲作品をゆっくりと鑑賞しました。
東側奥の部屋では生田流琴の演奏があり、多くの方が聞き入っておられました。



また、虎を描いた襖絵があり、襖を開けた時と、閉じた時とでは虎の数が違って見えるからくりの襖絵となっています。

今回、幕末期の尾張藩主徳川慶勝が撮影した写真が数点展示されており、名古屋城の東南隅櫓や天守、天守にあげられる前の金の鯱鉾の写真、徳川最後の将軍慶喜や松平容保の写真、そして衝撃的だったのは新政府軍の砲撃を受け今にも崩れ落ちそうになった鶴ヶ城の写真です。
慶勝は写真好きだったようで、いろいろな所へ出かけ撮影していたようです。

下は、方丈庭園です。





方丈の東側から方丈北庭に降りて回遊することができます。こちらは「紫雲の庭」と名付けられており、法然上人の生涯と浄土宗の広がりを枯山水で表現した庭となっています。昼間に巡った建仁寺や祇園甲部歌舞練場より紅葉が進んでいました。









池の水面に映る逆さもみじが幻想的で美しいです。ライトの数、照度などもうまく配置されています。
奥の庭は「ご縁の庭」と名付けられた庭があり以前、お笑いコンビ麒麟の川嶋さんが、こちらの庭園を管理されている植彌加藤造園さんに弟子入りし庭造りをされているのをテレビで見ました。最奥には東屋もあり、ゆっくりと「ご縁の庭」を見ることができます。





回遊路には若いもみじも多く植樹されていて、何十年先の事も考えた庭園造りを感じます。







夜の金戒光明寺を堪能し、家路に着きました。


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