
今年の記念旅行が「有馬」に決まって、出発までには庭の下草だけは綺麗にしておこうと、何とか頑張って目標の線まで仕上げました。




後は迎春用の植え込みをして、庭の件は終わりにしようと、気も楽になった十一月もみそかの日。車で四十五分と言う近場の神戸の奥座敷に向かいました。
先程綺麗に掃いたはずの庭に木の葉が一枚。お祝いの旅行を見送ってくれます。
何と深い色なんだろう。

三木市のもうひとつの隣町。かつて「日本で一番住みたい街」に選ばれた三田市を抜けて有馬に入ります。


色付きが悪いと聞いていた今年の紅葉ですが、街道はそれを感じさせない秋一色の趣でした。
少ししゃべっただけで、早到着です。

今日のお宿に向かいます。
大きなぁ。こんな大きいホテルだったの? あの値段で?


自宅から一番近い老舗温泉が、日本三大名湯のひとつ「有馬温泉」ですが、有馬は高い。の思いがあって、わたくし自身は訪ねることはあっても宿泊はありませんでした。
今回超格安プランを新聞で見つけて、旅行社へ申し込んで置きました
Jは接待やクラス会で、このホテルは利用したと言いながら、エスカレーターを登って行きました。
「こんにちは。○です」
・
・
「あのぉ。○様。どちらの旅行社からお申し込みでしょうか?」
「○△*☆社です」
・
・
「えっ。ありませんか?・・・(シマッタ!)あのぉ。こちらのホテルに似た名前のお宿がもうひとつありませんか?」
私は(シマッタ!)の時点で自分の間違いに気付いてしまいました。
フロント嬢は必死に断るわたくしを置いて、もうひとつのお宿に電話を入れ、予約の入っている事を確認してくれました。
「次のお越しをお待ちしております」
フロントマンもお嬢さんも深々と頭を下げ、わたくし達の記念旅行を笑顔で見送ってくれました。
あちゃぁ。
葉っぱや思い掛けない方達の見送りを受けて、私達のたそがれ旅行はいよいよその色を深めて行きました。
つづく・・・


ランキングに参加しています
およろしければクリックを♪