観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「半次郎」。

2011年10月25日 | 映画・ドラマ
 幕末維新で活躍した薩摩の中村半次郎(後の桐野利秋)の生涯。主演の榎木孝明が、自ら13年をかけて企画し、監督など主要スタッフの人選や制作費にも参加しただけあり、かなりの出来です。
 西南戦争がメインで、貧困の若かりし頃、剣豪として名を馳せるまでを一気に魅せてくれます。
 どうにも勝手に攻めて来て、勝手に負けて、史上最大の逆切れ長州藩や、佐幕最先鋒にいながら、テンションの高い土佐っぽに言い包められて、裏で手を結び、長州征伐行ってよ、いや今回は行きもうはん。といった裏工作得意の世紀の裏切り者土佐藩が、どうにも好きになれずに、訳もなく攻められても最後まで武士道を貫いた奥羽越列藩派にございます。
 ですが、こちらも、義の上杉をもってしても最後には、なんで会津の為にこんなことになっちゃったのと、裏切ってくれています。上杉謙信公まで遡り、最後にして初めての上杉の寝返りです。
 会津会津と言うが会津は単に命令に忠実だっただけなんですがね。もし、長州、薩摩にもう少し公平な人がいれば、死ななくて済んだ人が何万もいたんだよ。
 というか、長州はどう見ても猿軍団だから、無理か。
 という訳で、敵側の映画でしたが、良く出来ていました。
 中村半次郎は、近藤勇を持ってしても、薩摩の中村には関わるなと言わしめた剣豪。んーっ、これは御陵衛士の服部武雄との一騎打ちが見たかったねえ。
 服部武雄は、新撰組ナンバーワンだと思っています。
 どちらかが幕末最強でしょう。
 余談ですが、戊辰戦争で白虎隊がどうにも悲劇としてクローズアップされているが、隣りの二本松藩なんてもっと悲惨でした。佐幕も尊王攘夷もなあんにも考えてなく、ぼーっとしていたら、突然会津から、同盟に入れと言われ、はあい。と何気なく入ったら、会津の街道を固めると成人男子は駆り出され、自分の藩が攻められた時には子どもしかいなかったものだから、今日の明日の出陣で十代前半の子まで死んじゃって。ある意味、白虎隊は自ら選んだ死だけど、二本松は訳も分からぬうちに殺されてますからね。
 しかしまあ、子どもまで平気で銃口を向けることが出来る長州ってやっぱり猿でしょっ。会津は長州と土佐にやられてます。
 薩摩は主に日本海側。で、こちらの長岡藩が最大の激戦だったのですが、これはまた別の機会に。
 また長州の話で熱くなってしまった。



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