自己破産

　４０歳代の男性から生活相談を受けた。

　長年大工の仕事をしながら、この不況で金策に困ってのことである。

　その男性は、真面目で懸命に大工仕事をしていたのですが、この不況でどうしようもなくなった。その上に体まで壊し仕事ができない。「いっそうのこと自分が居ない方がいいのでは」と自殺をほのめかすほど追い詰められていました。

　奥さんも会社勤めをしながら、主人の金策に走り回る毎日に脱毛まででるほど苦しんできた姿を見て、自分ながら涙がでました。

　弁護士を紹介し、結論は「自己破産」です。
　
　懸命に働いた結果がこのようではやりきれません。
投機マネーでもうけている人もいれば、そのために苦しんでいる人もいます。

　真面目に働く人が報われる社会をつくることが政治の役割です。