3月12日は「京の冬の旅」事前申込み制「僧侶が案内する特別拝観」で醍醐寺五重塔を拝観しました。
(醍醐天皇像 醍醐寺三宝院蔵)
世界文化遺産にも登録されている醍醐寺は山上の上醍醐を含め広大な伽藍を有している真言宗醍醐派の大本山でもあります。
仏像を始め、絵画や文章、建築物など7万点もの国宝や400店以上の重要文化財を所蔵されています。
その一部は毎年の春と秋に霊宝館で公開されています。
まだ、醍醐寺の見た事の無いものに国宝・五重塔の内部があります。
先ずは醍醐寺の鎮守社の清龍宮(せいりゅうぐう)拝殿で一字一願写経をします。
下醍醐にある清龍宮は上醍醐から分身されたもので、現在の社殿は永正14年(1517)の再建で、拝殿は慶長4年(1599)に当時の座主・義演により整備されたものです。
一字一願写経を終え、いよいよ五重塔内部を拝観します。
醍醐寺五重塔は他の塔とは建立の主旨が異なり朱雀天皇が父帝・醍醐天皇の冥福を祈る為に建立され、天暦5年(951)に完成しています。
(醍醐天皇像 醍醐寺三宝院蔵)
その様な主旨から他の寺院の塔にある"仏舎利"はなく醍醐天皇と穏子皇后、朱雀天皇、村上天皇の御位牌がお祀りされています。
初層内部には塔の心柱を覆う覆板に胎蔵界曼荼羅や金剛界曼荼羅が描かれています。
また、周囲の羽目板には空海を始め真言八祖像が描かれています。
(五重塔内部は撮影禁止ですので写真はネットからの転載です。)
次に三宝院へと向かいます。