goo blog サービス終了のお知らせ 

森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「マンガ日本の古典 吾妻鏡 上・中・下」

2022-02-27 01:07:17 | 漫画・マンガ・まんが

 

以前、『「扉はひらく いくたびも」-時代の証言者ー』

と言う、竹宮惠子の自伝エッセイを読んだ時に、その感想の中で

>「私は氏の多くの作品が未読です。

「紅にほふ」と「吾妻鏡」はぜひ読んでみたいと思います。」

と、書きました。

思っていても、実行に移すまでは少々時間がかかる私です。

だけど今は「鎌倉殿の13人」も放送されているわけですし、読むなら今だなと思いました。

 

これを読んで、一番最初に思ったのは「竹宮惠子さん、頑張ったなぁ !!」でした。

この本は「マンガ日本の歴史」ではなくて、「吾妻鏡」と言う古典の漫画化。漫画で描かれた歴史と言うよりも更にズシリと重かったです。

そして私は甘かったと思いました。漫画なので、この上・中・下の三冊を1日で読めるなどと思っていたのです。

内容深く丁寧で、そんなに簡単には読み切れませんでしたが、作者がこれに掛けた時間と情熱を思えば、それはそれで正解だったと思います。

 

「吾妻鏡」は鎌倉時代の公用記録書で1180年から1256年まで編年体で記されているものです。

徳川家康も愛読していたとされるそれは、中世武家社会を知る上の重要な資料の一つでもあり、ゆえに相当硬いです。「なかばあたりまでは、まだまだ固いし、絵も慣れない。」と、作者自身もあとがきで語っていますが、この難解な古典の漫画化に作者の気負いもあったように思います。

それにひとつひとつのエピソードが薄くも感じられます。だけど編年体で書かれた資料のような古典を、欠落した部分を他の作品で補いながら269×3ページで描き切ったのは見事だと思いました。また要所要所で作者の細かい部分での工夫も感じられて、時にはクスリと笑えました。

だけどもしも「鎌倉殿の13人」を見た後で、彼女がこの作品を手掛けたら、もっと彼女らしい何かを見る事が出来たのではないかと思ってしまいました。

少なくとも、キャラデザインは変えたと思う・・・・・^^

畠山と義経はハンサム枠はいつも決まりのようですが、義時とか三浦義村とかも・・・(^_^;)

 

「鎌倉殿の13人」がコメディのようだと思うシーンもあるけれど、「あれで、あのノリで良いのだ。」と強く思いました。そうでなかったら、この時代、本当に辛すぎます。

漫画になっているにもかかわらず、そうとう暗い気持ちになりましたから。

内容については、今やっているドラマのネタバレにもなってしまいますので書きませんが、

かなり学ぶことが多かったです。またドラマの感想の時に、知ったかぶりをして(笑)書くこともあるかもしれません。

また、やはり「吾妻鏡」と「平家物語」は表と裏のような気がします。

壇ノ浦の決戦の詳細は、ほとんど「吾妻鏡」には載せられていないそうです。

それから教科書で「平家物語」を学ぶとき「敦盛の最後」はよく出てくるエピソードです。平家物語では熊谷次郎直実の出家は、この時の敦盛の首を取った事が理由であるかのように書かれていますが、「吾妻鏡」には違う理由が書かれていると言う事は、かなり驚かされた内容でした。

 

やはり「平家物語」も読んでみたいものだと思いました。

 

 

 

 

 

・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「百鬼夜行抄29」

2021-11-08 00:34:08 | 漫画・マンガ・まんが

油断していると、いつの間にか新作が出ている ・・・・・・。

本当に油断ならぬ、一年に一回のお楽しみの「百鬼夜行抄」。

 

今回は、

「瓜子姫の鏡」「風路の便り」「忘却の雫」「長い雨の家」「女友達の家」の5作品と「あとがきマンガ」です。感想は、ネタバレしない程度に留めていますが、小さなあらすじに関係のなさそうな事は書いています。

「瓜子姫の鏡」

久しぶりに司ちゃんのお話。怪しと関わる飯嶋の一族は、危険と隣り合わせ。関わって人知れず闇に葬られていく若死にや不自然な死もあるが、表立ってしまう死もあるって事ですよね。親戚に殺人の罪を犯したかもしれない人が居たら、やはり気持ちはタダでは済まないように思います。

司ちゃんは大学の教授の秘書になっていました。彼女的にはギリギリでも、彼女にあった仕事に着けて良かったなと思いました。

司ちゃんがお仕えする大学教授は、なんとなく酒向芳さんに似た感じ。だけど実はモテモテの人だったと言うのが、一番のツボだったかもしれませんね。

「風路の便り」

アサギマダラのお話。捕獲した蝶に油性ペンでマークして移動範囲を調べると言うことから生まれたお話だと思うのだけれど、そう思うと、なかなか良く出来た面白いお話に感じました。

なにげに「瓜子姫の鏡」と物語がリンクしていたのも、面白かったです。

 

「忘却の雫」

これが一番私的には良いお話だったような気がしました。律がドナーになって、そして留年してしまうのも、このお話があったからなんですね。一族を思う人の温かい気持ちを感じました。確かにホラーっぽいけれど。

またシーンが二転三転とするので、分かり辛いかも知れませんが、映像に置き換えると、逆に見応えがあるような気がしました。

ところでこの中に出てくるおとぎ話の「忘れ薬」、思わず検索してしまいました。歌舞伎で初演と出てくるから、そんなお話があったのかもしれませんが、あとはどうしても分からず、話の続きが知りたい !!

要望・番外編 !!

 

「長い雨の家」「女友達の家」

この一族は、自ら動いていなくても、勝手に向こうからやって来て巻き込まれてしまうらしい。

完全にホラーな物語。

 

毎回絵は本当に美しいと思います。

でもな~。

登場人物が多過ぎて、いや1話の話の中ではワイワイとは多くないのですが、今までの人。つまり他の一族の方々はどうなっているのかと気になってしまうのですよね。

私は意外と一族がワイワイとする話は好きですし、おばあさんとお母さんと、偽物のお父さんと、幽霊のおじいさんと言う律の家だけの話も良いと思うのですよね。なんかいつもお話が広がり過ぎているような気もしてしまうのですが、いつか、この澪おばさんとの一族とのお話にも決着が着いて行くのでしょうね。

あっ、そう言えば、赤目とかどうしているのでしょうね。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーの一族「秘密の花園」Vol.10

2021-10-04 00:59:29 | 漫画・マンガ・まんが

 

「秘密の花園」、完結編。

ひとつ前の感想に、何を書いていたのか読み直してみました。

その『ポーの一族「秘密の花園」Vol.9』

の感想に書いてある事が、私のこの物語の大きな感想なのかも知れないと思いました。

「秘密の花園」はアーサー卿の、人生の大いなる懺悔の物語だと思います、人として生きた。

 

かつての、もう私たち普通の人間にとっては半世紀近くなんて、大いなる昔です。その昔に一度は最終回を迎えた「ポーの一族」。その時、いろいろな人の物語が語られてきたと言うのに、アーサー卿だけは、ランプトンの絵、つまりエドガーの絵でしか語られず、そしてエドガーとアランが去って嘆くオービンの前に、霧の中で幻のように現れて消え去って行きます。

その時私たちは、アーサー卿が人としてエドガーと出会い、そしてポーの一族に加わったのだという事を知り、そしてエドガーとアーサー卿の物語を、ただひたすら妄想するしかなかったのでした。

そして時を経て描かれたアーサー卿とエドガーたちとの物語。

やはり私は思ってしまったのです。

これが描かれるのには、この萩尾望都氏の人生の時間が必要であったのではないかと。

 

画像の下からはネタバレ感想です。

人生の終わりには、人は悔いる事が山のようにあるのかもしれません。だけどアーサーは、父の新しい家族であるセスと出会い、父への想いなどにケリをつけていくのでしたね。

そして一番の想い残していたパトリシアへの物語に決着が付けられたことは、本当に良かったし素敵でしたね。

「パトリシア 私と結婚してください。」の言葉には、ほんと、泣けました。

「これはぼくの夢の言葉なんだ。でも真実の言葉なんだ。」

それに対して、パトリシアも夢の言葉として、そのプロポーズに答えます。

 

だけどロンドンに帰ると、パトリシアは強い母に戻ります。このシーンも含めて好きだなと思いました。パトリシアは最初は夫の顔色ばかり窺っている、昔ながらの妻でしかなかったのに、この数年のアーサー卿との関わり合いで変わっていったのかもしれませんね。

 

好きと言えば、今回どのシーンも好きだったのですが、エドガーがアーサー卿にポーの一族に加わって欲しいと誘いに行った時、エドガーが静かに「あなたは適任なんだよ。」などと語ってる傍から、アランが「怪物になるって事だよ!!」とストレートトーク。

それを受けて、エドガーも去り際に言いましたね。

「アーサー、人間ていうのは、けっこう美味だよ。」と。

 

ロンドンの紳士服店に行って、最新流行のタイを求めるシルバーにも笑ってしまいましたが、最後に本当にしみじみとしたのは、やはりアーサー卿とジョン・オービンとの再会(と、言っていいのでしょうか。)ですよね。

目の前に、本物のアーサー卿がいるのに、100歳のオービンには分かりません。

だけど・・・・

本当に分かってないの  ?

一見、話がトンチンカンな100歳の老人のように見えてしまうけれど、もしかしたら、彼には分かってたんじゃないかしら。

だからトンチンカンに見える話の応酬だけれど、さりげなくオービンは

「(エドガーに)会いましたか ?」と聞いてきたり

「彼らは何処に行ったのでしょうね?」と言ったりしたのではないかなと思ってしまったのでした。

そしてアーサーも、だから「ありがとう、ジョン・オービン」と言ったのかもしれません。あれは彼の本に対してだけの言葉じゃなかったのかも・・・・。

 

もしも、やはり何もわからなかったオービンとのすれ違いでしたら、永遠に生きていく者と、儚く消えていく者の出会いと別れのような気がして、切なかったですね。

だけどやっぱり分かっていての会話だったとしたら、きっとその日の夜、オービンは泣きながら

「強くずっと念じていれば、その想いは叶う日が来るのかもしれない。今日、私は・・・・」と日記に書き記した事でしょう・・・・・。

 

トップ画像は。2017年に撮った、「横浜イングリッシュガーデン」の薔薇のアーチです。本の紹介の下にも数枚貼っておきますね。

 

 

 

ふと思いついた、オマケ。

アーサー卿、永遠の命になってしまったので「享年」とは言わないか。

33歳で死去・・・

33歳 !?

一番びっくりしたのは、じつはここ。

さりげなく人間も進化しているよね。

この時代の33歳は、今の時代の45から55歳くらいの感覚だと思われるー。

逆の言い方をすると、今の33歳は、20代前半、60代前半でも10歳くらい若い感覚で生きているように感じます。昔と比べて。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーの一族「秘密の花園」Vol.9

2021-08-29 22:53:29 | 漫画・マンガ・まんが

春の終わりのアーチの薔薇です。(今年はちょっと寂しかったです。)

※       ※      ※

時に人は、降れ伏して手に土塊をつかんでのたうち回るほどの後悔を、過ぎてしまった過去の出来事に想う時もあるでしょう。

だけれどどんなに苦しみもがいても、その過去の時間に手も届くこともなく、滂沱の涙を流し胸を締め付け、自分の嘆きで寿命を縮めていくしかないのです。

アーサー卿のように。

思わず泣きました。

切なく、そして悲しかったです。

届くことのなかった、17年前のパトリシアの手紙が届きます。

想いのこもった切羽詰まった、彼女からの心からの手紙でした。

もしもあの時、その手紙を読んでいたら、違った人生があったかも知れない・・・・・

どんなにそう思っても、もうどうしようもない事です。

なぜ、どうして、なぜ、どうして、そうなってしまったのだろう・・・。

アーサーほどではなくても、またはそれ以上かもしれない、そんなボタンを掛け間違えてしまったかのような事は、誰もが自分の人生の中にあるかもしれません。

そしてかつて一度完結してしまった「ポーの一族」ですが、作者の人生の時間の積み重ねが、今これを描かせているのではないかと思うと、人生に無駄な時間はナイナと、やはり思ってしまったのでした。

本の紹介の下からはネタバレ感想です。

本屋に行けないので、最初から密林サイトで買おうと思っていましたが、発売日の27日で既に紙の本は送料無料のAmazonprimeでは買えません。数日たつと、本自体も定価は難しくなっていました。これからは予約で買うか、またはkindleで買おうと思いました。

私の場合は、他の作品をほとんど読まないので、そちらの方が良いなと思っている所です。

 

 

アーサーは、幽霊に突き落とされて大けがをしたダニーを見舞います。

彼はダニーに自分の罪を告白したかったのだと思います。罪を告白しても、それで心が少しでも軽くなればと思ったに相違ありません。ところがダニーも同じようにアーサーに告白をします。

姉が身籠っていた赤ん坊は、アーサーの子どもではなかったのだと。

だけど子供を産むために、姉とダニーとで、アーサーを騙したのだと。

ダニーの告白の過去映像シーンは、さながら映画のようでした。

薬草を飲ませて殺したと言っているのに、ダニーはまるで聞く耳を持ちません。

自分が告白する事で、いっぱいいっぱいになってしまっているのでしょう。

しかし今は、自分の罪の重さを軽くすることに夢中になっていても(幽霊が怖いし)、この先時が経って落ち着いて来た時に、記憶の中で、アーサーの告白を「聞きたくない !」と聞き流すことなんかできるのかなと、少々思ってしまいました。

それはともかくも、結局アーサーの心は、ずっと重いまま。

フォルテが死んでエドガーが去ってからのアーサーは、散々な毎日です。

 

だけど生きていく道は、常に罪と罰の繰り返しなのかと、私は思ってしまいました。

アーサーを騙さなければ、ダイアナだって死なずに済んだのに。

アーサーの気を引こうとしてドミニクに笑いかけ、その彼の愛の詩を笑ったりしなければ、パトリシアの書いた手紙はアーサーに届いたのではないでしょうか。

 

今のアーサーの肉体の苦しみも、アーサー自身の生み出したものなのかも知れません。

彼の最後のページの言葉が、胸に突き刺さります。

「怒りが」

「私を醜くする」

「やはり私は醜い鬼だ」

「助けてくれ・・・・」

「ランプトン・・・」

 

次回も楽しみですね。

(枠外の『花ごよみ』。パソコンが壊れた理由が衝撃的でしたね。なんと猫ちゃんのおしっこ。仕事で構って貰えなかったレオちゃんの復讐だったのかしら^^)

 

秋薔薇の季節も楽しみですね。でも今年はなにげに早いような気がします。8月25日撮影。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある方を意識していました☆私の漫画史

2021-08-23 01:48:16 | 漫画・マンガ・まんが

(敬称略で書かせていただいています。)

まだ私の年齢がひと桁だった時代に大和和紀と出会い、そしてそれからずっと、彼女は、私にとっては別格の人だったように思います。

単なる小学生のイメージの話ですが、その頃の私には、西谷祥子と里中満智子のふたりが光り輝く女王であったように感じていたのです。(それで言ったら細川ちえ子は女帝ですね^^)

じゃあ、その下のポジションに彼女がいたのかと言うと、そうではありません。つまり「別格」と言うのはその事です。

誰が好きなのと問われたら、私はいつも迷わず「大和和紀よ。」と答えていたのでした。

好きな漫画家さんはたくさんいました。

だけどいつもそう答えていたように思います。

なんか応援しなくちゃと言う気持ちになっていたのかもしれません。

でも別に、私などが応援しなくても別に関係なかったと思うのですよね。

デビューして以来、ずっと忙しくて、もう無理なような事を言うと、編集さんに「里中満智子はずっと布団では寝ていない。机にうつぶせになって寝ている。」と言われたそうですから。

この感情は、たぶんアレに似ていると思います。新人のアイドル女優や俳優さんを「俺が(私が)ついてるぞ。」的な気持ちになって応援したりする気持ち。

なんたってジャック・エンゼルに一目ぼれなんで、そんな気持ちになっていたのかもしれません。

そしてそんな気持ちにさせた、もう一つの要因は「マーガレット」の方で同時期にデビューした忠津陽子さんの存在があったからだと思うのです。

敬称略と言いながら、なぜ彼女だけさん付けかと言えば、とても申し訳なくて、思わず「さん」付けになってしまいます。

 

なぜなら・・・・・

勝手にライバル視していました(笑)

恐るべきはファン心理と言うものですね

だってですね、画と醸し出す雰囲気が似ているんですよ。そして私的なあくまでも個人的な感想ですが、忠津さんの方が華やかに感じていたのです。

そしてその頃、少女漫画の主流はラブコメで、なんだかコッチとアッチで(少女フレンドとマーガレットで)、同じ土俵で勝負しているようなそんな気になっていたのです。そして私は大和派なので、

「面白いよ。」と言われて忠津作品も読んではいましたが、私の周りには忠津陽子派がたくさん居て、それも面白くなかったのか、そのうち読まなくなってしまいました。

 

なんか今思うと、笑っちゃうし、「マーガレット」をその当時しょって立つ漫画家さんに育っていた忠津さんの漫画をちゃんと読まなかったのは、損をしていたように思います。

で、Kindleで試し読みで読んでみました。

今更ですが、やっぱり面白かったのですね。それで市の図書館でリサーチしてみたら、なんと1冊もおいていませんでした。それは一度結婚の為に引退してしまったからか、インパクトのある長編がないからかも知れません。たまたま本を買う方が、大和和紀派だったのかしら ?

そうじゃなくて、彼女は「たった10年の漫画家生活なのに、ずっとみんなに覚えていられてズルい。」と言われているそうですから、今はお仕事もされているそうですが、引退した漫画家さんに分類されて1冊も置いていないのかもしれませんね(正確には不詳)

国立国会図書館にはあるので、「今の時代」を抜けて「次の時代」の光が見えたら、ぜひ行って彼女の漫画を読むか、またはKindleで、ちゃんと読みなおすと思います。

 

それにまた、実際の彼女たちは北海道の同郷の人で、一緒に東京に上京してきて、何と同じアパートの隣同士の部屋に2年も住んだのでした。

順番に食事当番などもしたりして、映画などを同じ部屋で見る生活を送っていた仲良しさんだったのです。

それが2年で二人で引っ越していった理由などは、ひとつ前の記事内で紹介した本「大和和紀」の中に忠津さんのインタビューが載ってあって、そこに書いてありました。それはひとつは年上の面倒見のいい大和和紀にこのまま甘え続けてはいけないと言うもので、また「常に同じ環境で、同じものを見て同じものを聞いて生活していることは、二人の同化につながるのでは・・・・?   なんて事を思い始めて。」とあったのです。一番の本音はそこではないかと、私は思いました。

インタビューアが「同化というのは作風が似てしまうという事か。」と尋ねると、「そうですね。まあ、もともと絵は似てるって言われてたんですけれどね。」

思わず私は頷きました。

あの時小学生だった私が感じた感覚はあながち的外れではなかったのですよね。

ただそこから、世界の片隅でひとりの少女に勝手にライバル視されていたなんて事は、思いもよらない事だったのではないでしょうか。(笑)

因みに、引っ越しの理由はそれだけではなく、寝る間もなく、時にはお金をおろしに行く時間もないほど忙しく働いてきた彼女たちが住んでいた「第二カトレア荘」は、四畳半一間の部屋で狭かったからというのもあったと思います。広い部屋に移れる経済力が付いたからなのだろうなと思いました。

その後は忙しい事もあり、また描いている雑誌社の違う事もあり、なかなか会えなくなってしまったけれど、その後も「その2年間は楽しい想い出です。」と語れることは素晴らしい事だなと思いました。

(ほんの少しだけ違う二人を、おも・・・・・)

 

では次回は「はいからさんが通る」「あさきゆめみし」の感想を・・・・と思っていましたが、私がそれらを読んだ年代を思うと、ちょっと続けては書けないなと思いました。

それらの作品が誕生してきた背景には、漫画界に新しい風が吹き始めていたからだと、彼女のインタビューなどを読んで思い出したからです。

 

 

大和和紀氏の作品↓

記憶にないので、読んでみたいです。↓

 

お芝居など、男性にも人気がありますね。

 

また、そのうちに熱く語る日が来るでしょう。

大好きな作品です。

 

 

 

・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「どろぼう天使」☆私の漫画史

2021-08-21 02:52:34 | 漫画・マンガ・まんが

「どろぼう天使」は大和和紀氏のデビュー作です。

その主人公のジャック・エンゼルに、小学生の私は一目ぼれ。1966年の「週間少女フレンド」に掲載されたそのデビュー作を、私は繰り返し読みました。

ジャック・エンゼルと言う青年は、少年院を出てきたばかりのどろぼうでした。

少年院の人が「どうせすぐ戻ってくるさ。」などと言いますが、それを武骨そうな刑事が「帰ってくるんじゃないぞ。」と強く激励するのでした。

だけどジャックは、全く改心などする気もなく、少年院をでると、今日の糧を得るために今日の仕事をしようと思うのでした。さっそくスリをし、まんまと上手くいくのでしたが、付けてきた刑事に見つかり、財布を拾ったと返し教会の地下室に逃げ込むのでした。そこにはワンコの相棒が待っていました。

ところがその夜忍び込んだ家で、足の不自由な少女に出会います。その少女はあろうことか、ジャックを天使と間違えてしまうのです。「名前は ?」と聞かれて「ジャック・エンゼル」と答えると「やっぱり、そうじゃない。」と、喜びます。

ジャックは、その穢れのない少女との出会いでどろぼうから足を洗い、まじめに働き始めます。

見守る刑事もホッとしたりして・・・・・。

だけど今度は、その少女の家に、家賃滞納の問題が起き立ち退きを迫られます。

そしてジャックは・・・・・・。

 

このお話、好きだったからこんなに覚えていたと言うわけではありません。

なんたって、私の年齢的も、まだ一ケタの時代ですから、「ジャック・エンゼル大好き !」ぐらいしか記憶がありません。

下に紹介してある本に、そのデビュー作が載っていたのです。

 

 

それを読んで本当に感心しました。

しょっぱなから、私がこの人に心惹かれたのは無理のない事です。

確かにスクリーントーンの多用など無く、色合い的に行ったら、さっぱりした感じです。でもジャックのハイネックの黒いシャツとブレザージャッケトのいで立ち。凄くお洒落なんです。

これ、ルパンの前ですからね。しかも彼は少年。

不良少年・見た目と違って優しい刑事・治りそうな障害のある足の穢れなき美少女。そして相棒は犬。

もう、なんかさあ、なんかどっかに文句あるかと言う設定ですよね。

作者も気に入っていたのか、または私のような少女が多数い居て人気があったのか、作者はこのデビュー作のキャラで5話描いたのです。

だからこれはコミック化されたのですが、じゃあと言って、いつものようにアマゾンのお知らせは貼り辛いです。なんたって4000円ぐらいするものね。

そんなに好きだったら買っておけば良かったな・・・・・・(もしかして、不純な動機か?)

でも小学生のお小遣いって、そうそう高くなかったし、その頃は読んだ作品のコミックって買わなかったような気もします。

大和和紀氏の名前を出して「はいからさんが通る」も「あさきゆめみし」もスルーするわけにはいきませんよね。

と言うわけで次回の「☆私の漫画史」に続きます。

 

・・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーの一族「秘密の花園」Vol.8

2021-07-06 01:18:19 | 漫画・マンガ・まんが

上の画像はとりあえずの「オオアラセイトウ」です。画像の一部を切り取って拡大したのでボケています。

俗に言う、「大根の花」ですね。

作中にも名前の出てくる「浜大根」は、大根が野生化したもので「大根の花」と呼ばれている「オオアラセイトウ」とは別の花です。両方とも画像をお借りしたい誘惑にかられましたが、そこはぐっと我慢して自分の持っているボケた画像を載せました。

大根の野生化と言うので、キッチンで育てた大根の花の画像で良ければ

 こんなのがありますけれど。

 

綺麗な画像をご覧になりたい方は、「オオアラセイトウ」とか「浜大根」とかで検索していただければ、双方の綺麗な画像が見られると言うものです。

検索すると「大根」と言う言葉が乱れ飛ぶので混乱しますが、マルコの言ったラデッシュもブラザーの言った浜大根も違くて、それをケイトリンが教えてくれたのでした。

いずれにしても、春の庭でエドガーは見事な紫の花の中に佇んでいたのですね。

 

ところで、前回の感想が遅れたのは、本の発売日を忘れて遅れて買ったからなのですが、今回は発売日の28日は出掛けていたので、わざと遅れて注文しようとしたのです。ところが計画通りにはいきませんでした。遅れて注文したら、送料無料のprime品は売り切れていたのです。新品でも送料がかかってお高く買うのは嫌なので、3日の土曜日に本屋さんに行ってみたら、1冊もなかったのです。吃驚です !!

そこには明らかに私たちの年代はターゲットではない、近々公開される映画の原作漫画が掲載されている雑誌がズラーっと並んでいました。(レモンとかソーダとか言うやつ)

それにしたって1冊もないとは・・・・。

と、思いつつ、チラリと横を見ると、若い女性が「ミステリと言う勿れ」の単行本を何冊も手に取ってレジに持って行く所でした。

今度ドラマ化されるのですものね。

こういう事も、売り切れの一因なのかしら。

何とはなしに、世の中の風を感じた本屋さんでの一幕でした。

 

しかし、じゃあどうすると言う話になって、いえ、自分自身と話しているわけですが、候補として、1話飛ばすかという案も出ましたが、結果からいうと今回は飛ばしちゃダメでしたよね。

で、とうとうKindle デビューしちゃいました。

小さな世界で漫画を読むことが嫌だったのですが、読んでみたら意外と快適でした。

(ちょっとこの快適さが怖いです。)

 

《以下はネタバレしています。》

 

フォルテ、可哀想でしたね。

きっとフォルテは、ずっと小屋で寝ているものが気になっていたのでしょうね。不審で危ない何かにしか思えなかったのでしょう。それで子供たちをいざなったし、アランがポーラの腕をつかんだ時、躊躇なく飛びかかり首を狙って攻撃したのは、理性ない魔物と判断したからなのだと思いました。

そんなフォルテの死を悼む、エドガーの1シーンは印象的でした。

覚醒し血まみれになってしまったアランを連れて、エドガーは館を去ります。

そんなエドガーたちを助けてくれたのは、ケイトリンでした。

かつてエドガーとメリーベルは、ポーの村で犠牲になる人間を助けていました。彼女もその一人だったのでしょう。

だけど彼女の話は悲惨でしたね。

30も歳が離れた男と結婚させられて、毎日夫と息子たちに殴られて、そして生まれた娘たちは、夫か息子のどちらの子か分からなかった・・・・・。

そしてまたポーの村に戻り、24歳で人間を止めたケイトリン。

止めたくもなりますよね。

パトリシアの描かれ方も、ただ華やかに美しいだけの女性には描かれませんでした。

深く何かを、しみじみと考えさせられるなと思います。

 

アランの覚醒からフォルテの死、妹の気絶、すべてを目撃していたポールは、このことを誰かに話したら妹は死ぬとエドガーに脅され、徐々におかしくなってしまいます。

だけどアーサーに優しく、エドガーたちの秘密を打ち明けられて、気持ちを持ち直すのでした。

そしてアーサーとパトリシアの恋は、静かに哀しく終わりを告げます。

アーサーは咳込み、病気のフラグが。

なんたって彼の記録上の死は、ランプトンの最後の絵から3か月後の8月なのですから。

 

だけど次回は10月号 !

 

欄外の「花だより」に「この年にしてデジタルに挑戦、」と書いてありましたね。

やはりいくつになっても挑戦する事は、大切な事だと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「モザイク・ラセン」を読みました。

2021-06-04 14:23:26 | 漫画・マンガ・まんが

5月に読んだ漫画の感想です。

図書館にあったので借りて読んだのですが、読み進めていくうちに、このコミックを私は持っていることに気がつきました。整理されていないでしまい込まれている私の漫画たち・・・・・

またやらねばならぬことを、見つけてしまったような気持ちになりました。

常に手に取れるように整理してあったならば、「あれが」この作品の冒頭なのだったのだと、迷う事もなかったのでした。

「あれが」と言うのは、この冒頭のシーンの美羅の夢のシーンです。

白い鳥の美羅に黒の鳥の姿の少年が叫びます。

「ミリディア~ン!!」と、最初は途切れるような小さな声で、だけどそれは毎夜々見るようになっていき、少年は美羅に助けを求めているのです。

断崖の上から叫ぶ少年のシーンに、くぎ付けでした。

なんだかワクワクしてー。

またはドキドキしてー。

これは1982年の作品で、私がまだ母になる前のものです。

この物語の全体を私は忘れていき、そしてこの冒頭のシーンだけが記憶の沼に残っていたのでした。

その後、私は多くの「好き」と出会いました。

そしてある時気がついたのです。

私の「好き」の底辺にあるものは、「誰かが何かを叫んでいる」なのではないかと。

それを想う時、いつもこの作品の冒頭のシーンを思い出してきた私です。

 

かと言って、この物語自体は、異世界ファンタジーもしくはSFです。

ただ異世界の黒の王の正体などを考えると、やはりファンタジー色が強いのかなと思います。美しく育った青年ラドリ・マッキャベリと美少女の美羅。

楽師たちの愛、王子の愛、そして二人の愛。それらがさりげなく冒険と戦いの合間に描かれていて、少女漫画の王道のような気もしましたが、望都氏が描くとそう感じさせない所が良いですね。

すっかり忘れていたから驚くことも出来たのですが、この作品には下半身が繋がった双子の兄弟が出てきます。兄は顔は醜いが知能があり、弟は顔が美しく「天羽」を呼び寄せる力がありますが知能が未発達なのです。この設定って・・・ !

これが「半神」に繋がっていくのだなと思うと、「わぁ~♪」と言う気持ちになりました。

だけどこの兄弟に起きた事を思うと・・・・ちょっと胸が痛かったです。

 

 

 

 

・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーの一族「秘密の花園」Vol.7

2021-06-03 00:48:10 | 漫画・マンガ・まんが

薔薇の季節になると、薔薇を愛する薔薇族の皆様の祭りになる。ブログ界隈もツイッター界隈も、やっていないので知らないが、きっとインスタもフェイスブックなどもそうなんじゃないかなと思う。

桜の季節だって、同じように花の祭りになるのだけれど、何でか薔薇はまた違った人を惹きつける魅力があるような気がしてしまうのだ。

一年中薔薇の花が咲き乱れるポーの村。薔薇を求めて旅を続けるエドガーとアラン。

「ポーの一族」が長い間、ずっと人を惹きつけ続けている、その隠れアイテムが実は薔薇の花なのではないかしら・・・・などと思ったりしているまたも深夜に、また少々遅れての感想を書きます。

 

ちょっとヤバいんじゃないかな、ラスト。

以下はネタバレしています。

一体何のために出て来たんだと言いたくなってしまったダニーは、幽霊を見て窓から転落してしまいました。結局彼は、心を通わせたアーサーとパトリシアを引き裂いただけ。

だけどその後、アーサーの若かりし頃の恐ろしい過去が明らかになるのでした。

結婚もしたくなかったし、子供も欲しくなかったアーサーは、ピアノ教師のダイアナに、水仙やイチイやスズランなど毒のある植物のお茶をダイアナに飲ませてしまいます。子供だけ降りてしまえば良いと思って。

ダークアーサー・・・・・。

人は過ぎて来た過去で、いろいろと悔いの想いで押しつぶされそうになる事は、誰にでもある事だと思います。

でもこれは「過去の悔い」では収まらないと思ってしまいました。

一方パトリシアも、夫と和解したものの、過去の手紙を出したころの事に想いが飛び涙を零すのでした。

このパトリシアの悔いの涙と、アーサーの過去の苦しみは、同じ次元では語れないものがありますよね。

きっとパトリシアは光の方へ、そしてアーサーは闇に落ちていくのでしょうか。

そう言えば「ランプトンは語る」で、このアーサー卿は何と語られていたのだっけなと思いました。

本を読み直したくなかったので、安易にウキペディアに頼ってしまいました。

すると・・・・もう昔に描かれていることだからネタバレにはならないと思って書いてしまいますが、それでも程よく忘れていて思い出したくない方は、【】を飛ばして読んでください。

 

【1885年5月までの間に10枚描く。その3か月後の8月21日、多量に吐血して亡くなったとされていたが、・・・・・】

 

もちろんその後、彼は他の作品にも出て来て、2015年にはエドガーをまた助ける人であるのですから、いろいろと予想はつくわけですが、

それでもこの後どういう展開になるのか、ワクワクドキドキして次号を待ちたいと思います。

 

しかしなぜフォルテはパトリシアの子供たちを、アランの所にいざなったのでしょう。

近寄る子供たち。その時アランの目がパチリと開いて。

ヤバイですね。アランは乾ききっているのではないかと思います。目を開けたら、そこにご馳走が覗き込んでいるようなものなんですから。

アランの見開いた瞳も怖かったですし・・・・。

 

8月号は6月28日頃発売。今度は忘れないようにしなければ。

(なにげに、今月号の感想が遅れた理由を述べてしまったかもですねww)

 

・・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「岸辺露伴は動かない」1,2巻

2021-05-11 16:19:36 | 漫画・マンガ・まんが

4月に読んだ漫画は「岸辺露伴は動かない」でした。

昨年の年末にドラマで放送されたのを見て、原作の漫画も是非読みたいと思っていたのです。

 

 

ドラマも面白かったですね。

もしもコロナ禍が収まったらそのお祝いに、是非このドラマチームで海外ロケを敢行して、続編を作ってもらいたいものだと思います。

海外ロケに相応しい原作があるからです♪

フランスのルーブルに行ったり、イタリアに行ったりして欲しいと思います。

岸辺露伴は漫画家であって、読者と漫画のためなら、その好奇心を最大値まで上げて、けっこうどこにでも出かけて行ったり取材を頑張ってりします。但し、彼は漫画のための取材なので、解決したり、悪の根源を退治したりなどはしません。

それが時には、後味悪くモアッ~とした気持ちにもなるけれど、逆にスリラーの怖さを感じさせたりもするのですよね。

 

1巻に収録されているのは

「懺悔室」「六壁坂」「富豪村」「密漁海岸」

2巻に収録されているのは

「望月家のお月見」「月曜日 天気一雨」「D・N・A」「ザ・ラン」

 

1巻の中の「富豪村」はドラマでもありましたが、出てくる子供みたいな執事が、ちょっとドラマの方が良かったような気がします。

「懺悔室」はアマゾンでお試しで読めるかもしれません。

このイタリアの男でなくても、人は生きているうちに、いろんなものを引きずって生きていくような気がします。ただその引きずっているものが普通は見えないだけじゃないかしら。振り向いて見たら、私にも・・・・きゃっ、こわっ   ゾクリ

「六壁坂」は妖怪の話。なんだか江戸川乱歩の世界のような気もします。

私は書きませんが、これ、検索すると、ちゃんとあらすじや考察なども出てきますね。

「密漁海岸」は、ある時期に密漁したら、昔から死刑になるとされていた地域でした。露伴の知り合いのシェフが妻の健康の為に、露伴を誘って密漁に出掛けます。

だけどそこはクロアワビの性格から、死刑にしなくても密漁者は勝手に遭難してしまう場所だったのです。

「密漁厳禁」は逆に彼らを守るための立て札だったのかもしれませんね。

だけど助けてくれた××が、最後にお料理で出てくるなんて・・・・・・という変な所がショックだったりする私・・・(^_^;)

 

2巻もみんな面白かったです。

「望月家のお月見」。その家にまつわるジンクスや決まりには、本当に意味があるような気がします。

まあ、これは漫画の話ですが、リアルにジンクスや決まりのあるうちってないですか ?

私の実家では、母がかざぐるまを家に持ち込むなと言うのがあって、・・・・・・と言うのは、この漫画には関係のない話でしたね^^

「月曜日 天気一雨」。きっと、荒木先生は、街ゆく人たちが皆同じようにスマホを触りながら、歩く姿に気持ち悪さを感じて、この物語を作ったのじゃないかなと思いました。このお話、良い人の悲劇が描かれていて、ちょっと切なくなりました。

ドラマにもあった「D・N・A」。珍しくハッピーエンド。この原作、なんと別マに2017年9月号に連載したものなのですって !!

ちょっと女性読者を意識したみたいですね。

ラストの「ザ・ラン」。ホラーじゃないのに、怖さで行ったらこのお話が一番かも知れません。筋肉に憑りつかれた男とでも書いておきましょうか。

『筋肉キャラクターをここにきて復活させてしまった。なんとその事に僕自身が驚いています。』と、荒木氏自身が語っていますね。

 

「岸辺露伴シリーズ」は他にも「岸辺露伴ルーヴルへ行く」があって、読んだのですが、その時もネタバレなしで感想を書いたら、既に記憶の中に埋没してしまいました。もう一回読もうかな。

以前のネタバレなし感想は→「岸辺露伴ルーヴルへ行く」を読みました。

(何もかもが懐かしい。その記事、2011年の7月の記事なんですよ。胸がきりりとなりました。)

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする