先日1か月以上、間が空いてしまった小学生低学年の子供たちに会った時、一番先に
「あっ、髪を切ったんだ。」と言われて私は嬉しく思いました。
髪はかなり長かったので、それをバッサリ切ったとなれば目につくのも当たり前のようですが、この子たちには一年に10回ぐらいしか会わないのです。それなのに気が付いてくれたことが嬉しかったのです。
その子たちの先生が、
「本当だ~。よく気が付きましたね。髪を切られて可愛くなりましたね。」と、
子供たちにも私にも褒めて頂きました。
「まあ、光栄。」とか言いながらスマイルマークのような顔をしていましたが、後で冷静になってみると・・・・
※ ※ ※
2015年、とあるボランティアをやろうと、ずっと研修を受けていました。だけどその最後の研修が終わった直後、そのボランティアをするには致命的な病気になってしまい、それを諦めざるを得ませんでした。
だけどなんとなく気持ちが沈んでいた時に、その研修会で知り合った方のブログを読んでいたら、髪を寄付したと言う記事にぶつかりました。
「そんな事が出来るんだわ。それだったら私にも出来るかも知れない。」
そう私は思いました。
もちろんすぐにではありません。
その頃の私の髪は寄付できるほど長くはなかったからです。
病気が奇跡的に回復して、でも心の中では少々不安を抱えていた2015年の10月頃、日光に行った時の画像です。
髪の毛の寄付は2015年に私が知った時よりは、今はもっと知られるようになったかもしれませんが、それでもバージンヘアーじゃなくて大丈夫なのって思う方もいらっしゃるかもしれません。それは私も最初はそう思いましたから。でも大丈夫なんです。
それからきっと私が思った事を、これを読んでいらっしゃる方も思ったんじゃないかと思うので敢えて書きますが、おばさんの髪でも大丈夫なんです。
同じ研修会で知り合った方は私よりも少々若そうだったので、その点は私も気になっていたのですが、その後たぶん私と同年代の方の寄付の記事を読む機会があって、私は勇気づけられました。
でも私、それでもちょっと考えが甘かったのです。なぜかと言うと上の画像から10センチぐらい伸びるまで、髪をくるくると巻いてお団子にしていました。その方が夏はスッキリとするじゃないですか。髪が伸びてそのクルクルが困難になって来た頃、さあ切ろうとHPに切り方の確認に行きました。確か昨年の6月か7月頃だったかと思います。
ある程度長かったら良いのかと思い込んでいた愚かな私・・・・・。
そこには「31センチの優しさ」と書いてありました。
髪は長ければ長いほどいいのですが、31センチ以上の長さで欲しいと書いてあったのです。
私の髪を切るために来てくださったお友達は
「じゃあ、今から一年以上はかかるわね。」と言いました。
「大丈夫よ。私の髪はお菊人形のようにサクサク伸びるんだから。」と負け惜しみを言いましたが、そこからはある意味戦いでした。
なんでも「大変、大変」と、「大変度」をアピールする人は、おばさん度も高いと私は思っています。
でもたとえおばさん度が上がっても、何が大変だったかを書きたいと思います。
なんだあ、大変アピールかと思うかもしれませんが、本当に言いたい事はその先にあるので、ちょっとだけお付き合いください。
何が大変だったかと言うと、その1は髪を染める事です。
地肌が弱いので、だいぶ前から自分でヘアマニュキュアにしています。長いとそれが大変です。
その2は友人たちの視線です。
「いい歳して似合いもしないのにロングヘアにしてる。」
などと言われたことはありませんが、会った途端に
「伸びたねえええ。」と驚かれたように言われると、被害妄想かもしれませんが、そんな風に思われているような気がしてしまった事もありました。
やっぱり、中年とロングヘアと言うものはそぐわないモノのような気がしたのは自分の感覚だけではないようです。もちろん、髪はもうお団子ヘアには出来ませんでしたから、肩の所から三つ編みにしていました。
その頬からあごの線がはっきりと見えてしまうその髪型は、私には一番似合っていた髪型と言うわけではなかったのも辛かったのです。
だから私は思います。
髪を染める必要もないあなた !
ロングヘアが普通に見える年齢のあなた !
髪の提供は簡単です。素敵に伸ばしてその髪型を楽しんだら切って送るだけです。
是非、チャレンジしてみませんか。
1月6日にはここまで伸びました。
へアドネーションって何と思われた方。
やってみようかなと思われた方。
私には出来ないなと思われた方にもできる事はあるのです。
私は一応自分で決めたことなどで31センチ以上伸ばしましたが、それ以下でも寄付できます。いろいろとちゃんと書かれているので、
HPなどをお読みください。→Japan Hair Donation & Charity
また私は家で切りましたが、賛同美容室など全国にありますよ。
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明らかに20代と思われる学校の先生に
「髪を切って可愛くなった。」と言われて微笑んだ私。嬉しかったけれど冷静になって考えてみると、それはやっぱり長い髪は似合ってなかったと言う事なのかもしれません。
それにさらによくよく考えてみると「可愛くなった。」と言われて喜ぶような年齢ではないんじゃないかしら。
でもまあいいか。褒められたんだから♪
また昨日誕生日が来て年齢が一つ重なったとしても、私はまったくもって何も変わらないわけだし・・・。
いや、そうでもないかもしれません。
ここまで生きて来ることが出来たんだなと、ふとそう思い、それがなんだかとても嬉しかった私です。