to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

プラチナデータ

2013-03-19 12:27:16 | the cinema (ハ行)

この愛さえも、DNAで決まるのか。
彼は天才科学者だった。
連続殺人犯のDNAが自分と一致するまでは――。

製作年度 2012年
上映時間 134分
原作 東野圭吾『プラチナデータ』(幻冬舎刊)
監督 大友啓史
音楽 澤野弘之
出演 二宮和也/豊川悦司/鈴木保奈美/生瀬勝久/杏/水原希子/遠藤要/中村育二/萩原聖人
政府が極秘に収集した国民の遺伝子情報“プラチナデータ”を基に犯罪捜査が行われ、検挙率は驚異の100パーセントで、冤罪は皆無となった近未来の日本。
警察庁の科学捜査機関に所属する科学者の神楽龍平(二宮和也)は、DNA捜査システム関係者の連続殺人事件を担当することに。しかし、システムは神楽自身を容疑者として示し、思考を繰り広げた結果彼は逃亡するが……。


脳男」を一緒に観た友人といくはずが、かなり多忙を極めてるという事で一人で行ってきました。
ニノファンで埋め尽くされてるだろうと思っていたら、案外男性のお一人様もいて、
結構この分野(SF,東野作品)の人気の高さが窺えます。
で、2時間超えなのに一度もダレず、思ったより面白かったです♪


プラチナデータをより完成度を高めた"モーグル"の謎を追う、逃亡者・神楽。
秘かにサポートする白鳥の目的は?
コンピューター捜査に対抗するアナログ刑事・浅間のレーダーに何かが引っ掛かる!?

その方の映画歴によって、脳裏を過ぎる作品もあるでしょう。
DNAで国民を管理、という部分では「ガタカ」が過ぎりましたが、そうしてみると
その現場に、着衣に付着しているかも知れない捜査員の髪の毛などを取り払う行為なく
刑事たちが現場に踏み込むなど、、もっと緊張感を煽る演出があるとリアルだったと感じたけど、
逆に
逃亡者となった神楽が追い詰められていく過程は、強すぎず、シロウトっぽくて(笑)
特にバイクシーンでは、思わず007が過ぎったけど(笑)
神楽は科学者だし、CIAでもFBIでもないので、あれでよいのだと納得しちゃった

街中に張り巡らされた監視システムの映像は、「イーグル・アイ」とか、
ユアンとスカちゃんの「アイランド」を思い出した。
ただ、原作を知らない強みというか、退屈はなかったのだけど、途中からは予想がつく展開に
犯人。。―登場人物少ないし、解りやす過ぎ(笑)
だけど、この犯人の動機がね~…。怒りも何の感情も湧いて来ないのよ困ったよぉ~
終盤もうひとひねりあって盛り上がったらよかったのに~。

アチラのSFモノでもそうだけど、発想のユニークさだけでは意外と心に残らない。迫らない。
どんなジャンルでも、やはり"人間の心のドラマ"をちゃんと描かないと感動も衝撃も残らないよね。
ただ、この大友啓史監督、「るろ剣」もそうだったけど、綺麗で迫力ある見せ方は凄く好き♪
で、
セリフは殆ど無い水原希子ちゃんが、コレ凄く嵌ってたし、
やっぱりニノは細かな演じ分けが上手いなあ~と思ったし、全体には楽しめました