ファミコンBGMはもちろん自動演奏音楽なわけでプログラマーが「音程」「音符の長さ」をデータ入力するわけです。そこは100%デジタルの世界で無味乾燥な数字と記号の羅列ですよね。
一方音楽というのは昔からアナログ世界のものでコンピュータとの相性が悪く、パソコンがかなり普及してきた1980年代初頭にもまだ安価でまともな音楽製作ソフトはなかったのです。
そんな中1983年に登場したのがMSXコンピュータ。そしてヤマハから発売されたFM音源ユニットと自動演奏ソフト「ミュージックコンポーザ」。これは当時画期的な製品でしたね。自動演奏に興味津々だったなんちゃって大学生キノコさんはすぐに買いましたよ。
知らない方のためにざっと性能を紹介すると入力はステップライトのみ。(MIDI端子が装備されていましたがMIDI入力は不可)同時8和音(8音色)発声、クオンタイズ(分解能)が1拍の96分の1。データの保存メディアはカセットテープ!ピーーーーギーガガガゴグギゲゴガゴってやつね。
いやー懐かしい。性能は現在と比べると幼稚なもので複雑な演奏をさせると明らかにテンポが遅くなったりリピートの直後なんかもガクッとくるくらい間が空くのね。画面表示もドットがデカいから1パート、5線譜2段まで。画面内の音符、メチャメチャデカかったなー。アーティキュレーションを重視していてコマンドがいろいろあったため、音の強弱とか、やれスタカートだレガートだアチェレランドだデミュニエンドだ、と凝って作ってると1画面に1小節しか表示されなかったりとかね。
でもこのソフトのおかげでアナログ世界とデジタル世界はずいぶんと接近しましたよ。私のファミコンBGMはほとんどこのソフトで作ったわけです。もうとっくの昔に捨てちゃって記憶に中にしかありませんが「鈍クサいけどかわいいマシン」だったなー…
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