高級住宅街のエリート一家で起きた殺人事件を3世帯の家族を中心に描いたサスペンス
毎週金曜 22:00~22:54 TBS系
原作 湊かなえ 「夜行観覧車」(双葉社刊)
脚本 奥寺佐渡子 清水友佳子
演出 塚原あゆ子 山本剛義
出演 鈴木京香/石田ゆり子/宮迫博之/杉咲花/安田章大/宮崎香蓮/中川大志/田中哲司/夏木マリ/高橋克典
第7話 「事件の夜夫が見たモノ…狂った母2人」
妻の高橋淳子(石田ゆり子)が逮捕され取調べが始まるが、淳子は「自分がやった」と言い張るばかりで、何も語ろうとしない。一方、逮捕のニュースを聞いた遠藤啓介(宮迫博之)は、事件当夜に遭遇した出来事を思い出しながら、ある秘密を隠そうと山奥で穴を掘り続ける。そんな夫の様子を知る由もない真弓(鈴木京香)は、娘・彩花の度重なる家庭内暴力に次第に追い詰められ、ついに…
2013年、事件四日後。
今回は啓介の独白で物語が始まりました。
カミさんもまた、言わなくていいこと言うんですよ。言わなきゃいいのに
カミさんはこの街にきて娘が変わったと思ってるんでしょうけど
一番変わったのは、カミさんじゃないのかな・・
事件当日を回想する啓介。あの日もドア越しに荒れる娘の声で、きびすを返し、
車中に身を隠していたところに、高橋家から叫び声が聞こえ、玄関から出て行く慎司をみた。
その後、さと子が声をかけたが応答がなくさと子は引き上げ、
その後ドアを開けて声をかけると、淳子が紙袋を差し出し「どこかに捨てて下さい!」
「もう直ぐ救急車が来ます。この事は誰にも言わないで。真弓さんにも」と。
袋の中には血痕のついたタオル!
ここで異常に驚く啓介!まだ誰が殴られたのかケガの具合も知らないのにと、最初の突っ込み
事件5日目。帰宅した啓介を結城たちが待ちうけ、
手をつけてない筈の1000万が3年間で300万が目減りしてると指摘。
ボーナスが減ってローンの返済に充てていたという。。。
帰宅拒否症もそのためかと真弓は訊きます。お父さんが一緒だと彩花は大人しいと言い、
彩花が何を考えてるのか、私には何も分からないの。
私だって逃げたいよ。
でも、逃げたら彩花がもっとひどいことになっちゃうんじゃないかって。
逃げないでよ、お父さん。私と彩花がどうなってもいいの?
自分だけ大変だと思うなよ!
二人でいるときに暴れるんだったら、それは彩花とお母さんの問題だろ。
俺は俺でやることがあるんだよ!誰のためにやってると思ってんだよ。お前達のためだろ!
俺一人ならこんな苦労しょい込まないよ。
じゃぁどうしたらいいの?何が悪いの?私が悪いの?
…ひばりヶ丘になんか家建てなきゃよかった。
建てなきゃ、、こんな目に遭わなかった。。。
ホテルでは良幸(安田章大)たちが事件の事を話していた。
「あの日ってさあ、慎司の内部進学試験の前日だったんだろ」「そう」
「慎司の成績は良くなかったのは知ってる?」
「知ってるよ。でもうちの学校、よっぽど悪くなければ普通に高校上がれるし」
「慎司がそのよっぽどだったら?」
慎司の悩みを知る唯一の存在だった良幸。…逃げた事のツケが回ってきたのを自覚している。
高橋家の窓ガラスが割れる音に飛び出したら娘の彩花が立っていた・・・
相変わらず冷凍の揚げ物が並ぶ食卓。大人しく食べる彩花―。
で、また鈍感な真弓は昼間会ったいじめっ子たちの話を持ち出す。
さっきまで彩花は呼び出され、万引きの事をチクられているんじゃないかと疑われて
ひばりが丘に移る際の真弓の態度に反感を持った同級生…!
「ふざけんなっ!!
あんたが見栄を張ってるから あたしバカにされてるんだよっ!
あんたのどーでもいい夢にあたしを入れんな!
ひばりが丘に住んで、娘が私立に通ってればいいんだろっ!
アンタのせいであたしがどんな目に遭ってるか解ってるの?!
少しは解れよ、クソババア!」…この子は怒鳴っているんじゃありません。
血を流しながら、、泣いているんです。それなのに、、
ドンカン真弓は、いつになったら終わるの…いつまでガマンすればいいの?って、、
「よそのお宅のガラスを割るほうが最低でしょ!」ときた。
「やってねえよ!疑ってんじゃねえよ!」
自分の聴きたい事しか聞きたくない真弓は、こんなに解りやすい娘の答えをまるで聴いてない。
いつもただ暴言にしか聞こえない被害者意識。だから、娘の口にから揚げ…鬼の形相で、、、
その時玄関には啓介がいたのに、、入れないでいます。
そこに、さと子が居合わせ、止めないでいいのかと声をかけるのですが、逃げる啓介。。
実は、ひばりが丘では自治会が開かれ「犯罪に関わった者はひばりが丘から出て行く。婦人会全員の意見です」
とさと子が息巻くのに、ここに来てその全員にそっぽを向かれ、
息子の会社まで押しかけたら、お母さんが厭だから帰らないとハッキリ言われ…
ぼんやりと観覧車をみつめていたさと子に、少し変化があったようです。
「アナタの為」と、この2人の母親は言うのです―。
啓介も彩花も、それが全部、母親自身の為だったと気付いてるのに、
真弓もさと子も自己中なので、これまで遠まわしに言われても気付かないし、認めない。
友人でもある結城に友達の家より、自分の家の方が大事だよと言われたのに、
自分の聴きたい事しか耳に入らない、真弓――
年間100万も赤字を出していながら、彩花を私立に入れようとしていたことにも
何の反省もなく、ひばりが丘を出て行きたくないとか.......
夢見てどこが悪いのって、、子供じゃないんだから、現実をみてください。。。
凶器の存在に気付いた結城。
尾行の目を掻い潜って、託されたその物証を埋めた啓介―。取り出した携帯シャベルに驚いたけど、
指紋拭こうよ…
7話で事件から5日しか経ってない。。。だらだら感はあるけど、
クドイくらいに描かれる、母親のエゴ。
京香さんも、杉咲花ちゃんも、いじめっ子の吉田里琴ちゃんも上手いですねぇ~
さて、
この後10時から第8話の放送。
子供たちに救いがありますように・・・・