バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

心のしおり~ 小さな春の芽

2013年02月20日 | 記事日記


 昨日は雪のちらつく寒い日でしたが、Jに「行っておいで」と言われて、エイっと気合を入れて父の病室に向かいました。
昼食前に「★さん、足を洗いましょうか?」と担当の方がお見えになりました。

新聞を敷いて、大きめの桶?を用意されて、熱くありませんか?と父に問われました。

「いいえ」

この機会に行程を見せて頂きました。

足をつけてからすぐ洗浄が始まるのではなくて、暫くそのまま、時間の経過を待ちました。

くるぶしの少し上から、それは丁寧に、指の一本一本を洗って行かれます。

<ああ、こんな事をしたことがない。Jにしてやったらどんなに喜ぶことだろ。いつも、Jさん、水虫じゃないの?と意地の悪い事ばかり言っている>

さら湯に変えて、石鹸を流していかれます。
天使の手ってこれを言うのかも知れないなぁ。

“手当て”の手の何と優しい事でしょう。

知らずと頭が下がりました。

この事ひとつを見せて貰っても、自分は出来ていないと、がくっとうなだれます。

父はリハビリに向けても意欲を持っています。
その根底は、出来る限り自立をして、三人の娘に迷惑を掛けたくない、どの親も思う親心なのだと思います。

「お姉さん、最後はどうして欲しいのか、そろそろエンジングノートでも・・・」と言われて、このJを残して何としましょうか?

体は大きいし、お金は無いし、娘のぼやきが聞こえそうで、ぶるっと身が震えたのは、どうやら雪のせいばかりではなさそうです。


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