冒頭のシーン、何かな~と思ったら点字を打っていたのですね。
何気ないシーンでしたが、それは後からちょっとグッとくるような気がしました。
ワタクシ、単純な人なので、手紙の中に隠されていた「あいしてます」と言う言葉に素直にジーンときました。
裏相棒のシナリオも書いた若い櫻井さんは、きっとこれからの「相棒」を支えて行くひとりになると思うのです。だけどこの人の描く右京さんはほんの少しだけ正義の暴走をする右京ではないような気がしました。
「愛する人を殺されたら、その犯人を殺してしまいたいと思うのは致し方ありません。」
たとえその後に、「だけど復讐は決して許されるものではありません。」と言う言葉が続いても、彼はそんな事を言うような人じゃないような気がするのです。特に最近の彼は。だからなのか心に残り、逆に好感が持てました。
そして
「あなたを殺人犯にしなかったことが、僕にとって唯一の救いです。」
と言う言葉も良かったです。普通の生活をしていたならば罪を犯さす事のない善き人。その人の犯罪を未然に防ぐことが出来たと言う事は最大の正義だと言えるのかも知れません。もちろん殺人未遂ではあるのですが。
だけど残念です。小松崎は真奈美と出会って、抜け出せない世界から抜け出ようとしていたし、真奈美は明るい世界を思い出し普通の幸せを願うようになっていたのですよね。
小松崎の命が奪われなければ、彼も罪を償って、そしていつか二人の物語は続いていったのかも知れません。
だけど小松崎の命が奪われて、思い描いた未来は(ドラマ外の妄想です)立ち消えてしまいました。やはり罪は憎い。
パスワードは「ciel bleu」、フランス語で「青空」。
それが書かれた手紙には、「あ・い・こ・と・ば」が書かれていたって事なのかしら。
あっちの仲間こっちの仲間と脅されて、ますます便利屋に成って行く青木、
猫好き鑑識益子、
イタミンの喉元にスッポン、などがツボでした。
※ ※ ※
だけどちょっとだけ謎が残りました。
それはなぜ遺産は平等に分けられなかったのかと言う・・・・・。
傷害なんかを過去に起こし、嫌われていたって事でしょうか。
物語の目くらましにしたって、なんだかちょっと気分が悪い。
あのお姉ちゃん役の人が結構好きなものだから、かわいそうに思ってしまいました。
何気にお姉ちゃんの勘は当たっていたわけだし。たとえそれが欲から出た勘であってもね。