カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

AMラジオで聞いてた名曲⑪

2019年06月09日 | My Favorite
沢田研二/追憶 (1974年) 視聴No.18

 〜〜〜シリーズものです。最初から読む〜〜〜 
「追憶」/ 沢田研二 (1974) 作詞:安井かずみ 作曲:加瀬邦彦
キノコさん小6の頃のヒット曲。小3くらいからAMラジオで洋楽邦楽を並行して聞いて育ったワタシですが、コドモ心になんとなく「洋楽と邦楽は違うよな。同じ音楽なのに何かが違う。歌詞が英語っていうだけじゃなくて、なんだか違う。わからんけど。」っていう風にぼんやりと思ってました。当時の邦楽ヒットチャートをにぎわしていた「ぴんからトリオ」「内山田洋とクールファイブ」「小柳ルミ子」「森進一」「五木ひろし」…。いわゆる演歌調っていうんですかね。コドモの頃のキノコさんはこれらの曲があまりピンときていなかったんです。オトナになってから「演歌もイイじゃん」ってだんだんわかるようになってきたクチでして。 そんな中異彩を放っていたのがこの「追憶」。この曲がラジオから流れてくると「あ。これだけ洋楽だ。歌詞は日本語だけど洋楽だ!」って思ったことをはっきりと覚えています。 
 Aメロ聞いてくださいよ。こんなカッコいいドラム・パターン(キック)の歌謡曲、それまで聞いたことなかったですもん。完全に目が♡マークになりました。そしてコード進行。当時はわからなかったんですが、今調べると
Em |D |Em |D |
Am |Em |F#7 |B7 |
この7小節目の「F#7」。演歌調の曲にはゼッタイでてこないお洒落なコード進行。
ちょっと専門的になりますが、曲のキーがEmなので、演歌ならフツー「F#m」なところなんです。
それがマイナーじゃなくてメジャーを使ってくるという。
なんだか心地よい違和感…というか。ハッとするわけです。
音楽用語では「セカンダリー・ドミナント」といってワタシは大好きで、ずっと愛用しているコード進行のひとつなんです。
作曲の加瀬邦彦さん。もうお亡くなりになられてますが、本当にお世話になりました。演歌主流の邦楽ヒットチャートにキラリと輝く異色の1曲。こうしてずーっと心に残っています。すばらしい楽曲をありがとうございました。
 ⇒その⑫へ続く
コメント
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