本日は少々雨降りのお天気でした。
でも、寒さはすこしやわらいだかな?」
先日の驚きの大雪・・
から3日。
我が家の庭の片隅にはなんとまだ雪の塊が残っていたりして どんだけ寒いんだ?
日当たりの問題ですかねぇー。
この寒さで紅葉も一気に落ちてしまったかなぁ。
その・・大雪の前日にお出かけしてきた日記です。
「アートの秋第二弾」
上野で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」
・・たどり着く前に実は上野の森で迷いました~
だって!上野駅前でゴッホが・・
「こっちだよ」
って。
私たちを迷わせたんですよ~。
今回はジュリ友Sさまと待ち合わせお出かけ。
これを見て素直に
「ゴッホだ~。こっちですね」 と誘導されてしまった私たち。
美術館ついてから
「あれ???」
そこは上野の森美術館・・・あら?ゴッホはいるけどゴーギャンは?
ここは・・ちがーう!
入館前に気づいてセーフでした。
って、
デトロイト美術館展!!
ちゃんと書いてあったんですけどね。
ついついゴッホの顔にだまされてしまいました。
(いや、勝手に思い込んじゃっただけなんですけれど)
と、まぁー出だし躓きましたけど、改めてゴッホとゴーギャン目指します。
秋の上野、ちょっと寒いけどお天気は思ったより上々
紅葉に彩られた公園が目を楽しませてくれました
ね?
散策にぴったりの景色です。
しかし、上野公園は・・美術館、博物館がたーくさん。
目的の東京都美術館はいずこ~?
あったー
都美術館のまえにはこんな球体も
いざ、入館~。
ところで・・どうして今回、数ある秋の展覧会からこれを選んだのか?
その答えはこのチケットに
「二人の画家が、上野で出会う。」
このキャッチフレーズ・・萌え
けど上野でいいのか?
ゴッホとゴーギャンは同時代に生きた画家。
1888年、ゴッホの熱望に応じゴーギャンはアルルの彼の家で共同生活をします。
5歳差のふたり・・(ゴーギャンがゴッホの5歳上)
生い立ちも性格も作風もまったくちがうふたり。なのになぜ?
お互いの才能には惹かれあい、反発もあり。
しかしこの蜜月はわずか2ヶ月、その終幕はあの有名なゴッホの耳きり事件。
ゴーギャンはゴッホのもとを離れます・・。
そんなふたりの関係に焦点をあてた今回の展覧会。
腐女子誘導作戦?
そしてさらに萌えを盛り上げる強力アイテムとして注目されたのが「音声ガイド」。
これがネットで話題になっておりまして。「萌えガイド」
と、いうのも二人の人気声優さんがゴッホ(小野大輔さん)とゴーギャン(杉田智和さん)の声を演じ、それぞれがお互いへの想いを語った手紙を朗読する、というもの。
http://www.g-g2016.com/2016/10/post-7a83.html
このお手紙は実際にふたりがやりとりしたものや、ほかの友人に宛てたものなどリアルのお手紙なんですね。
ふたりの交差する心情を声優さんが語ることで、その作品の背景も見えてくるというね。
すばらしい
私、これまで美術展に行っても音声ガイドなんて使ったことなかったんですが・・これはぜひ聞いてみたい!と・・
まんまと企画者のたくらみにのってしまいました。
しかし聞いてみたら、声優さんおふたりのお声は確かになんとも素敵ボイス
ゴッホは若く繊細そうな青年、ゴーギャンはちょい渋で色気のある男性・・と言ったイメージ。
ゴッホはゴーギャンが来てくれることが嬉しくて
「そうだ!ゴーギャンのために家具を入れよう。彼の寝室に飾るひまわりの絵を描こう」
とかウキウキ待っているのに
「彼のところに行くのは生活のためだ・・」
と、あくまで困窮する生活のための共同生活、というクールなゴーギャン。
このふたりの温度差。
そのわりに・・
ゴーギャンは、ゴッホの肖像も描いています。
ゴッホが大好きなひまわりを描いているところを。
しかしゴッホは・・ゴーギャンの肖像は描いていません。
ゴッホが描いたのは
「ゴーギャンの椅子」
空想を絵にできるゴーギャンを象徴して小説が揺り椅子に置かれ描かれいます。
ゴーギャンはゴッホを疎ましく思いながら生活してたのかなぁー、と思ってましたが
ふたりで散策に行ったり、同じ場所で絵を描いていたり、
「フィンセントに料理させると大変なことになる。
いちどスープを作らせたら・・彼は絵の具を混ぜるように作ったにちがいない。」
よほどすごい代物ができたらしく・・料理はゴーギャンがする、ゴッホには買い物だけ行かせる、というふたりのルールを作ったりね。
けっこう甘い生活?的な雰囲気もあるわけですよ。
でも・・ゴッホの精神の病は重く、とうとう発作を起こして自分の耳たぶをいちぶ切り取るという行為に・・。
ゴーギャンはゴッホの弟テオ(彼がまた兄に尽くしまくりのお方)に電報を打って事件を知らせ、自分はアルルを立ち去ります。
ゴッホはその後入院。
そして退院後、ゴーギャンに
「ふたりで過ごした日々は何かを実らせている。・・・・ぼくたちは今も好きあっているのだから。」
というような(文面はっきりは覚えてませんが)ラブレター送ってます。
ゴーギャンは、この2ヶ月を「1世紀かと思うほど長く重く感じた」とほかの友人に明かしてたりするんですね。う~ん。
そうそう・・ふたりの呼び名ですが・・本名は、
ゴッホは フィンセント・ファン・ゴッホ。(ふつうはファン・ゴッホと記されることが多いのかな?)
ゴーギャンはポール・ゴーギャン。
ゴッホは大好きなゴーギャンを「ポール」とは呼ばず「ゴーギャン」と呼んでますが
ゴーギャンは彼を「フィンセント」とファーストネームで呼ぶのですむふふ これがよい。
ゴッホは、耳切り事件の2年後には拳銃自殺で他界してしまいます。享年37歳。
一方、ゴーギャンは55歳で病死。
ゴーギャンが立ち去ってから手紙のやり取りはあったけれど、再会することはなかったようです。
こういうのって後に残されたほうがどうにも想いを断ち切れないのでしょうかねぇ。
「作家の友人に きみが『フィンセント』と発音するとき、とても優しい声をしていると気づいた、と言われた。
その理由は自分でもわかっている・・」
この台詞(すみません、うろ覚えですが)を聞いて思わず「うぉっ」と変な声を漏らしてにやにやしてしまった私・・
ご一緒したSさまに
「なに!?どこでそんな反応したの?」と聞かれ説明すると
「そこは うう・・と泣くところじゃない?」と突っ込まれましたが・・。
だって!ここんとこ杉田さんのお声が色っぽくて・・ 泣くより悶えてしまったんですわ。すみませんー。
と、いうことで かなり楽しめる展覧会でありました。
ゴッホの展示でありながら有名な「ひまわり」がひとつもなかったんですが・・ここは企画力の勝負ですかねー。
ちなみにゴッホとゴーギャンはこんなお顔
それぞれの自画像
左がゴッホ 右がゴーギャン
ん~。
萌えは妄想力が勝負です
次回はジュリブロに戻る予定。