きんぴらにっき 

ジュリーと猫と日々のこと・・

ときめきに死す上映& トークショー3

2015-08-06 17:36:25 | ジュリー 映画

あぁー、本日も真夏日猛暑でございますー。

皆さま、水分補給・ジュリー補給で熱中症・ジュリ枯れにご注意をー。

 

ジュリーが森田監督を信頼して任せた」という昨日のくだりは、6月にブログにアップした1983年ヤング9月号「沢田研二コーナー」で、ジュリーが自ら語ってましたね。

「森田監督をひとくちで言えば天才でしょう。・・ちょっと地味な原作をどのようにふくらませていただけるかと思ってたら、期待以上のものになり嬉しい」とおっしゃってましたね。あの原作が気に入ったのも「セリフが少ないところと無様に失敗するところがよかった」と、はっきり語ってます。宇多丸さん心配したような「かっこ悪くなっちゃう」なんて意識はさらさらございませんね。監督とジュリー相思相愛で生まれた作品だったわけですね。

 ではトークショー続きを振り返りますー。

 

 僕は大好きなんですけど・・とっても変わった映画じゃないですか。出演者の方々もそれを理解されて出てるからこんなにおもしろみがあったのかなと思いますが。

 スタッフは家族ゲームと同じ・・森田組。家族ゲームをやり遂げたあとだから「きっとおもしろくなる!」という雰囲気が出来ていて。そのせいか、主演の3人の方々はあっという間にこの世界に溶け込んでくれて「どうなるかわからないけどきっと面白い世界になるに違いない」と信頼してれた。いいチームワークで撮れた映画です。

 沢田さんと杉浦さんはこの映画の出会いがきっかけで親交が続いていたって伺ってます。・・とある銀座のお店経由でw ふたりでいらしてたと。

三 当時の世間的評価はともかく参加した人間はみな満足してました。

宇 よさを説明しづらいけど・・空気とか雰囲気がいいという。そこに皆さんが力を合わせて。

三 一丸となってね。

 

前出のヤング「沢田研二コーナー」に杉浦さんの言葉もありましたね。

「この原作を沢田さんがやりたがったと知ったときとても嬉しかった。・・そういう人なのかと。そのときから沢田さんのことを考えました。」

・・・気になるお前ですね そして実際に会ってお仕事したら・・・ますますホレちゃった~というパターン。むふふ 杉浦さんの色気もすごいです。なんというか・・ノーブルな雰囲気でいてクセのあるアブナさをかくしもってる。昔、ホームドラマではまじめなだんなさんとかやってたイメージが強いんですが、とんでもなく悪い人もやってたこともあったような。

ふたりで飲む様子・・いい雰囲気だったでしょうねぇ~ さらにのちになってまた舞台で二人劇やられてますが、このときからず~っと親交続いてたんですね。

 

えー、道が逸れましたか。

独特の撮影方法についてもお話が。

3人が車に乗って駅に向かうクライマックス手前のシーン・・走ってる車を前・右側面・後ろ・左側面と360度の角度から撮られ多シーン。これが走ってる車の屋根にナマのカメラマンが乗って装置を動かして手動で撮っていた!という・・えらく手の込んだ撮影法。

宇 物語上必要かわからないのにすごいこだわりの撮り方で・・w

三 あの3人の車のシーンは相当こだわってます。最初の出会いから、最後のほうジュリーが自分の生家に行くというところ・・車の場面が出るたびに人間性がちょっとずつ変わっているのを出してる・・車全体の空気を写すために。

 こまかいとこ言うと(カメラが前方に回ってくると)思わず、杉浦さんと樋口さんがっちょっと目を伏せたりしてますよねw

      こういう細かいトコ気づいちゃうのがマニアさんといいますかあまりに何度も見てるから自然に気づくのでしょうね。


  

               

ラストシーン近く・・クライマックスを迎える舞台となる渡島駅前の広場。すごい数の人間が集まっているシーンについてもお話が。ここで工藤は殺害を実行しようとするわけですが。

 

 あんなにいっぱい(モブ)初めて使いましたよね。

三 まだまだ監督が思ったより足りなかったみたいですが。

 どうやって集めたんですか?

三 地元の方々です。渡島大野の。あの駅も鉄橋ももう取り壊されて。新幹線の駅になるんですが。

 なんであそこでロケしたんでしょう?

三 いまだに不思議ですが、「函館しかない」と決めてました。理由はわからないけど・・空気と色温度(しきおんど)とか。函館に行ったことなかったのにそう言って決めてました。

 あの駅、鉄橋の使い方!あの映画のためにあったような駅ですよね。オープニングで沢田さんと杉浦さんが行き違う・・どういう構造の駅なんだか?ロケをあそこにしたことで勝ってましたね!・・あ、収入的には勝ってないけどw

三 いや、勝ってますよ!こんなにたくさんの方に見ていただけて。ソフトも「ときめき」だけブルーレイで出てますし。最近再販してもらって。ちょっと前はすごいプレミアついて私、買えなかったんです。あとになって「好き!」という方がたくさん増えて。

   

時代より早すぎるセンスだったんでしょうかね?

そうそう!この駅でのふたりの出会い・・というかすれ違うくだりがまず不思議なんですわ。あんなシンプルな構造の駅でなんですれ違ってしまうんだか?だいたいジュリーは線路を歩いて渡った場面もあったけど、いったいどこで電車を降りたんでしょ?さらにあの鉄橋渡るってどういうこと?謎のままです。

 

     

車でうたた寝して飛び起きた大倉さん!工藤を探しにダッシュ!  工藤は鉄橋の上を涼しいお顔で渡る・・

     

           ここはどこ?       大倉さんも通路走ってますがこれは鉄橋じゃないのね。

   

  こんなに近くのようなのに、なぜすれ違ったんだか??

              

            やっと会えました

            「工藤です・・」というジュリーの第一声からしてキュンとしてしまうんだわ・・

     

 

え~と、まだ続きます。

次はちょっと笑える裏話~を。

         

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ときめきに死す上映& トー... | トップ | ときめきに死す上映 & ト... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ときめきに死す (sao)
2015-08-06 23:34:03
kinpiraさん、こんなに詳しく大変だと思いますが、どうも有難うございます。トークショー、面白いですね
も~、いっぱい気になることがあります(^^) 
この映画を見たことがなかった人たちは、何が目当てできたのか、とか
>沢田さんから森田に「体重どれくらい落しますか?」と聞かれた・・・
ジュリーがそれを、監督に言わなくなった、言われなくなったのはいつからだろう?とか

>ジュリーが全然 絶頂期のころ・・・
この言い回しが気になるわ~とか(笑)

それから「メインテーマ」は、ジュリーが出演する予定だったのを「MISHIMA」に出る事になって、降りたと
聞いたことがあります。薬師丸ひろ子ちゃんとの共演もみたかったです。

書き下ろしは大変だと思いますが、続きも楽しみにしています(^^♪

返信する
saoさん、おはようございますー (kinpira)
2015-08-07 09:17:14
せっかく聴いてきたから・・とついついあれこれ書いてしまって・・まだ続きます~。
興味深いお話がいっぱいでしたし、会場の熱気もあって盛り上がりました。
20~30代の若い方が多かったような気がしますねー。
今だからこそ「好き」という人が増えた映画なんでしょうね。

>ジュリーが全然 絶頂期のころ・・・
この言い回しが気になるわ~とか(笑)

はい~。私もその場で「おいおい!」と突っ込みたくなる気になるところでしたー。
ちなみに今のジュリーについてはまったく触れることありませんでしたわ。

しかし「メインテーマ」出演予定だったとは!「MISHIMA」とではまるで毛色が違いますね。(いや、メインテーマは観てないんですが。)
新しいものを選び取っていったジュリーのセンスにあらためて脱帽です。
返信する
ありがとうございます (anan)
2015-08-07 10:06:22
kinpiraさん
おはようございます。

トークの内容を詳しく書き起こしていただき、本当にありがとうございます。

続き楽しみにしておりますね。
暑いですから、あまりご無理をなされませんように・・。
返信する
ananさん、こんばんはー (kinpira)
2015-08-07 18:52:56
やけに長々しくなってしまいますがどの話も興味深くて。
公開当時見ていない私にはとくに新鮮でした
そしてジュリー・工藤はとてもいたいけで可愛かったです

続きお待ちくださいませー。
返信する
お久しぶりです。総武線のひろchanです。 (ひろchan)
2015-08-07 20:22:07
ご無沙汰しちゃったので kinpiraさんが分からないかなぁ~と思い
最寄り駅の路線を明確にしてみました(笑)

当時のこと kinpiraさんのお陰で 色々思い出しました。
ジュリーは 「男はつらいよ」の 後の作品で
チョット ヒット曲に恵まれなくなって来た頃ですよね。
ファンとしては 日々色々心配で‥
裕子さんの存在が気がかり( ; ; )私としてはジュリーが選んで決めたお仕事なので 応援しましたけど チョット訳の分からない作品だったなぁ~ ! でも凄く覚えていること 一つ書きますね。
ジュリーが 番宣だったか初日の舞台挨拶だったか忘れちゃったけど‥ 確か「キウイフルーツ」の食べ方 面白くしました。って言ってましたよ。キウイフルーツ 食べてましたよねU+2753
返信する
こんばんは! (YUMI)
2015-08-07 23:25:06
トークショーの書きお越しありがとうございます。

話戻りますが、子役のあの男の子、本当にジュリーに似ていますね。

ジュリーは原作を読んで自分がやりたい!と思った作品をちゃんと選んで受けていたんですね。昔から・・・
一緒に仕事してきた俳優さん達も、監督さん達にも惚れられてしまうんですね~~!
スーパースターのイメージとは全く違うジュリーにイカレてしまうんでしょうね♡
返信する
ひろchanさん、わかりますよー (kinpira)
2015-08-07 23:32:23
はい総武線のお仲間、kinpiraです。

曲は、それまでは当然のようにヒットしていたことから考えると、だいぶ心配されたでしょうねぇ。
当時の番組など見ると、裕子さんのこと・・あまりにはっきり好意を述べていてびっくりします。正直すぎるジュリー

はいはい!「キウイフルーツ」食べてました!スプーンでくるくるっとすくって
すごーくおいしそうに食べてるのが可愛くて、微笑ましかったですー。

1回分削除しておきますねー。
返信する
YUMIさん、ふたたびー (kinpira)
2015-08-08 14:10:05
そう!綺麗なお顔の男の子ですよねー。
パンフレット見ると役名は
「少年A(コンピュータの天才少年)」・・・合澤雅人  とあります。
・・・少年A・・謎です~。

>ジュリーにイカれてしまうんでしょうね

まさにそれ!ばっちりなお言葉ですね。
惚れてイカれてのジュリ堕ち~
一緒にお仕事された多くの方々・・幸せものですー。
返信する

コメントを投稿

ジュリー 映画」カテゴリの最新記事