木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books16「日本が知らない北朝鮮の素顔」鄭 銀淑(チョン ウンスク)

2005年03月04日 13時15分15秒 | books
池袋のジュンク堂で「北大路魯山人-人と芸術」(長浜功著・ふたばらいふ新書)という本を探していて見つけた。ふたばらいふ新書という新書シリーズもこの時初めて知った。お店の人の話では「どんどん絶版になってる新書」とのことで「北大路魯山人」の本は手に入らなかった。

その2日後の2月9日にサッカーワールドカップ・アジア地区最終予選日本対北朝鮮戦があったので、「その前に読もう!」と思って買った。結局、読んだのは試合後しばらく経ってからだったが…。

副題に「韓国の目線で考える朝鮮半島と南北統一」とあって、脱北者(北朝鮮を脱出して韓国で暮らしている人)や中国朝鮮族(北朝鮮と国境を接する中国の吉林省延辺(ヨンギル)朝鮮族自治州の人たち)へのインタビューに基づき、庶民の視点でまとめられた「北朝鮮を知る本」になっている。

2003年2月に発行された本なので、かなり新しい情勢に基づいて書かれている。日本では拉致被害者の問題が膠着し、無保険船の入港禁止など制裁措置がさらに厳しくなっておりネガティブな報道ばかりが目に入ってくるけれど、同じ民族・国境を接する韓国の視点から見た北朝鮮は、以前とはずいぶん趣きが変わってきているようだ。

以前「中国はなぜ「反日」になったのか」(清水美和著・文春新書)という本を読んで、中国における「反日教育」の実態に驚いたことがあるけれど、朝鮮半島では、南北対立という同じ民族間での厳しい反目が長く続いた後、ここ数年の南北関係が大きく変化しているとのこと。統一へ向けた交流も徐々にではあるが進んでいることも知ったうえで拉致問題等を考えていければ良いと思う。
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