カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

AMラジオで聞いてた名曲⑲

2020年10月10日 | My Favorite
さよならの言葉 / 小野香代子

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『さよならの言葉 』 / 小野香代子 (1977)
 ヤマハ主催のコンテスト『POPCON』グランプリ受賞曲です。知らんぷり、グランプリ! のちに八神純子さんがこの曲をカバーしていて、そちらのバージョンの方がよく知られているかもしれません。ただワタシのブログは『作曲者リスペクト』なので小野さんを取り上げさせていただきます。小野さんのことをググってもほとんど情報が出てきません。生年月日もわからない。おうちを訊いてもわからない名前を訊いてもわからないニャンニャンニャニャンニャンニャンニャニャンなーいてばかりいる子猫ちゃん~な感じです。でもこの動画から推測するに当時おそらく大学生くらいだったのでしょう。フォークギター1本で片思いの唄を弾き語る姿は、当時中3だったキノコ少年にとって『はるか年上のオトナなお姉さん』に映りました。
 歌詞も曲も『これぞ思春期!』という感じの甘酸っぱさであふれてます。でも、それでいてどこかクールな風情もある。なんとも浮遊感のあるフシギで魅力的な楽曲だと思います。

それ |【A】はまる |【F#m7】でゆめ |【C#m7】のよ |う 【Cm7】あな |

【Bm7】たとめ |【E7】ぐりあう |【A】たびに | だか |

【C#m7-5】らわた |【F#7】しはいつ |【Bm】だって | なに|

【E7】もしん | じられ |【A】ない |

ポイントは2段目から3段目に移る部分ですね。ここは作曲する時にいくつか選択肢がある場面だと思います。
1~2段目はホンワカと『夢見る片思いの乙女』風な曲調。3段目以降もこの路線で行くならそういうやり方(波風立てない)も十分アリなところです。
が、しかし詞の内容が一転します。この物語の主人公は『夢見る』だけじゃなく『自覚』もしてるのです。そうです。厳しい現実を。
そこでハイ、出てきた [ C#m7-5 ⇒ F#7 ⇒ Bm ]。ホンワカからいきなりのクールですよ。体感温度25°C ⇒ 5°C、『ツンデレ』ならぬ「ホワクル」ですよ。
このコード進行はキノコさんの数少ない引き出しの「かなり取り出しやすい」位置にありまして、ずいぶんとお世話になっております。小野さん、お元気かなー?青春時代の思い出をありがとうございました♡
 ~~~ その⑳へ続く ~~~
コメント
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