怒りをおそくする者は勇士にまさり,自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。( 箴言一六・三二)
なに?
強い元気な男が、我慢の人よりも良いに決まっている!
強いスポーツチームには、いつでも多くのファンが集まる。我慢の人が歓声で迎えられはしません。
それにしても・・いったいだれが、善とか悪とか、より善とかを決めるのか?
世論? 政府? 哲学者? 神学者? 先生? それとも我々自身の良心?
何が本当の「善」であるかを言えるのは、ただ一人・・世界の主、さばき主なる神。その主が聖書を通して、
「怒りをおそくする者は勇士にまさる」と宣言するのです。
奇妙なことば!「怒りをおそくする者は、怒りやすい者にまさる」というのならわかります。ところが「勇士にまさる」。
もっとも、勇士がいけないのではない。強壮で頑健であれば、そんなよいことはありません。その人は神に感謝すればよい。
けれども・・怒りをおそくする者はさらにまさる。なぜか?
怒るにおそい人とは、時間を持つ人。聖書はサタンについて、彼は「自分の時の短いことを知っている」と言います(黙示録一二・一二)。
時間がなくて追い立てられるのは、サタンの典型的な特徴。
神は時間をお持ちです。神は「第七日目に・・・休まれた」(創世二・二)方。また、「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道者三・一二)。
神には平安、落ち着き、喜びがある。そして、怒りをおそくする人は、神の側に立つ人、また、イエスを通して与えられた主の力で生きる人です。
主イエスよ!平安のない我らの心を、あなたにあって静めてください。アーメン
ヴィヘルム・ブッシュ著 「365日の主」より