to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2008-01-22 15:12:33 | the cinema (サ行)
 いらっしゃいませ。
  そして、永遠にさようなら。

ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのトニー賞受賞ミュージカルをティム・バートン監督が映画化。

原題 SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
製作年度 2007年
上映時間 117分
監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アラン・リックマン

19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。(シネマトゥデイ)

グロいのダメでも、なんとか大丈夫で最後まで観れた・・・という方が多いようでしたので、
かなりの覚悟で観に行ってきました。なにしろ、「バンズ」がR-12で、今度は15
これ、、15って、意味あるのかな~というのが正直な気持ち。。。

初っ端から冷え冷えとしたダークな色彩。
冷気を纏って登場するジョニー・・・
もう既に心が死んでいるスウィーニー・トッドはゾンビメーク。
不衛生な事この上ない荒れたパイ屋で待ち受けるミセス・ラベットもゾンビ風メイク・・・
この二人のシーンはコミカルで、ティム・バートン監督独特の可笑しさがあるが、
この時のミセス・ラベットの歌の中に既に後の展開の伏線になる言葉が何度か出てきて
いや~な予感がした。。

「自由だ!」と叫ぶけれど、ちっとも自由じゃないスウィニー・トッドと
孤独で心は死んでいた投げやりだった生活に、かつて思いを寄せていた男との出会いにしがみつくラビット。
この二人の出会いにより
スウィニー・トッドの狂気に満ちた復讐劇は、無差別殺人への加速をつけて進んでいく―

この二人の歌は感情表現を上手くのせていて良かったと思う。
唐突に歌い上げるという感じが無く、セリフへの繋ぎもスムースだった。

ただ・・・が多いーーー!
アノ部分、長すぎるーーー!目を閉じていても、まだ終ってなかった・・・

ひとはこんなにも簡単に死んでしまうの!!
過去の怨念に縛られていては真実を見る目さえ失くしてしまう!!
大切なものに気付かず地獄に堕ちる殺人鬼、、、悲しいしっぺ返し・・・

ストーリー自体は予測していた流れだったけど、ここまでグロイとは、、
ラストの、少年の心の傷をどうしてくれんのさ・・・

こういう作品は中途半端は駄目。よく解かってる。
ジョニーも役者として相当大変な役だったと思う。
でも、この作品をどうしても大絶賛したくない私がいる。。

中途半端な午後の回、私以外は1組の中年のご夫婦を除き、高校生のカップルだった。(20人も入ってなかったと思うが)
私の斜め前の制服カップルは、ほとんど手を付けてなかったポップコーンをトレーにこぼしてしまった・・・
昔の15歳に較べると、今の15歳は精神的に稚いと思う。
ウチのコドモの部活仲間もみんなで観に行ったらしいけど、グロさだけが印象に残ったとか。。(もちろんヘタレのウチのはパスしたらしい)
いっそ成人指定にしてくれと思いました・・・

「レミーのレストラン」で、厨房を埋め尽くす大量のネズミに気分が悪くなった方は、私と同じように観賞後はちょっと気分が悪くなるかも。。。ご注意☆

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38 コメント

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こんにちは~ (八ちゃん)
2008-01-22 17:04:02
この映画を観た後はMr.ビーンでも観てお口直しを!感覚がマヒします(笑)



まさにミュージカルとスプラッターの融合!いいのか?悪いのか?もう、好きな人だけ酔いしてくださいって感じです。二度と観ることはないかなぁ~。

あ、でも「この人のためなら死んでもいい」と思えるような女性に一緒に観に行こうってせがまれたら簡単にOKしちゃいます。

ちなみにそんな人はいませんが(T_T)
Unknown (HIROMI)
2008-01-22 20:55:48
TBありがとうございました。
確かに「人ってこんなに簡単に死ぬのか」って感じでした。関係ない無実の人たちまでがドバドバ落とされていくのはあまりにも理不尽ですよね。だんだん慣れていた自分にも怖い・・。
ティム&ジョニーで… (オリーブリー)
2008-01-22 22:21:02
こんばんは~トラコメありがとうございました!

確かに、これはジョニーファンでもスプラッターがキツイ作品と思います。
私はもう十分覚悟して“所詮作り物”と挑んだので、思いのほか大丈夫でした。
それより、ティムとジョニーが作る世界観、
芸達者な共演者達の歌声、ストーリーのメッセージを掴もうと見入りました。
冷酷で残酷でそして救われないけど、結果は出た…
復讐とラブストーリー…良い作品でした。
ただ、トビーはこれからどうなるのか?とは思いましたが…
サスガに (miyu)
2008-01-22 22:51:57
ポップコーン食べながらって感じではなかったかな?(;・∀・)
血が苦手な方もいますからねぇ~。
それこそそれだけで貧血起こす方もいるぐらいですからね~。
髭剃り怖い・・・ (メビウス)
2008-01-22 23:11:22
kiraさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

う~む・・・人工的な赤い血液色だったとはいえ、自分も結構なグロさにかなりのしかめっ面をしてしまいましたし、何より髭剃りが怖くなった!!!(汗
自分で髭を剃る分には恐ろしくないですけど、床屋で毎回気持ちよ~く髭をショリショリ剃ってもらってる自分としては、余計な先入観を与えられた気がします・・・。
今週床屋に行く予定なのですが、カミソリの位置が髭の下に行くんじゃなかろうか?!とビビっております(笑
『チャリチョコ』と『スウィーニー~』。 (BC)
2008-01-22 23:53:51
kiraさん、こんばんは☆
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*

『チャリチョコ』は子供も大人も楽しめる内容に仕上がっていたけど、
『スウィーニー・トッド~』は健全な青少年達にはオススメしたくない作品かも?。。。
トラコメどうもです (ひらりん)
2008-01-23 02:44:17
いやいや凄いスプラッター・ミュージカルでしたね。
ジョニデ+バートンも好きだし・・
ミュージカルも好きだし・・
スプラッターも去年アホアホ・スプラッター映画を見て免疫できてるし・・
今回のドバドバシーンは、芸術的にさえ見えました。
しかし、ミートパイと床屋の髭剃りは、ちょっとビビリますね。
グロかったですが・・・ (ゆう)
2008-01-23 09:06:25
ジョニ-の歌声に大満足して帰ってきました。

万人に受け入れられる作品ではありませんが、
ひとりの男の悲哀と顛末を
違和感なく歌に乗せて表現しきっていたという
点では絶賛できるのではないかと。
ジョニ-贔屓の私が言っても説得力ないですね(苦笑)

トビーのその後も気になりますが
ジョアナもどうなっちゃうのやら???

ミセス・ラベットの最期は壮絶っていうか.....
強烈っていうか.....
剃刀でスパっとやってもらうほうが
まだマシだわ~~~w

TBしていきま~す^^/

こんにちは♪ (ミチ)
2008-01-23 17:33:46
TBありがとうございました!
この映画を見た殿方たちはしばらく床屋さんに行くのをためらうんじゃないかなぁ?
床屋さんって、考えてみれば、信頼の上に成り立っている職業ですよね。
剃刀を喉元に当てられちゃうんですから。
意外な人たちもちゃんと歌っていて驚きました。
唐突に歌に入る感じがなくてよかったわ~。
こんにちは! (由香)
2008-01-23 17:59:56
お邪魔します(汗)
kiraさんのお気持ち分かりますぅ~
私は大絶賛して舞い上がって感想を書きましたが、『相当グロイです』という注意書きを感想に入れなかった事を後悔していますぅぅぅ~(今からでも書き足すかな・汗)
『アノ部分、長すぎるーーー!目を閉じていても、まだ終ってなかった・・・』-という状況の方も多い作品ですよね(汗)
分かってはいるのですが、ジョニーの演技は今までで1番!!とも思っているんだなぁ~
どうしましょう、この微妙な気持ち(笑)
ジョニーは元々内に狂気を秘めていると思うので、トッド役がハマるハマる。陰気で狂気に満ちた目が似合う似合う。
バートン監督の世界観もワンダフル!!歌の雰囲気もGOOD!
ですが、確かに成人指定に相応しいような映画でしたよね(汗)

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