観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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~「零のかなたへ -THE WINDS OF GOD-」~お笑いは世界を救う?

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 森田剛(袋金太)と山口智充(田代誠)が演じた戦争ドラマ。
 大阪から東京に出てきて3年、人気漫才師を目指しているが全く売れない田代誠と、袋金太がなぜか、戦時中にタイムスリップ。
 とまどいながらも、お笑いを忘れずに、自分の居場所を見つけるといったもの。
 ラストの悲しい結末も、山口智充の明るさがカバーってなところか。
 どこまらどう見ても特攻隊員の池内博之、この頃はまだ、いかれてなかった沢尻エリカ、伊東四朗、ヒロシ、上田晋也、有田哲平、西村雅彦、泉ピン子らが共演。
 ちょっと旬ぽいお笑いを集めてるのはむむむ。

「僕たちの戦争」前言撤回します

2008年02月02日 | 映画・ドラマ
 戦争もだが、タイムスリップというひと味違った切り口をみせている。しかし、それが良かったのかどうかは不明。
 2005年夏。波は大荒れの海で尾島健太(森山未來)は、パドリングを始めた。今、まさに健太が沖に向かってサーフボードに体を預けているその海の上空を、昭和19年夏、九十三式陸上中間練習機が飛んでいた。
 操縦するのは石庭吾一(森山未來・二役)。年の頃は健太と同じぐらい。
 そして、2人は入れ替わり…。
 生きる時代を交換して数奇な運命に陥ってしまった若者が、それぞれの視点から、太平洋戦争をどのように見つめるのか。また、戦争という状況下で、人間の精神状態はどのように変わってゆくのかを、考えさせられると粗筋では語っているが、場面が交差して観づらかったというか興味が湧かなかったというのが私の印象。
 それにしても森山未來って何なのだろう? いけてるのか? 今風なのか?
 よく分からないが、主役の顔でないことは確か。演技力はあるんだろうけど。
 ほかに、上野樹里、内山理名、玉山鉄二、古田新太、麻生祐未、樹木希林らが出演。
 なんか途中でだれちゃったので、再度鑑賞後、またご報告します。

 で、観ました。再度。
 ちゃんと観たら、数奇な運命に陥ってしまった若者が、それぞれの視点から、太平洋戦争をどのように見つめるのか。また、戦争という状況下で、人間の精神状態はどのように変わってゆくのかを、考えさせられた。
 人って環境でここまで意識が変わるんだって。
 そして森山未來はいけてるとは思わないが、顔が決まる! これって俳優にとって大切なことだと思う。場面、感情で、表情がピタッとくる。比べちゃ悪いが、ハンサムさん俳優の玉山鉄二が完全に顔だけ俳優に見えてしまったくらい、森山未來の上手さが光った。
 ラストシーンは海から上がって来る森山未來。いったいどっちなのか? はいてるパンツで判断できたのだが、敢えてそこまで映さない終り方。
 流れからいって、やはり2人が同じ日にちに同じ場所で交差するから…。結末は分かろうというものだが、明確にはしない、映画本来の創造性を持たせる終り方。
 まあ、過去から未来に来た青年が、携帯電話を知らなかったり(しかし、一度で受信しちゃうあたりはなんだかな?)、車の運転、いっぱいいっぱいでやってたけど(まあ、神風のパイロットだから大目に見るか)、多々、「そりゃないぜ」ってな部分はあったが、物語りの進行上、あまり時間をかけられなかったのだろう。
 だが、缶ビールのプルトップをためらいも無く開けるのはいただけなかった。知ってる訳ないじゃん。戦時中の人間が。ここなんて、上野樹里がプルトップ開けてから渡すってそれだけで、自然になったのに。残念。
 内山理名が可愛かったのと、上野樹里が上手い! のだめちゃんと別人の役もできるんだ。って。
 結果。この映画は、○。

「大化改新」飛鳥の歴史を観る

2008年02月02日 | 映画・ドラマ
 中臣鎌足だの、蘇我入鹿だの、馴染み薄い名前に加え、なんとかの神子だの、なんとかの皇子だのと似たような名前が多くて混乱してしまい、歴史で習った、西暦645年。中臣鎌足が独裁者、蘇我入鹿を暗殺くらいは知ってたが、なぜか外してきてた歴史。
 映像でなら観られるだろうと鑑賞。
 主演にの中臣鎌足を岡田准一、その幼なじみの蘇我入鹿を渡部篤郎。メインを張る渡部がいつになく(?)いいひと役なのに、そうか…と思いながら観ていたが、やはり、渡部はいい人では終らなかった。
 ほかに、木村佳乃、山口祐一郎、小栗旬、伊武雅刀、大杉蓮、高島礼子、原田芳雄、仲代達矢といった面々が出演。
 しかし、この時代の台詞回し(全く現代調だったけど)や、衣装、セットなど、スタッフは大変だったろうなと裏が気になってしまった。
 ストーリも分かりやすく、よくぞここまでまとめたって感じ。取り立てて面白くはないけど、歴史を知る意味ではいい作品だった。
 大詰めで、岡田が弓を引くシーンは必見。

「涙そうそう 広島・昭和20年8月6日」その日…

2008年02月02日 | 映画・ドラマ
 両親を失くした4人の姉弟(松たか子、加藤あい、長澤まさみ、冨浦智嗣)が助け合って笑い合って仲良く暮らしていた広島に、運命の日が訪づれる。
 その日、その時刻まで未来が無いことを知る余地もなく、普通に暮らしていた人々が心に響いた。
 その日までを追った作品。
 そこに、恋愛や日常と同時に進行する戦争と言う陰。朝鮮問題なども交え、当時を振り返る。
 松たか子が出演してると、ついつい観てしまうのだが、彼女が癒し系という分類に入らないのは、なぜだろう? 色んな役こなせるから、癒し系なんて肩書き付けなくても立派に女優だからだろう。
 美人姉妹も良かったが、末の弟役の冨浦智嗣。なぜか哀れを誘う俳優さん。そしてまた、本当にこの時代に生きていたような感じを醸し出してもいる不視儀な存在だ。画面全体がセピアに染まるような…。中井貴一がそんな俳優。
 結末は敢えてここでは紹介しないが、かなり衝撃的なラストはお見逃し無く。そして、「戦争」の残酷さを改めて知ることにもなるだろう。
 冨浦智嗣の老年を西田敏行が演じている。


国分太一,、玉山鉄二、

「さとうきび畑の唄」沖縄なのに関西弁やいかに!

2008年02月02日 | 映画・ドラマ
 那覇で社真館を営み、幸せに暮らす家族に戦争の陰が忍び寄る。戦争に翻弄されながらも生き抜こうと希望を失わなかった家族を、明石家さんま、黒木瞳、坂口憲二、上戸彩、仲間由紀江らが演じる。
 なぜか関西弁えをとおすさんま。その不視然さは、大阪から駆け落ちして来たという設定でごまかしていた。まあ、さんまが関西弁でしか感情移入が困難だったのだだろうが、駆け落ち相手の黒木瞳は一切しゃべりません。関西弁。宝塚なんだから、関西弁できるだろうに。
 ところどころにさんま流(?)ギャグもあったが、正義感あふれる優しいお父さんをさんまが、押さえ気味の演技で好演。
 しかし、戦争と言うものは人を狂気にも走らせ、また、人の人生をも狂わせるといったことを家族愛を通しながらよく表現してた作品だろう。
 先にも書いたが、さんま、黒木のたんたんとした演技がかなり光っていた。
 オダギリジョーは何でこんなちょい役やっちゃったんだろう?