京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良国立博物館 文化財保存修理所特別公開

2024年01月15日 07時23分00秒 | 日記
 1月11日は、奈良国立博物館へ。







奈良博では一年に一日だけ東館の更に東側にある文化財修理修理所が公開されます。



三回に分けて募集が行われ最も当選しそうな3回目の15時30分の回に申込み当選しました。


保存修理所は国宝や重要文化財等の保存修理と、それに伴う調査研究をおこなうことを目的とする施設です。平成14年(2002)にオープンされました。

長い歴史を経て今に伝わる文化財は、その多くが過去に人の手による修理を受けながら大切に保存されてきたものです。これらの文化財をさらに未来へと継承していくために、奈良博では、彫刻・絵画・書跡・工芸・考古の各分野の収蔵品(館蔵品・寄託品)について、毎年度計画的に修理を実施されています。

下の2点は昨年度に修理された文化財です



南都寺社古文書・古記録等(奈良博所蔵品)剥落止め



蔵王権現立像(奈良博所蔵品)虫蝕処置

1月14日までの特集展示「新たに修理された文化財」では、前年度までに修理された収蔵品の中から選りすぐった文化財を展示公開されていて、会場ではその修理内容についてパネルで紹介されています。

修理の実施は、国宝や重要文化財の修理に十分な実績のある、彫刻・絵画・書跡、漆工芸品などの修理技術者がこの施設を使用しておこないますが、奈良博ではそれに対する助言や助力をおこない、あわせて修理についての調査研究をおこなって、そこで得られた情報を一般に提供し、文化財の保存修理に関する理解の促進に努められています。


先ずは奈良博主任研究員の方から文化財の修理保存について約1時間の講義がありました。

長い歴史を経て今に伝わる文化財は、その多くが過去に人の手による修理を受けながら大
切に保存されてきたものです。これらの
文財をさらに未来へと継承していくために、当館では、彫刻・絵画・書跡・工芸・考古の各分野の収蔵品(館蔵品・寄託品)について、毎年度計画的に修理を実施しています。
 
毎年の特集展示では、前年度までに修理された収蔵品の中から選りすぐった文化財を展示公開すると共に、その修理内容についてパネルで分かりやすく紹介されています。










仏像関係は財団法人美術院さんが、漆工芸品は北村文化財漆工さんが、文書や絵画は株式会社文化財保存さんがそれぞれ担当されています。

実際に修理をされている現場を見学するのは初めてです。
細やかな作業ばかりで職人さんのご苦労を思うと同時に技術の高さに驚きます。
このようなご苦労があって貴重な文化財が守り伝えられて来たのですね。

この様に、修理保存現場を公開されている奈良博の活動や重要文化財に指定されている本館を「なら仏像館」として活用されている事に賛辞を送りたいです。

京都国立博物館も奈良博の積極的な取組みを見習って欲しいものです。
(重文指定の本館・明治古都館は閉められたままです。)

なを、保存修理所内、修理品の写真は奈良博HPから転載させて頂きました。