一昨日の吹き荒れている風の音を聞いていたら、ふとうつらうつらと眠くなってしまいました。昼下がりソファで転寝して目が覚めたら、
「アッ、思い出した。加藤晴彦だわ。」
この名前がずっと前から思い出せないでいました。大した必要性もないのでずっと放置。それなのにいきなり思い出しました。なぜこの名前を思い出したのかと言うと、以前「落武者ヘアー」だったルート君が髪を切った話は書きましたが、その髪型が加藤晴彦ヘアーだったのですよ。→髪を切った話「ルート君の無謀な野望」
なんか可愛いなと(何時だって親ばか)思っていましたが、近頃そのままの髪で伸びてきました。出かけるときに前髪がうっとおしいので、再びカチューシャが登場です。
先日、そんな彼の誕生日に出かけた時、足の長さが違うのでかなりバラバラ家族は離れて歩いていました。ところが私の横でラッタ兄ちゃんが言いました。
「ああ、彼
の傍には近づきたくはナイな。他人の振りをしていよう。」
「何でよ。」
「だって、あの髪どう考えても変だろう。」
「そうかしら、普通じゃない? 今時はみんなあんな髪してたりしない?」
「あのさ、みんなってどいつだよ。例えばさ、ここをざっと見渡してあんな髪型しているやつっている?」
その時私たちは地元の大型ショッピングモール内を歩いていました。
― 本当だわ、誰もカチューシャ少年はいない・・・(少年ではないけれど)
「でもさ、この前見たよ(嘘)。ええと、渋谷ですれ違ったイケメンがそうだったわ。」
「渋谷~
あなたが渋谷に行ったなんて話はこの数ヶ月聞いたことがないよ。」
― なぜに、私の動向を知っている!?
「じゃあさー、学芸大で通りがかったお店の奥にいたイケメン店員がそうだった。」
「・・・・・、というよりね、じゃあ、やつがイケメンなのかと言う事の方が問題になってきたな。」
― なるほど、場所ではなくイケメンなら許される髪型かもしれないということね。ならば、即答。
「ええ、ルート君イケメンじゃないの~。ハンサムだと思うよ。それで、君もイケメン。」
「ああ~・・・・」
― ピュ―と、彼は足早に去っていき・・・・
ハイハイ、母だって知っていますよ。人は成長と共に良い顔の時もあり、その途中では変な顔に見えたりするときもありますよね。これは子供に限らず大人になっても続くことだと思っています。(ちなみに今の私は・・・・・・ああ~)
で、ルート君だってラッタ君だって、時々変な顔と母は密かに思っているんです。密かにと書きましたが、時々それも出会いがしらに、口に出して言ってしまう時もありますね。こんな感じです。
「変な顔してるよ~。目をパッと開けて口をキュッと結んで~。」
でも、だいたいは親ばかムード全開です。
だけどラッタ君は知らない・・・・
母は親ばかと言うより、家族バカの年季が半端じゃなく入っている事を。
若い時から、私の父はハンサム、私の姉妹は美人なのと思って暮らしていた私。(母よゴメン、私は正直な人なのだ。)自分の子供がイケメンに見えないわけがないじゃないですか。
子供の時に叔父が言いました。
「時代と場所を選ぶ事が出来るなら、人はみーんな美人だよ。色白でぽっちゃりしていて、本を読むことが大好きなお前は平安時代に行ったらもの凄い美人だね。」
そう。様々な時代、場所のイケメン&美少女が今ここに集ってきていて、この時代を構成しているというわけです。
ルート君は、ラッタ君もですが、渋谷のイケメンかはわかりませんが、少なくても私の中では、かなりのイケメンです。・・・と〆ておこう。