金地院から天授庵へと来ました。
南禅寺の三門のすぐ横にある塔頭で春の新緑、秋の紅葉と見所が多く、南禅寺界隈でもお気に入りのお寺のひとつです。
石碑にもあるように南禅寺開山大明国師(無関普門)の開山塔を有する由緒ある塔頭寺院です。
書院から見える南庭は一幅の絵を見ているようで新緑の淡い緑と毛氈の紅とのコントラストが実に美しい景色です。
まずは東庭からです。
正門から続く枯山水庭園で南禅寺三門も一部取り込んだ庭園です。また、石畳のデザインにも変化を持たせて工夫を感じます。
露地風の門を入るとガラリと趣きが変わります。
季節の花々が咲く美しい池泉回遊式庭園です。
最初の方の写真の書院越しの庭園はこちらの庭園の風景です。
さらに西側には収蔵庫があり、前には大きな手水があります。よく見ると水路の下には白い卵塊があり、手水の中にはおたまじゃくしが元気に泳いでいます。
その内の20匹くらいがひとつの塊になっていました。
迷いましたが手ですくって数匹が手のひらに、、、すっかりモリアオガエルのおたまじゃくしだと思っていました。
生き物に詳しい無鄰菴事務所スタッフの平野さんに映像を送信、見てもらったところモリアオガエルではなくシュレーゲルアオガエルだそうです。水辺や土中に産卵するのが特徴で、水辺にせり出した樹木に産卵するモリアオガエルとは違う種類のようでした。アオガエルにも二種あるのですね!ひとつ知識が増えました!
やはりスペシャリストは見る所が違いますねー。
危く思い込みで歓喜するところでした、、
寺宝として長谷川等伯の襖絵を所蔵されていますが残念ながら非公開です。
一度公開も考えて欲しいものです。
もう一ヶ所、青緑の名所=紅葉の名所へと向かいます。
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