サックスには主に4種類あって出る音域に違いがあります。音の高い方から順にソプラノ⇒アルト⇒テナー⇒バリトンです。「ひつじの丘」で聞かれるけんたろさんのプレイは一番音の高いソプラノサックスによるものです。私自身は全くサックスを演奏できないのですが4種類の音色、それぞれ大好きで自分の中で勝手に楽器の「あだ名」をつけています。
●ソプラノ=僧侶、求道者(ストイックで神経質。一切の妥協を許さない)
●アルト=遊びにん、アウトサイダー(やんちゃで細かいことは気にしない。ノー・フューチャー)
●テナー=エロい紳士
●バリトン=ピエロ、道化
「ひつじの丘」は最初からソプラノサックスの主旋律ありき、で作った曲でした。けんたろさんはアルトもテナーもすばらしいプレイヤーなのですが、ソプラノに取り組む姿勢が一段とすばらしいと思います。説明的なフレーズではなく、少ない音数で音色やアーティキュレーションによって絵を描くように演奏できる方です。私から見て「ひつじの丘」は彼の“求道者”的な部分がピッタリはまった1曲ではないかと思ってます。それとたまたま彼も私と同じ札幌出身で、曲の舞台となった羊ケ丘展望台を知っていたこと。これが大きいですね。情景曲として作ったので同じ景色を思い浮かべながら演奏していただけたのではないかと思ってます。
以前ソルトピーナツと共演したLIVE動画も公開されてます。けんたろさんの演奏に興味を持たれた方は是非チェックしてみてくださ~い♪