to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ジョーカー

2019-12-01 09:29:19 | the cinema (サ行)

本当の悪は笑顔の中にある

JOKER
アメリカ 122分
監督トッド・フィリップス
出演 ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ/ブレット・カレン/フランセス・コンロイ/シャロン・ワシントン

DCコミックスのバットマンに登場する最強最悪の悪役“ジョーカー”に焦点を当て、コメディアンを夢みる心優しい男アーサー・フレックが、いかにして社会から切り捨てられ、狂気の怪物へと変貌を遂げていったのか、その哀しくも恐ろしい心の軌跡を重厚な筆致で描き出す。
大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因でたびたびトラブルを招いてしまうなど、どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに心惹かれていくアーサーだったが…。


鑑賞からだいぶ経ってしまいましたが、
コチラは、バットマンの宿敵“ジョーカー”はなぜ生まれたのか?に焦点を当て、
バットマン(ブルース)との因縁も描かれている。

このゴッサムシティは、ゴミと鼠に住民は悩みTVでも取り上げるが
富裕層はそこには居ない。どこかの街に似ている。

しょっぱなから描かれる貧困、暴力、差別、無関心、ネグレクト――
追いつめられ、救いのない日々の果てに生まれた止められない、、笑い

終わってみても、アーサーの“ジョーカー”にヴィランの強さは印象にない。
むしろ痛々しい。
笑う事を止められないアーサーの現実に、コチラまで目が、心が、切り刻まれる……
ホアキンが凄い・・・・


本当は泣きたい現実を紛らわす時に、ナゼ唐突に笑いという発作が起きるのか?
それはアーサーの幼少期を語る母の、何気ない言葉で知ることが出来る。
そして、出生の真実も終盤の写真に記されているが、、、

最初と最後のカウンセリングの間に起きた、
どこからどこまでが妄想で、どれが現実の行動だったのか?
そして、解き放たれたアノ赤い👣―……

彼が求めたのは、正義ではなく、優しさ・・愛だったのに…

帰り道、どういうわけか私の頭の中で“やさしくなりたい”のアノフレーズがルーティーン。

   🎵 やさしくなりたい やさしくなりたい
   自分ばかりじゃ 虚しさばかりじゃ
  愛なき時代に 生まれたわけじゃない
   強くなりたい やさしくなりたい.....🎵





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4 コメント

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やさしくなりたい (ぺろんぱ)
2019-12-02 19:54:59
ホアキンの迫りくる狂気が凄かったですね。

>解き放たれたアノ赤い👣―

自分に向けられた寄り添いさえ斟酌しないモンスターになってしまった・・・のですかねぇ。

Kiraさんの、「やさしくなりたい」のフレーズのルーティーン。
ああそうかぁ、力のある作品はこんなふうに人の心を動かすのだなぁと、そのことに私はいま感動しています。
ありがとうございます。

時間がたつにつれて、 (ボー)
2019-12-03 23:08:01
私にとっては、好きじゃない感が定着してきますね、どうも。好みだから、しょうがないです。
ぺろんぱさん♪ (kira)
2019-12-05 19:18:41
怖いというより哀しい。
孤独と絶望があのピエロメイクになったのですね~。

個人的には「it~それがみえたら~」のピエロの方が
憎くて怖くて、

本当に、「悪をつくるのも悪」という、それに尽きるという教えでした。。。
ボーさん♪ (kira)
2019-12-05 19:24:24
うん。解ります!
TVのニュースも、暗い、劣悪な事件ばかりだと、見たくないし、
ドラマや映画ぐらい、綺麗で愉しいものに浸りたいと
この頃は特にそう思いますね~。
でも、コレは嫌いじゃないです(^^)

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