京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

世界文化遺産 二条城①

2020年02月18日 13時30分00秒 | 日記
 2月14日は二条城を訪れました。新聞で梅の開花状況を見て開花が進んでいるのと、京都検定の合格証で入城が無料になるのもありますね。




いつものように地下鉄二条城前で下車し、地上へ。お気に入りの東南隅櫓を見ながら東大手門から入城します。


東大手門は最近、改修を終え一段と華やかさと威圧感が増しました。
東大手門が最も豪華で威厳に満ちているのは、東にある御所に対して徳川家の権力と財力を見せつけている様に感じます。



まず向かったのは収蔵庫展示室です。
今回は式台にある老中の間3室の花鳥図のオリジナルが公開されています。

二条城では文化財保護を目的にオリジナルの障壁画は収蔵庫で保管し、部屋には順次模写の画と入れる作業が進行中です。
新しい絵は制作された当時を忠実に再現しされていますが築城から400年を過ぎた二の丸御殿には新し過ぎて不釣り合いに感じます。(100年もすれば建物に馴染んで来るのでしょうが、、、)

寛永年間に改築された際、二条城の全ての障壁画は若き狩野探幽率いる狩野派の絵師たちの筆によりますが、実際にだれがどの絵や部分を担当したのかは判明していないそうです。
当然ですが障壁画には落成款識は入っていませんので絵師を特定することはできません。

狩野派の絵師にも得意、不得意なモチーフはあるでしょうから約3600面もの障壁画、、、完全分業制で制作されたようです。


上の絵の真ん中が老中の間です。下の大広間の障壁画とは随分と雰囲気が違います。

老中の間は一の間から三の間まで四季をテーマにした花鳥図が描かれ、遠侍の間や大広間のダイナミックで威厳に満ちた障壁画に比べ落ち着いた雰囲気の絵になっています。



学者により探幽自身の筆によるとか狩野興以、京狩野の祖・山楽を主張され想像をかき立てられますね。



次に梅園へと向かいます。