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to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

宮廷画家ゴヤは見た

2008-10-07 22:30:01 | the cinema (カ行)
それは、立ち入り禁止の、愛。
原題 GOYA'S GHOSTS
製作年度 2006年
製作国 アメリカ/スペイン
上映時間 114分
脚本 ミロス・フォアマン/ジャン=クロード・カリエール
監督 ミロス・フォアマン
出演 ハビエル・バルデム/ナタリー・ポートマン/ステラン・スカルスガルド/ランディ・クエイド/ミシェル・ロンズデール/ホセ・ルイス・ゴメス/マベル・リベラ

スペインの天才画家ゴヤが活躍した激動の時代を背景に,純真無垢な少女イネスと威厳に満ちた神父ロレンソが辿る数奇な運命を、2人の肖像画を手掛けるゴヤの目を通して繊細かつ重厚に描く。
時は18世紀末、スペイン国王カルロス4世の宮廷画家に任命されたフランシスコ・デ・ゴヤ。画家として最高の地位に登り詰めながらも、常に現実の社会と向き合い、人間の真実を見つめ続けた画家。1792年、ゴヤは2枚の肖像画に取り掛かっていた。1枚は裕福な商人の娘で天使のように純真な魅力にあふれた少女イネス。もう1枚は威厳に満ちたロレンソ神父。そんな中、カトリック教会では、ロレンソの提案で、形骸化していた異端審問の強化が図られていた。そしてある日、イネスは居酒屋で豚肉を嫌ったことからユダヤ教徒の疑いありとして審問所への出頭を命じられてしまう。allcinema ONLINEより

ラッセ・ハルストレム監督がヒース・レジャー主演で描いた映画「カサノバ」は、
1753年のヴェネツィアを舞台にしたものだったが、この作品の冒頭にも彼を追い詰めていく司教(ジェレミー・アイアンズ)が酷く怖かったし、執拗だった。
この時代のヨーロッパにおける宗教弾圧は理不尽で惨い。

ちなみにジャコモ・カサノヴァ(1725-1798)
作中会話に出てくるモーツァルト(1756-1791)
子供の頃そのモーツァルトがプロポーズしたというマリー・アントワネット(1755-1793)
ほとんどがこの作品の舞台となった激動の時代の人物であり、作中に出てくるフランス革命前後に没している。
ゴヤ自身は(1746-1828),宮廷画家となってまもなくのこの映画の舞台1792年に彼は病で聴力を失っています
しかし、私たちが学校の授業で目にしたゴヤの有名な作品はほとんどがこの後の作品だという。
ゴヤの宮廷画にある煌びやかな色彩からは程遠い、暗く辛く厳しいお話でした。

カトリック教会の権威復活のために強化された異教徒狩り。
街中にハゲタカのような目をした役人が散っていき、難癖ともいえる理由で罪もないイネスは捕らえられる。
驚く事に自白を強要させ、このスペインでは裁判すら行わず、家族への説明などもない。
紙切れ一枚で出頭させ・・あとは闇に包まれる――
神に仕える身でありながら、狡猾、破廉恥な行いを誰も知らないことに
彼ら偽善者の横暴振りは増長され、
神を信じる純真なものは見捨てられる――腹立たしい時代。

異変を感じ取ったイネスの家族の救出作戦。
それがどんなに無謀であろうと、毅然とした態度で一致団結の家族の姿に感動・・・

ゴヤともイネスとも係わりを持ってしまったロレンソ神父の歯車が狂いだし、
ゴヤも自分を寵愛してくれる国王夫妻に取り成しを願い出るが・・・

 誰もが想像し得ないイネスの運命に心が張裂けます
薄暗い密林で毒蜘蛛の糸に捕らえられた美しい蝶のような、儚さを漂わせるイネスに
ナタリー・ポートマンが流石の演技力で
痛々しいほどの拷問がどれほどのものだったのかを一瞬で知らしめます(涙)

ミロス・フォアマンとジャン=クロード・カリエールの綿密なリサーチによって選び抜かれた2人のキャラクター。
もう一人のロレンソ神父のハビエル・バルデムが、厭になるくらいのはまり役。
もう、、腹立たしい狡猾な男を丁寧に演じています。

人々を見つめ続けた画家・ゴヤ役のステラン・スカルスガルドもその柔和な雰囲気は自画像のゴヤに似ていますが、
もっと驚いたのは、劇中のカルロス4世夫妻。
小意地の悪そうな王妃とおバカそうなカルロス王が、本当に似ている配役なんですね
大きめ画像でどうぞ↓
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Francisco_de_Goya_y_Lucientes_054.jpg)

遥か昔、混乱の18世紀初頭に、その美しさから無実の罪で投獄された
まだ恋さえ知らない少女の運命を辿る物語・・・
いわれのないない仕打ちに、怒りと痛みに耐える覚悟で........

カンフー・ダンク!

2008-08-29 00:23:00 | the cinema (カ行)
メガすげェェェェェ──
原題 KUNG FU DUNK/功夫灌籃
製作国・地域: 台湾/香港/中国
製作年度 2008年
上映時間 98分
監督 チュー・イェンピン
出演 ジェイ・チョウ/ チェン・ボーリン/バロン・チェン/シャーリーン・チョイ/ン・マンタ/エリック・ツァン

大学バスケットチームに入部した超人的な身体能力を持つ青年の活躍を、ワイヤーアクションや最新のVFXを駆使して描くアクション・コメディー。主演は、アジアのスーパースター、ジェイ・チョウが務め、豪快なダンクシーンを披露する。さらにチェン・ボーリン、エリック・ツァンらが競演し、スタッフにはハリウッドの特殊効果チームが参加。今までにないカンフーと壮絶なダンクシュートの融合は必見。(シネマトゥデイ)
孤児となりカンフーの達人に育てられ、自らもカンフーの使い手となった青年、ファン・シージエ。ある日、彼が公園で空き缶を巧みなコントロールで小さなゴミ箱に投げ入れるところを目にした中年の男、リーは、彼をスカウトし、大学のバスケットボール・チームに売り込む。最初はバスケの基本さえ知らなかったシージエだが、次第にチームにも溶け込み、勝利の立役者として大活躍する。そしていよいよ、悪質な反則を繰り返す極悪チームを相手に大学リーグの大一番を迎えるシージエたちだったが…。<allcinemaより>

用事が予定より早く終ったので、急遽あまり待ち時間のない「シネカノン有楽町2」で観てきました~。

今年公開のカンフーものはあまり乗らなくて、全てパスしてきたので、
カンフー+バスケのスポーツ・アクションコメディー、スカッと楽しかったです~♪

この作品でのジェイ・チョウは純粋でチョット天然入ってる天才癒し系青年なんですが、なかなか嵌ってました

自転車を漕ぎながら片想いのリリーを横目で見つつ過去の彼女たち(?)を回想するシーンも可愛いし
まだカンフー学校に居る時に、クラブでチョット暴れちゃうシーンもそのノリでおとぼけたっぷりなんだけど、
ここら辺からもうワクワク(笑)
とぼけたかる~いアクションに大げさに破壊しまくりでも、ジェイ・チョウがカッコイイ~

で、夜の公園で知り合った怪しい男の「富豪化計画」に乗って彼を捨てた親を捜すことになるんだけど
ここら辺はもう・・ってか、これが"奇跡のシンフォニー"じゃんって展開(笑)イヤ、ホントなの

そしていよいよマスコミを集めて「富豪化計画」がスタート。
田舎出の天才カンフー青年はバスケのルールも知らず、ましてダンクなんて見たこともないの。
ここでやっとチェン・ボーリンくん登場~ですが、
あらっ、ちょっとクライ?でもなかなか雰囲気あってステキでした
で、も一人暗いめのイケメン、バロン・チェンも登場~
もうこっから待ってました、バスケのお話しになります(笑)

リバウンドを制する者は 試合を制す

って、カッコいいこというんですが、そこはカンフー映画、ありえんだろーも
「まあ!オチャメ♪」と思って楽しめればOK~。
なんたって試合中の3人はカッコイイですもん


このクライマックスの大学リーグの決勝戦、もっと長く見せてくれればいいのに~と思ったのは私だけ?

ジェイ・チョウが歌う主題歌「マスター・チョウ」はノリがよくて
暫く脳内ヘビロテに~
♪僕は豆腐を売らない、トーフー、トーフー♪僕が学校で習ったのは、カンフー、カンフー♪
なんだそう~エンドで、歌にも字幕つけてくれればヨカッタのに~。

それにしても先日の「言えない秘密」といい、この曲といい、
ジェイ・チョウの音楽の才能には驚きですね~♪
しかも、この作品での撮影には上げ底シューズでやってたなんて公開しちゃうし、
性格の好さも感じてしまうわ~♪好感度アップよね


ところで「シネカノン有楽町2丁目」たまたま近くに居たのでコチラでの観賞となったんですが、、
あまりのスクリーンの小ささに、(それにオドロキの狭さ)思わず回れ右して出ようかと思いました
それでも本編が始まると少し拡大して横長になったけど、構造的にもフラットな造りで残念。
やはりこういう系の映画は、大きいスクリーンで観たかったわー!

近距離恋愛

2008-07-28 23:05:58 | the cinema (カ行)
恋人よりも大好き。
それでどうして友達のまま?

原題 MADE OF HONOR
製作年度 2008年
製作国・地域 アメリカ/イギリス
上映時間 101分
監督 ポール・ウェイランド
出演 パトリック・デンプシー/ミシェル・モナハン/ケヴィン・マクキッド/キャスリーン・クインラン/シドニー・ポラック


TVドラマ「グレイズ・アナトミー」で人気のパトリック・デンプシー主演で贈るロマンティック・コメディ。

大学時代から10年来の大親友であるトム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)。性格も境遇も対照的ながら2人は互いを知り尽くし、恋人同士のように度々一緒に出掛け、ひいては何でも打ち明けられる男女の壁を越えた間柄だった。そんなある時、ハンナがスコットランドへ6週間の長期出張に発つ。するとトムは、いつも自分のそばにいることが当たり前の彼女と離れたことで、初めてハンナへ恋していると気付くのだった。そして、彼女が帰国したらこの想いを伝えようと腹を決めたトム。しかし、再会したハンナは、出張先で出会ったという恋人を連れてきていた。さらにその恋人との婚約を報告された挙げ句、結婚式での彼女の筆頭花嫁付添人(メイド・オブ・オナー)を頼まれ、結局その役目を引き受けてしまうトムだが…。

お目当ては『あの日の指輪を待つきみへ』だったのですが、
レディースディであるにもかかわらず、もしかして満席かもなどとはユメユメ思わずに、
カウンターに向かったその時、ウリキレの文字が点滅ーーーっ
・・・今年3回目、、、、
んで、せっかくだから時間をつぶしてコチラを観てきました。。。

パトリック・デンプシーって、きっと日本でいうところの田村正和なんでしょうか、
けっこう人気があるみたいですが、
「魔法に~」でも皆さんの人気が高かったようですが、私はいまひとつ、、
なんかアンゼン過ぎるというか、危険な感じがないのね

ヒロインのミシェル・モナハンも、サンドラ・ブロックとレニー・ゼルウィガーを足したような顔で
プロポーションは良かったんだけど、
ストーリー的にもキャラ的にも、そんなに魅力的に見えなかったな~

ただ、何をやっても勝ち目のない戦いに挑むトムの姿は
「私の名前はキムサムスン」の一コマを思い出させ、楽しかったです。
「サムスン」のヒョンビンの場合はバスケと水泳勝負でしたが
ダニエル・へニーは無敵でした(笑)

あと、友達以上~恋人未満というと、「虹の女神」を思い出しました。
あれも、男がドンカンだったのよね。。。シンミリ

ただね、
卒業」は、主人公が若いからいいとして、
30代半ばの男性が、ね?
戦争とか身分の違いで反対されてたとか、大きな障害があったわけじゃないので
敵地で、当日ってのは止めましょうよ~。
なんだかドンカンなだけでなく、ただのお騒がせで自己中の中年の恋バナみたいになっちゃうよ~
細かいこというと、恥をかかせただけでなくホントは損害賠償モノ。
一発なぐらせて済むってワケじゃないよね

なんかハリウッドもネタ切れ?
そんなわけで、パトリック・デンプシーのファン以外ならDVDでもOKかな

クライマーズ・ハイ

2008-07-23 21:42:51 | the cinema (カ行)
命を追った、
あの夏。
製作年度 2008年
上映時間 145分
原作 横山秀夫 『クライマーズ・ハイ』(文藝春秋刊)
脚本 加藤正人 成島出 原田眞人
監督 原田眞人
出演 堤真一/堺雅人/尾野真千子/高嶋政宏/山崎努/遠藤憲一/田口トモロヲ/堀部圭亮/マギー/でんでん/螢雪次朗/野波麻帆/西田尚美/小澤征悦

1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄(ほんろう)される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。

1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。(シネマトゥデイ)

原作は例によって見ていないのですが、
2,3年前に放送されたTVドラマ版(佐藤浩市主演)が凄くよかったと友人が言っていたし
これは見逃したくなかったので、先日仕事帰りに上映開始5分前に滑り込みました~===

この原作者の横山秀夫作品は、実を言うとちょっと微妙だったりするので
あまり期待しないように抑えて行きました。
で、正解でしたね。

心に傷を持つ地方紙の遊軍記者が、友人との登山の待ち合わせ直前に日航機墜落事故の一報を受ける。
今と違い、ケイタイでメールというわけにもいかず、そのまま全権デスクを任され
そこから始まる悠木の経験したクライマーズ・ハイ。

過酷な現場・御巣鷹山をネクタイ姿で這いずり回り、
苦労の末渾身の記事を届けてくれた若い記者の一報をボツにせざるを得なかった社内の抗争。
友人を死に至らしめた真実の理由。
友人が最後に彼の妻に語った、悠木を山に誘った真意―。


男のドラマでしたね。
記者としての功名心と、プライド、意地。
ドキュメンタリーのように撮りながら、23年後の悠木と、友人の息子の登山の姿を織り交ぜて
熱く戦いながら、最後で掴み取れない男の葛藤を描いています。
彼の心に刻まれた記者魂―。チェック、ダブルチェック。

男にとって仕事とは?家庭とは!生きる意味とは・・?

同じ質問を女にしたら―。
・・・きっと直ぐに答えは返ってくる気がします

県警キャップ・佐山を演じた堺雅人さんが素敵でした。
私が少女の頃憧れた"新聞記者"そのものでした~

奇跡のシンフォニー

2008-06-26 01:09:46 | the cinema (カ行)
きっと会える。
この音の先に、愛が聞こえるから。
原題 AUGUST RUSH
上映時間 114分
脚本 ニック・キャッスル
監督 カーステン・シェリダン
音楽 マーク・マンシーナ
テーマ曲 ハンス・ジマー
出演 フレディ・ハイモア/ケリー・ラッセル/ジョナサン・リス=マイヤーズ/テレンス・ハワード/ロビン・ウィリアムズ/ウィリアム・サドラー/レオン・トマス三世

ニューヨークの養護施設で育った11歳の少年エヴァン。生まれつき類い希な音感を持つ彼は、音楽を通じていつか両親に出逢えると信じていた。だが、その実の親であるライラとルイスは息子が生きていることをまだ知らない。11年前、新進チェリストのライラとロック・ミュージシャンのルイスは運命的に出会うもライラの父によって仲を引き裂かれ、その後妊娠した彼女は交通事故に遭い、死産したことを知らされた。以来、ライラは傷心の日々を過ごし、彼女を失ったルイスは音楽への情熱も失い息子の存在も知らないまま金融業界へ身を投じていた。そんな両親への思いが募るエヴァンは、ある時ふとしたことから施設を抜け出し、マンハッタンに辿り着く。やがて、ウィザードと呼ばれる元ストリート・ミュージシャンにギターの才能を見出され、両親探しのきっかけを掴むエヴァンだが…。allcinema ONLINEより

この夏一番観たかったフレディ・ハイモアくんの感動作ということで、楽しみにしてました♪
なにしろ予告がよかったもの!

個人的にはチェロの音が大好きなのと、これまた好きなケリー・ラッセル
何と言っても『マッチ・ポイント』以来のジョナサン・リス=マイヤーズ!
2人のミュージシャンぶりも楽しみでした

一応、、11年後のふたり・・

何度もみた予告でもううるうる状態だったので、ハンカチ2枚用意して号泣に備えましたが、
あらっ??涙はこぼれませんでした~

ストーリーも劇場予告で全部予習済みだし
予告以上のものというと、やはりジョナサンのライブシーンの素敵さ
キケンを含んだどこか哀しげな、あの眼がいいです~
そして、三者三様の音楽をひとつにして聴かせるシーンは好きだったなぁ

テレンス・ハワード扮する児童福祉員を始め、
孤児院を出たエヴァン(フレディ・ハイモア)をニューヨークまで乗せてってくれて
お金までくれた運転手や、アーサー、ウィザード(ロビン・ウィリアムズ)さえも
全て無駄な出会いなどない、
エヴァンが奇跡の天才音楽家だとしても、
その純粋な両親への思いがいい出会いを生んでいったように思う。

ハンス・ジマーのテーマ曲を始め、力強く幸せに向かうゴスペルなど
最後まで素敵な曲を堪能できますよ
予告から受ける印象とは違って、そんなに感動作って程でもないし、
どちらかというとお伽噺のような展開で、重くもないので
デート・ムービーとしてはいいかもしれません。
コチラもまた"寸止め"っていうんでしょうか、ハッピー・エンドのお約束シーンはなく
そこはちょっと寂しい。。。
ベタでも私はもう一歩近づいたラストが良かったな~

幻影師アイゼンハイム

2008-05-27 23:18:00 | the cinema (カ行)
すべてを欺いても手に入れたいもの、
それは君。

原題 THE ILLUSIONIST
原作 スティーヴン・ミルハウザー
製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ/チェコ
監督 ニール・バーガー

ピュリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーの同名短編小説をエドワード・ノートン主演で映画化した幻想ミステリー・ロマンス。
監督はこれが長編2作目の新鋭ニール・バーガー。

魅惑的なイリュージョンで、大衆の心をつかむ幻影師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)。ある日、彼の評判を聞きつけた皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)が、婚約者のソフィ(ジェシカ・ビール)を連れて彼のショーを観覧。しかし、アイゼンハイムとソフィの間には、幼い日に身分の違いが原因で引き裂かれた過去があった。(シネマトゥデイ)

その他のキャストは
ウール警部....................ポール・ジアマッティ
若きアイゼンハイム.......アーロン・ジョンソン
若きソフィ.......................エレナー・トムリンソン

昨日ぽっかり時間ができたので、観てきました~。
例によってあまり期待をしないように抑えつつでしたが、
すっごく面白かった~!
今年の洋画、ワタシの劇場観賞作のトップにきた作品かもしれません

舞台は19世紀末のウィーン。
ハプスブルグ帝国は終末期を迎え、ウィーンの街は芸術文化に沸いていて、
中でも人々を熱狂させていた奇術=イリュージョンが見せ物として一世を風靡していた時代。
その中でも絶大な人気を誇る天才幻影師が、ある日観覧に訪れた皇太子レオポルドに目をつけられる。
しかも皇太子が同行し、アイゼンハイムの舞台に立たせた令嬢は
幼き頃身分違いだとして引き裂かれた初恋の相手だったことから悲劇の幕は上がる―

冒頭いきなりの逮捕劇から、アイゼンハイムの少年時代の回想へと移っていくが
この序盤からして、一言一句も逃しては楽しめない伏線に満ちている。
19世紀末には許されなかった公爵令嬢と平民であるイリュージョニストのラブストーリーではあるけれど
謎解きの要素が極めて強く
小物から、セリフに至るまで本当に無駄のない運びなので
あまり情報を入れず、このイリュージョンを楽しむウィーンの観客と化して観るのが
楽しいかと思います。

天才幻影師 皇太子レオポルド。ソフィアに憎らしいほど切れるヒトと言わしめた皇太子が勝つのか?
天才幻影師 ウール警部。冒頭の逮捕劇の顛末は?

「トリスタンとイゾルデ」で珍しくいい人マーク王を演じたルーファス・シーウェルが、
執拗な関心を持ってアイゼンハイムを追い落とそうと、またまた憎らしい役で嵌ってます!

ああ、それにしてもエドワード・ノートンって、こんなにステキだったの
基本的に髭面はNGのわたしですが、、もう、素敵でした・・・
若きアイゼンハイム役の少年があまりに美しかったので、ちょっと心配でしたが
15年後のイリュージョニストの雰囲気がピッタリと嵌ってて、違和感も無くビックリ

役作りのために奇術師のパフォーマンスと技術を本格的に学び
プロのマジシャン兼俳優にハンドトリックを学び、ロケ中にもイギリス人マジシャンの指導を受け
劇中に使用されるイリュージョンを考案したロペール・ウーダンの文献を読み、
実際、撮影現場で披露し、スタッフやエキストラを煙に巻いたという・・エドワード・ノートン
まさに天才幻影師アイゼンハイムになりきっていましたね

内容に関しては何を書いてもネタバレになるようで書けませんが、
くり返すメロディがこころにさざ波をたて、
愛とプライドを賭けた男の生き様に惹きこまれていくでしょう
できればもう一度観たいな・・・

勝手ながらこの作品、結末に触れている記事に関してはTBは戴かないつもりです。
宜しくお願いします。




隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

2008-05-11 23:45:29 | the cinema (カ行)
製作年度 2008年
上映時間 118分
監督 樋口真嗣
音楽 佐藤直紀
出演 松本潤/長澤まさみ/椎名桔平/宮川大輔/甲本雅裕/高嶋政宏/國村隼/生瀬勝久/古田新太/上川隆也/阿部寛

黒澤明監督の傑作『隠し砦の三悪人』を『日本沈没』などの樋口真嗣監督がリメイクした歴史娯楽大作。

戦国時代、小国の山名は隣接する大国早川陥落を狙い、まずはもう一つの隣国である秋月に攻め入り成功を収める。その城内で山名の軍勢は秋月の軍資金である“黄金百貫”を見つけようと躍起になっていた。そんな折り、城で強制労働をさせられていた武蔵(松本潤)と新八(宮川大輔)は逃走し、偶然滝のほとりで黄金百貫を見つけるが……。(シネマトゥデイ)

公開劇場が少ないものは、特に人気のある作品は、初日の昼間って難しい・・・。
『最高の』を観に行きましたが、「ウリキレ」の文字が、、、
それで、時間もないし観賞を迷っていたコチラを観る事に。
初日ということもあり、映画ファンもいたのでしょうが、明らかにジャニーズファン、
それも、女の子とお母さん、が多かったですねー。
あとは長澤まさみちゃんのファンと思しき男性とか、若いカップル。
ポップコーン食べながら子供に説明するの、止めてくれ~って感じでした

いくらマツジュンファンでも、一応時代劇設定。
そういうのを観慣れてないと、この2時間は子供にはキツイかも。
世のお母さん、松ジュン作品、直ぐ次が控えてますから~。

その肝心の松ジュン、ジャニーズがここまでというぐらい汚れてますが、
頑張ってました!
オオカミおとこ張りに黒々としたひげはちょっと微妙・・ってか不自然?ではありましたが(笑)
軽々とした身のこなしは流石でしたね♪
阿部ちゃんが一番嵌っていたかも!
ダースベーダー桔平ちゃんは、迫力満点だったけど、、コレを違和感なしとみるか
、、どうかで、評価が分かれる気もする、、
新感覚時代劇?とみるか、チープと取るか?
戦国時代だしいわゆる「侍」はあまり出てこず、出てきても甲冑姿だし、その甲冑がマントつきだし。

お金をかけてそうなのに、主君を迎える一般の者たちが棒立ちのエキストラとか、
ちょっとリアリティに欠ける演出も多く、
私的にはストーリーの面白さとは別にどうしても違和感が拭えなかった

そもそも、黒澤版「隠し砦の三悪人」がスター・ウォーズに投影されているからといって
コチラはスター・ウォーズ逆輸入
少々露骨な気がしたけど、これも今流行の海外公開を意識してのことなのかも?

と、あれこれ言ってますが、全体にはテンポもよくて
楽しんで観れましたよ~♪

監督は続編も作る気満々のようですが、もしそうなると、今度はベースがないですよね?
オリジナルでも松ジュンと長澤まさみがいればOKなんでしょうか?
オリジナル―期待したいです~。
-------------------ここまで昨日5/10に書きました

って書いてたら、今日になって本作、「カンヌへ!」とかニュースになってました。
外人受けしそうですよね♪うん。
クロサワ作品のリメイクってだけでもインパクトあるし、
結構桔平ちゃんのキャラも人気になるかも?

銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~

2008-04-24 01:31:11 | the cinema (カ行)
お前なんか、NY(にぎってやる)!
上映時間 114分
原案 堤幸彦
脚本 河原雅彦
監督 堤幸彦
出演 堂本光一 中丸雄一/釈由美子/石原さとみ/太田莉菜/伊原剛志/北大路欣也

寿司職人の家系に生まれ、た主人公“スシ王子”が、修行の果てにニューヨークで寿司バトルを繰り広げるナンセンス・アクション・コメディ。監督は堤幸彦。

 スシ一家の三代目、“スシ王子”こと米寿司(まいず つかさ)は、今は亡き琉球唐手の師匠・武留守リリーの言葉に従い、シャリの達人を探してニューヨークの地へ降り立った。日本の寿司とはほど遠いニューヨークのSUSHI事情に憤慨しながらも、ようやくシャリの達人・俵源五郎の寿司屋“八十八”に辿り着いたスシ王子。そこには、一足先にアメリカで修行を始めた河太郎の姿も。しかし、そんな“八十八”は、店の乗っ取りを狙うペペロンチーノ一味の嫌がらせによって窮地に陥っていた。

テレ朝で放送されていた連ドラは初回リタイアだったので、正直映画も観ようとは思ってなかったのに、
劇場で予告をみて、案外面白いかも~?ぐらいで行って来ました。
結論から言うと、案外面白かった!!です

日本一K,Y(空気読めない)な男がNY(ニューヨーク)に降り立った。
米寿司、またの名をスシ王子!
親子三代にわたる寿司職人の家に生まれた彼の祖父は「スシ王」
父は「スシ男爵」三代目は「スシ王子」なんだと
しかし、10歳の時にその祖父と父の衝撃的な死を目撃して以来、「魚の目(うをのめ)症候群」となり
魚の目をみると突如豹変、凶暴な自然流琉球唐手の達人になってしまう~

はい。このくらい知っていればもう大丈夫。楽しめる作品です(笑)

流石に堤監督、「マトリックス」で御馴染みになったタイムスライダーカメラや、
最新型、スローモーションカメラなどのハイテク機材を使ったアクションシーン、
TV版とは比較にならないCGも面白い♪
これはやっぱり映画館でしょう!

スタント、一切無しの光一くんのアクション
釈さんのアクションも決まってますし
思ったより登場シーンがあったさとみん、彼女の時はジャラン~~ジャランとか効果音付きハート付きで可愛いし
光一くん主演ってことで、どうもジャニーズファンの映画って思われがちですが
コレ、案外男性の方が楽しめるかも知れませんよ♪!

もともとは「恋愛寫真」の撮影でNYでロケをしていた時に堤監督が思いついた話で
ジャニーズとは無関係でスタートした脚本らしいですし。
「トリック」「自虐の詩」のテイストもちゃんとあるし、
「料理の鉄人」風なバトルもある

私は開始10分も経たないうちに噴出しちゃいましたが、観客が、、大人しい。。
ナンセンスでも、解りやすい面白さ。デモ....ちょっとギャグは古い(爆
カップルで、とか家族でも軽~く楽しめるコメディだと思います

あ、そうそういい忘れてました、楽しんだらエンドロールが終るまで席を立たないで下さいね

コールド マウンテン

2008-04-03 22:39:55 | the cinema (カ行)
それは、千億の山と谷を越えて、あなたへと続く帰り道。
原題 COLD MOUNTAIN
製作年度 2003年
制作国 イギリス/イタリア/ルーマニア
上映時間 155分
原作 チャールズ・フレイジャー
監督 アンソニー・ミンゲラ
音楽 ガブリエル・ヤーレ
出演 ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レニー・ゼルウィガー/ ドナルド・サザーランド/ナタリー・ポートマン/ キャシー・ベイカー

南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。

南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年が経ったインマン(ジュード・ロウ)は、出征前に1度だけキスをした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)に渡された銅版写真と本、戦地に届いた彼女からの手紙3通を心の支えに苛酷な戦場でかろうじて生き延びていた。(シネマトゥデイ)

南北戦争末期の1864年夏、ヴァージニア州の戦場でゲリラ戦にかりだされたインマンは瀕死の重傷を負い、
収容された病院で、エイダからの3通目の手紙を受け取る。
戦いを止めて今すぐ帰ってきて―
不幸が続き、一人ぼっちで貴方のお帰りを待っています―
お願い、戻ってきて・・・」

クレーターの戦いで同郷のオークリーを失い、ゲリラ戦で殆どの友を失い、インマンもまた多くの敵を殺した。
彼の精神を支えていたのは故郷が舞台の本とエイダの写真だった。
脱走兵は銃殺。しかしインマンは決心する。
コールドマウンテンで待つ、エイダのところに戻ろうと。
過酷で長い旅に出る――それは1964年9月のこと。



物語は戦場のインマンと、二人が知り合った故郷、コールドマウンテンでの回想シーンが交互に描かれ、
ノースカロライナからの命がけの旅が始まると、
インマンが500キロの旅路で出会う様々な危険と、出会いと別れ。
都会の女・エイダの、ただ飢えを凌ぎピアノを弾く、なにも出来ない女が、
流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)と共に、自分で生きる術を学び、成長して行く姿が交互に描かれていく。



何度も死にかけ、生きのび、そして1894年12月のクリスマスを迎える頃―
コールドマウンテンに粉雪が舞いまたひとつエイダとルビーに悲劇が近づいていた。

戦争からの帰還、自然とともに生きて行くこと、そして信じるということ
南軍の戦いは、農園主が奴隷を働かせるためのもので、そんな農園地方で
男手を失った後、残された家族や土地がどうなっていくのか―
出兵する時は元気に「1ヶ月で戻る」と言っていた若者の言葉が虚しい。
志願しておきながら、帰れるのは脱走兵のみ。
自分たちで雨を降らせておきながら「大変だ雨が降ってきた」と言っている
ルビーのセリフには胸が詰まる。。。

その悲劇から僅かに数ヵ月後の4月には、食料も底をついた南軍が降伏。この戦争にようやく幕が下りる。
しかし、血塗られた土地や、失われた沢山の命は元には戻らない。

ラブシーンと呼ぶにはあまりにも切ないインマンの告白
「君を想っていたから、暗い淵に落ちこまないでいられた」ともに戦場にいなくても
それがどんな事か、逞しさを身に着けてエイダもまた理解できたこのシーンが心に残る。

シリアスとコミカルは交互に仕事を入れるといっていたジュード。
冒頭の大激戦を生き抜くさまも、その後の命を賭けた道程も凄まじく、
困難や苦悩、様々な葛藤の末に・・俳優って素晴しい感動を与えてくれます

私的プチジュード祭。4本目は先月亡くなったアンソニー・ミンゲラ監督と、ジュードの感動作。
この作品は、魂の待つコールドマウンテンを目指し歩き続ける男のラブストーリーであると同時に、
働き手を失い、武器を持たない女たちが立ち上がり、寄り添い、与え合う、激動の時代を生き抜いたヒューマンドラマでもある。
記事を書くために再観賞しましたが、、改めてジュードは凄いと思え、心が震えた作品。

クローサー CLOSER

2008-03-31 01:12:58 | the cinema (カ行)
カラダを重ねるたび、唇が嘘を重ねる。

上映時間 103分
製作国 アメリカ
原作戯曲 パトリック・マーバー
脚本 パトリック・マーバー
監督 マイク・ニコルズ
出演 ジュリア・ロバーツ/ジュード・ロウ/ナタリー・ポートマン/クライヴ・オーウェン

ロンドンで巡り逢った男女4人の複雑に絡み合う恋愛模様を綴った大人のラブ・ストーリー。

小説家志望のジャーナリスト、ダン(ジュード・ロウ)はある日ロンドンの街中で、ニューヨークからやって来たばかりの若いストリッパー、アリス(ナタリー・ポートマン)と出会う。恋に落ちた2人は間もなく同棲を始める。1年半後、ついに処女小説の出版が決まったダンは、訪れた撮影スタジオでフォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れしてしまう。彼女もダンに惹かれていたが、アリスとの同棲を知って身を引くことに。半年後、“アンナ”になりすましチャットでいたずらをするダン。ニセの“アンナ”につられて、水族館のデートに現われた医師ラリー(クライヴ・オーウェン)だったが、彼は偶然そこで本物のアンナと出逢う…。

なんというか、、、
キム・サムスンの言葉を借りれば(笑)既に恋とは愚かなものだから、ってことになるけど
自分の恋心に振り回される(ホントは決して相手に振り回されてではない)
大人じゃないオトナの恋模様

自分は同棲中のアリスという恋人がいながら、フォトグラファーのアンナと関係を続けているダン

初めて言い寄られた時から惹かれていたダンを、アリスの涙を見て諦め、ラリーと結婚したのに、
結局ダンと不倫の関係を続けるアンナ

結局この二人が、自分たちの愛を貫こうとした話なのかというと、そうでもない。
逆なのだろう・・・。
この二人の手から大切な物が零れ落ちるのは、何故か?を知る物語。

自分は二人の女を愛した、正直に告白もした。
だけど、女がそれをするのは許せないという身勝手で子供っぽいダン。
愛してるから正直に、相手にウソをつけないというアンナは、自分の心に対してはどうなのか。


基本、ラブストーリーは大好きだけど、不倫、ドロドロが嫌いなので
長い間記事にしなかったけど、
ジュードと、ナタリー出演の作品が公開されたので書いてみました。
元々が舞台用のお話なので登場人物も少ないし、セリフが多く、
場面の切り替わり毎に時間が経過してるなど、あとで同じ脚本家だと知って納得の雰囲気。

個人的には終始、迷いのなかったアリスの最後が毅然としていて良かったけど、
あとはちょっと受け入れられないキャラばかりだったかな~。
その役柄、ストーリーの好き嫌いとは別に、この4人の演技は良かったです


ガチ☆ボーイ

2008-03-27 10:18:08 | the cinema (カ行)
  青春☆ガチンコグラフィティー。
製作年度 2007年
上映時間 120分
脚本 西田征史
監督 小泉徳宏
音楽 佐藤直紀
出演 佐藤隆太/向井理/サエコ/川岡大次郎/瀬川亮/宮川大輔/仲里依紗/西田征史/泉谷しげる

TOHOシネマズ、レディースデイの為、ヘルニアもとい、プレミアスクリーン上映も1000円♪
それも嬉しかったけど、コレがなかなかイイ作品でした~

大学生の五十嵐良一(佐藤隆太)は突然プロレス研究会に入部するが、何でもメモを取る割に学生プロレスで一番大事なこととされる“段取り”を覚えられずにいた。そんな中、商店街でのデビュー戦を迎えた良一は、段取りを忘れたために本気でガチンコの試合をすることになるが、それが観客にウケて一躍人気レスラーになる。(シネマトゥデイ)

眠るとその日に起きたことを忘れるという、高次脳機能障害を抱えた主人公といえば
『50回目のファーストキス』を思い出す。
まさにあのドリューのラストを引き継いだかのような、五十嵐くんの奮闘の日々。
なんだかゆる~い北海道学院大学のプロレス研究会のメンバー。
安全 第一★をモットーの奥寺キャプテン(向井理)があまり強そうじゃないのもいい。
なにしろガチンコとは縁のない同好会なんだし、みんなどこか気が弱そうなのもイイ(笑)
ヒーローなんかいない。でも・・・

ちょっと笑えて、温かい涙に出会う為に、あまり情報を入れないで
気楽にみたらいいかも~だから今回はお口にチャックします
これは観るつもりだったので、一切TVでも番宣とかも目を逸らし、CMも観なかったので
けっこう楽しめました!

川岡君が出てなかったらDVDだったかもですが、ベタでも何でも、
こういう青春ものはいいです♪
それにしても、『未来講師 めぐる』現場は空前のヅラブームだったわけですが、
川岡君演じるドロップキック佐田のヘアスタイルにはびっくりだった


元々はモダンスイマーズという劇団の『五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~』という舞台劇だったらしいです。
脚本の西田征史さんもボラギノール日野役で出演されてます。

主題歌のチャットモンチーが歌う『ヒラヒラヒラク秘密ノ扉』、この作品のラストにふさわしい
心にちょっとアツイ歌が合ってました

きみにしか聞こえない

2008-03-17 23:47:17 | the cinema (カ行)
原作 乙一
上映時間 107分
監督 荻島達也
脚本 金杉弘子
音楽 大谷幸
出演 成海璃子/小出恵介/片瀬那奈/八千草薫/中野英雄/古手川祐子/岩城滉一


傷つきやすく内気な女子高生リョウ。友達のいない彼女はケータイも持っていない。でもある日、公園で拾ったおもちゃのケータイから着信音が・・・・。それは、見知らぬ青年シンヤからの電話だった。このときから、リョウとシンヤは空想の電話でつながった。横浜と長野にそれぞれ暮らす、孤独だったふたりは、いろいろな話をするうちに少しずつうちとけて、心の距離を近づけていく。そして、語り合うことでお互いの心強い味方になっていくのだった。シンヤの励ましをうけたリョウは、少しづつ周囲にも心を開いていくようになっていき、シンヤもまた、明るい笑顔を多く見せるようになる。しかし、ついにふたりが会うことになったとき、思いがけない出来事が待ち受けていた。

この作品が公開された当時、仕事が忙しかったのと、キャスティングにいまひとつ惹かれなく
スルーしてしまっていたけど、
先ごろからTVで再放送された成海璃子ちゃん出演ドラマ『受験の神様』を観て、おおそうだ!と思い立ち観賞。

リョウはクラスで唯一人ケイタイをもっていない。
友達が一人も居なく、掛けてくれる相手がいないから持たないのだ。これは悲しい・・・
今時は家デンがあって、専業主婦でも、毎日学校に行って同じ授業を受けていても、
いつも誰かと繋がっていたくてケイタイを放せずにいるのが現状だろう。

そんな一人ぼっちの孤独なある日、彼女は優しい声を聞く―

優しい声のシンヤもまた自分の声を聞いてくれる人を求めていた。

孤独な二人は1時間の時差を超えて、話せる相手をみつけた。
耳に手をかざすだけでふたりの"脳内携帯"は繋がり、次第に会いたさを募らせるのだが、、

内気で臆病な少女が自らも少しづつ変り、
自分を変えてくれたシンヤの真実に、純粋さと憧れをもって一歩近づく時、
1時間という時差はどんな役割を果たすのか。。

音のある世界で、頑なにそれを否定してきた少女と
音のない孤独に生きてきた青年の奇跡の出会い―

何気ない鼻歌に感動する青年、シンヤにどれだけ私は心を近づけられたのだろう・・・


ドリカムのテーマソングの歌詞がより二人に近づけてくれる。
  この声が あの時君に 届いていなければ
      あきらめていた 知らずにいた 誰かを思う すごく大切なことを
   「愛しい」は「苦しい」に 少し似てる
      声を上げて 泣くことも みんなきみが教えてくれた  [歌]DREAMS COME TRUE


淋しくて、誰とも心が繋がってなくて、孤独を感じたとき
何かに傷つき、自分を可哀想だと思ったとき、
・・・ひとりで静かに観てみるのもいい、、そんな作品

ゴースト・ライト

2008-03-15 01:18:48 | the cinema (カ行)
原題: HALF LIGHT
製作年度: 2006年
製作国:英国
上映時間: 110分
監督: クレイグ・ローゼンバーグ
音楽ブレット・ローゼンバーグ
出演: デミ・ムーア ヘンリー・イアン・キュージック/ジェームズ・コスモ/テレーズ・ブラッドリー/ジョアンナ・ホール

息子の溺死に続く、夫との離婚。一流スリラー作家のレイチェル・カールソンは、立て続けに不幸に見舞われ、意気消沈していた。やがてレイチェルは、新しい生活を求めてスコットランドの孤島に向かい、そこで灯台守の男と出会う。いつしかレイチェルは彼と恋に落ちるものの、その直後から、彼女の周りで超常現象が起こるようになった。死んだ息子の霊までが出現するなか、レイチェルは次第に正気と狂気の狭間を漂いはじめ…。

ちょっとどこかで観たような気がしないでもないゴースト・ミステリーだったけど、
なかなか面白く、イッキに観てしまった♪

ただ、女性の目線、母親的見方をするなら、
レイチェルの、息子を亡くした悲しみ方が"薄い"印象・・・
自分の子供のゴーストに対する反応も、ちょっと不自然なデミの演技だったかな~

スコットランドの孤島に移ってからは、多分どなたでも予想のつくストーリー展開ではあるけども
荒々しい冬の波飛沫が美しい孤島の岸壁。
浜辺の一軒家。
砂浜と海と馬と、孤独な女―
寒々しいスコットランドを散策するふたりが実に絵になっていて、イインです!
この時、既に40歳を過ぎているデミ・ムーアですが、美しいです♪

怖いのグロイのダメな、ヘタレな私が
真夜中に一人で観賞できたので、それ程までではないサスペンス
2時間弱は、あっという間でしたよ♪

4月1日までGyaOで無料視聴できます。


ガチャポン

2008-02-28 23:37:53 | the cinema (カ行)
2004年 / 日本
監督・脚本:内田英治
音楽プロデュース:GREEN PEEACE
出演:忍成修吾、黄川田将也、伴杏里、松田一沙、岡元夕紀子、深水元基 


DJを夢見ながらも「現実はそんなに甘くないよ」と呟く拳(忍成修吾)と 今をだらだら生きているテツオ(黄川田将也)は、毎夜クラブで遊びほうける仲間だった。そんなある日、ふたりは先輩の亮からアルバイトの話をうけて一緒に成田空港へ向かう。だが、そこで出会ったチャコはドラッグの運び屋で…。
夢と現実、恋愛と嫉妬、友情と孤独の狭間で揺れ動く若者たちの日常を
東京・渋谷を舞台にリアルに描いた青春群像劇。


ふらふらと、不安を抱えて彷徨う若者を待ち受ける甘い罠。
ヤクザ、ドラッグ、恋愛、友情―
「現実はそんなに甘くない」という自分の言葉に逃げてばかりで、それは恋愛においても同じ、
ふらふらとしていて、前に進めない。
真面目で、大人しいケンを演じる忍成くんはやっぱり上手いです!
ナイーヴで、屈折した感じの役が多い彼だけど、このケン役は、素の忍成君にかなり近いものを感じます。

ケンの親友・テツオも、目標の無い毎日にふと拾った自分と同じ名前に宛てたハガキに描かれた南国の写真、「Welcome to Paradise」にこころ惹かれるものの
手っ取り早く金が入るバイトをするうち、ヤクザに取り込まれてしまう。
TVでは真面目でいい人のイメージの黄川田将也くんが、これまでとは全くちがう危なっかしい青年を熱演


まだ幼さがあったケンとテツオの友情を軸に、時に傷つけ、時に支え、
時に泥にまみれる若者たちをリアルに描いた作品。
優しくて優柔不断だけど、ココって時に踏みとどまらせるケンはやっぱりイイコだし。
どんな時にも友を思いやる姿に救われる
それぞれの大人への第一歩を迎えるまでに支払ったものは無駄ではない。
ラストの再会シーンはとても嬉しい、
二人の表情、ケンのセリフ・・・目頭がやられます

思いがけず、なかなかいい作品でした

こちらの作品はGyaOにて、無料観賞できます♪




君のためなら千回でも

2008-02-26 14:11:28 | the cinema (カ行)
この誓いは今、君に届くだろうか―

『チョコレート』『主人公は僕だった』のマーク・フォースター監督が、兄弟のように育った少年2人の心の傷と許しを描くヒューマンドラマ。

原作 カーレド・ホッセイニ 『君のためなら千回でも』(旧題『カイト・ランナー』)
監督 マーク・フォースター
脚本 デヴィッド・ベニオフ
出演 ハリド・アブダラ /ホマユン・エルシャディ/ゼキリア・エブラヒミ/アフマド・ハーン・マフムードザダ

アミール(ハリド・アブダラ)は兄弟のように育った使用人の息子ハッサン(アーマド・カーン・マーミジャダ)との間にできた溝を埋められぬまま、ソ連侵攻の折にアメリカに亡命した。そのまま時は過ぎ、作家となったアミールの元に、パキスタンにいる知人から1本の電話が入り、故郷に向かうことになる。(シネマトゥデイ)

劇場で初めて予告を観た時から惹かれていた作品。
同時に、少年二人に降りかかる"不幸"がどんなものか。自分はそれに耐えられるのか、なぜか不安だった・・・

舞台は1970年代末、まだ平和なアフガニスタン。
ハッサンに物語を読んでやる12歳のアミール。
そのアミールを、小柄ながら勇気と機知をもって暴力から守るハッサン。
そしてそんな二人をみつめる頑固で自信に満ちた父―。

これは主人公が親友・ハッサンに対する罪を償う為の旅に出るという、贖罪をテーマにしているが
父と悲しい息子の物語でもある。

強い父。父は息子に勇気と、正義を求めていた。が、面倒に近寄らないアミールを知っていた。
アミールが虐められたかどうかをハッサンの顔を見て判断するところで、
父が求めているものを本当に持っているのはハッサンだと、父とラヒム・カーンとの会話を聞いたアミールは気付いてしまう。

そして父の前でケンカ凧大会で勝ち残り、やっと父に褒められ、嬉しい少年アミール
素直に裏方に回り祝福するハッサン。風を読み凧を追う。
そして悲劇は起きた.....。

臆病な息子に父が説くシーンがいくつかあるが
あらゆる悪は、盗む事に根ざしている―父の真意は息子に届かず、更なる罪を背負うことになる。
この時、本来許さないはずの「罪」を犯したハッサンに対し、即座に「許す」という父。
やはりこの少年を見抜いていたからだと思ったのだが、、、

そして20年。アメリカ。父に守られたアミールはそのままの成長を遂げ、父は老いており、アミールを愛していた。
そして父の死後、いつも優しかったラヒム・カーンの言葉で
逃げ続けた自らの罪の大きさを知り、命を賭けた贖罪の旅にでる。

平和で活気があったアフガニスタンで、少年の日の大切な絆を失った凧揚げ
荒れ果てた瓦礫の大地から、場所を緑豊かなサンフランシスコに変え
20年経ってようやく新しい絆を手繰り寄せるアミール。
あの幸せをくれる言葉とともに・・・凧を追うラストに希望がみえる