to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

64-ロクヨン-後編

2016-06-19 10:45:23 | the cinema (ラ・ワ行)

上映時間 119分
原作 横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋刊)
脚本 瀬々敬久/久松真一
監督 瀬々敬久
音楽 村松崇継
主題歌 小田和正 『風は止んだ』
出演 佐藤浩市/綾野剛/夏川結衣/緒形直人/榮倉奈々/窪田正孝/坂口健太郎/筒井道隆/小澤征悦/金井勇太/柄本佑/忍成修吾/滝藤賢一/奥田瑛二/仲村トオル/吉岡秀隆/瑛太/永瀬正敏/三浦友和
平成14年12月。時効まであと1年と迫った“ロクヨン”の捜査員激励と被害者家族・雨宮の慰問を目的とした警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は“ロクヨン”と同じように身代金2000万円をスーツケースに入れ、父親が一人で運転する車で運ぶよう要求する。事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、記者たちは一斉に反発、各社が独自に動き出しかねない危険な状況に。そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、ロクヨン捜査にも関わった刑事部時代の上司・松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。

前編で描かれた、主人公三上の、
“ロクヨン”の指揮をとった元刑事として、
マスコミと警察を繋ぐ現広報官として、、
行方不明の娘を持つ一人の父親として、
被害者家族を思い遣る一人の人間として・・の、苦しい心情が濃く描かれて
感情が揺さぶられ続ける後編、佳かったです!


この作品の顛末を知っていながらも、惹きつけられ
のめり込んで最後まで事件関係者に心を寄せられたのは、
やはり、主役級のキャスト陣の名演に尽きる。


勿論、三上を責める側、
警察でありながら、真実に迫る三上を排除しようとする側―…
どのポジションにも、隙の無いキャスティグがあって、、この作品の深い色合いになって居る。

ネタバレする訳にいかないので、もう佳い作品だったとしか書けないけど、
三上以外の主要登場人物には、ほとんどセリフらしいセリフはないのですが、
最初の被害者家族の永瀬さん、
14年後の被害者家族の緒形直人さんの鬼気迫る演技は凄いです!
特に三上が捜査車両に乗り込んでからのシーンは、臨場感があり
其々のオトコたちの心理描写が圧巻です

後編の登場人物としては、柄本佑くんがナイスでした
声で私は直ぐに解ったけど、捜査車両に忍成修吾くん
仲村トオルちゃんの二渡調査官は、陰の季節より一段とクールだった

今年の邦画上位間違いなし

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 超高速!参勤交代リターンズ ... | トップ | 面白かった春ドラマ☆ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (sannkeneko)
2016-07-10 21:30:44
元々重厚感のある話ですが、映画自体も見ごたえがありました。
個人的に河原のエピはやっぱり三上らしくないと思ってしまうのですが、
永瀬正敏と緒形直人は今年の助演男優賞を争うのではないでしょうか。
返信する
sannkenekoさん♪ (kira)
2016-07-12 20:43:17
横山秀夫の描く男のドラマは、
暗くて、キツクテ、孤独で、、でもアツくて・・・
それをこれ以上ないという俳優たちで楽しめたことで、もう満足です。
ほんと、
>永瀬正敏と緒形直人は今年の助演男優賞を争うのではないでしょうか
総なめにして頂きたい。素晴らしかったです。
返信する

コメントを投稿

the cinema (ラ・ワ行)」カテゴリの最新記事