車折神社は嵐山にある古社で祭神は平安時代後期の儒学者清原頼業です。
清原頼業は有能な官僚で特に和漢と政治の実務に堪能で時の摂政関白を務めた九条兼実から政治の諮問を受けるほどです。
一族には三十六歌仙のひとり清原元輔、その娘清少納言がいます。
平安時代に後嵯峨天皇が嵐山に御遊幸の際、この地で牛車の轅(ながえ)が折れたので「車折大明神」の神号を賜り「正一位」の位を贈られた事から以降、「車折神社」と呼ばれるようになりました。
境内には桜の木が多く植わり桜の名所として人気のある神社です。
この冬の暖冬の影響でしょうか?社務所前の桜が早くも数輪咲いていました。
境内の梅も例年よりも早く、枝垂れ梅も開花が進んでいます。
車折神社には多くの末社摂社がお祀りされていますがやはり、芸能神社には多くの人がお参りされます。
知っている芸能人の名前を見つけるのも楽しみのひとつです。
毎年5月の第3日曜日に行われる三船祭は車折神社のお祭りのひとつで、平安王朝の優雅な船遊びが再現されます。
境内には鷁首船(げきすせん)、龍頭船の船首が置かれています。