京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京町家の夏の過ごし方〜京扇子大西常商店 若女将のご案内〜

2022年09月03日 07時23分00秒 | 日記
 8月27日は「京の夏の旅」の関連イベントで表題のツアーに参加しました。









場所は下京区本燈籠町に店舗を構える京扇子の老舗"大西常商店"です。

参加者は僕と東京からのご家族3名の計4名です。



先ずは四代目若女将の大西里枝さんから京町家の事から鬼門封じの事、店舗が面している松原通の事などをお話されました。












次に町家の中を案内して頂きました。

京都の町屋では毎年、祇園祭が始まる前に室内の衣替えが行われ、襖は"すだれ"に、畳には"あじろ"が敷かれます。
蒸し暑い京都の夏を少しでも涼しく感じる知恵が詰まっています。





中庭も夏の京都には重要な役割を果たしています。

中庭に水を流すと庭と室内との間に温度差が生じ、空気の対流で風が起こります。
先人からの生活の知恵のひとつですが風流を感じます。

次に「投扇興(とうせんきょう)」を楽しみます。





投扇興は日本の伝統的な遊びの一種で桐箱の上に置かれた「蝶」と呼ばれる的に向かって扇を投げ、その扇、蝶、枕によって作られる形を源氏物語や百人一首になぞられた点式にそって採点し、その得点を競う遊びです。



先代の女将さんの指導で何度も練習し、東京のご家族と対戦しました。

一定のリズムで投げるのが難しく、ついむきになってしまいますが、対戦意欲が目覚めてきて楽しい遊びです。









最後にお茶室「常扇庵」で冷抹茶と主菓子を頂きました。





お菓子は同じ松原通にある和菓子の名店"末富"さんの桔梗の生菓子です。包装紙の美しさでも有名です。
(正客だったので先に頂いてしまい写真を撮るのを忘れてしまいました。
写真は末富さんのHPからお借りしました。)

お軸は建仁寺管長小堀泰巌猊下による揮毫です。