きたネット★環境情報Blog

北海道の環境を守り育てる活動を支援する、「北海道市民環境ネットワーク」事務局から、北海道の環境活動情報を発信しています。

緑の回廊 講演会「河畔林の役割」 報告

2007-11-13 | きた★ネット事務局から
先日11月10日土曜日真駒内南区民センターで
動物写真家 稗田一俊さんによる講演会「河畔林の役割を考える」が行われました。
主催はNPO法人真駒内・芸術の森 緑の回廊基金。


緑の回廊基金は森を守るため植樹や動植物の調査、講演会などを行っています。
そして今回川の異なる見方を学ぶため、河畔林の役割についての講演会が行われました。
◆団体HP
http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/kairokikin/


講演では八雲町に暮らす稗田さんが地元のユーラップ川を通して体験し、学んだことを
実際の映像を交えながら解説を行い、その後参加者との意見交換も行いました。







河畔林は増水時に流木を留めたり、川の流れを弱めたり、魚の避難場所を提供するなどの役割があります。

ですが河畔林がむやみに抜き伐りされると、増水時に木一本あたりに対する水圧が大きくなり流されてしまったり、魚の避難場所もなくなります。
稗田さんの体験した例で言うと、流木が増えるという理由で河畔林が伐採され、川が直線化され、やがて川がコンクリートで固められ生物の数が減ってしまうということがあったようです。



最後に稗田さんは河畔林を伐採しようという時には、私たち市民が行政にもっと納得いくまで説明をしてもらい、調査をさせるというのがアプローチの第一歩であり、そうすることで行政と地域住民が両方勉強できると話されていました。

みなさんもいつも見ている川を河畔林に注目して観察してみてはいかがでしょうか。
                  
                    reported by にかく(ボランティア)