
7月18日、朝一番の回で見てまいりました。
生きるとか、死ぬとか、それはいったいどういう事なのだろうかと、そんな想いが波のように心に押し寄せては引いて行きました。
そういう想いに強く囚われるのは、身近な者が病気だからだと思います。
この作品は、韓国映画でSFサスペンス。
「トッケビ」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のコン・ユが元情報局員のギホンを演じ、パク・ボゴムがクローン人間のソボクを演じました。
『余命宣告を受けた元情報局員の男ギホンは、国家の極秘プロジェクトによって誕生した人類初のクローン、ソボクの護衛を命じられる。ところが任務開始早々、何者かの襲撃を受ける。からくも生き延びた2人だったが、人類に永遠の命をもたらす可能性を秘めたソボクの存在を狙い、その後もさまざまな勢力が襲ってくる。危機的な状況の中で逃避行を繰り広げるギホンとソボクは、衝突を繰り返しながらも徐々に心を通わせていくが……。』
例えば、SFに「斬新な」と言うストーリーを求めるとしたら、この映画は凡庸にも感じるかもしれません。
だけどそれを言ったら「新感染 ファイナル・エクスプレス」だって、それは無かったと思います。そしてそうなるだろうなと言う展開だったと思います。それでもハラハラドキドキし、また感動もし、涙を流しました。
この映画も同じでした。
まったく飽きない2時間で、そしてやはり最後に涙しました。
以下はネタバレ感想です。
しかしなんで異種のものであっても、あんな風に侮れるものなのか不思議に思います。もう少し敬意をもって接する事は出来ないものなのかと、その愚かしさ首を傾げたくもなると言うものです。これは映画の設定に文句を言っているわけではなくて、実際にそのような事が起きた時も、人類はやりかねないと思ったのでした。いや、やりかねない人もいると思ったと言うのが正しい言い方なのかも知れません。
死なない青年であるソボクの骨髄は、人類のあらゆる病気を治していく新しい細胞を生み出す希望の光。だったらもっと大切にしたらどうなんだと思ってしまったのでした。人の形をして会話もし感情もあるものを、どうして人間ではないと言えるのか分かりません。しかも人間以上のパワー(超能力)を持ってしまっているものなんですよ。
それなのに研究所の博士などは、彼を「実験体」と呼び、その成功に沸き立ち、かれを大切に思っているのかと思ったら、本当にタダの実験体でしか見ていなくて、爪の垢ほども、ソボクを人間として見ていなかったのでした。
口に出しても言ってました。「人間ではないから。」と。
博士からしてみれば、ソボクは不治の病を治す骨髄液のタンクでしかないのでしょう。
永遠に骨髄液を撮り続けると言う博士に
「そんな残酷な事を。」と言うギホンに
「豚からインシュリンを取り続けるのと同じですよ。」と言う・・・・-。
月並みな言い方ですが、やはり一番恐ろしいのは人間なのかも知れませんね。
またソボクとギホンの、死と眠りについての会話が心に残りました。
みんなが恐れる死はどのようなものかと問うソボクに、深い眠りにつくようなものと答えるギホン。それならば、なぜ人は平気で眠る事が出来るのか。ちょとの間死ぬようなものなのにと、またソボクが尋ねる。それは明日の朝、目が覚めると知っていて、それを信じているから・・・・・
細かい所は違うかもしれませんが、そんな感じ。
ああ、だったら眠りにつく時のように死んでいけばいいんだなと、私は思ってしまいました。来世と言うものを信じて。
それからまた、アメリカ人が死があるから、人は生きる事が出来るなどと語るのですが、皆やたら哲学を語りたがるなと思ってしまいました。でもそうでもしないとソボク排除の理由にならないからだと思いました。
アメリカ人はそんな事を語らずに、今までのイメージだったら、すぐに人間兵器にしちゃうと思いました。
利用か排除か・・・・!?
やっぱり人間ってアホですね。
ギホンがソボクとの思い出の場所に石を積んで去っていくシーンは、悲しく美しかったです。きっと彼にも、そう遠くない日に終わりの時が迫っていると思います。だけどそれにはまったく触れず、今を生きている彼がそこには居て、素敵な演出だと思いました。
やっぱり、コン・ユは素敵な人ですね。
またパク・ボゴムも美しい人だと思いました。
因みに、ソボクの名前の由来になった人については→ここ「徐福」
この映画の諸々の情報は→ここで
はい!!そうなんです💕笑笑💕
コンユ好き💕としては観なきゃダメですね😅💦💦 イヨンジュ監督の作品となれば尚更、気になります!!
やはり、さにーさんもコン・ユ好きさんですね♪
>コンユ好き💕としては観なきゃダメですね
はい !
ご覧になった方が良いですよ~♪
彼の良さが全開でしたから。
映画自体も、お勧めできる作品です♡