観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「案山子」。よく分からない香港人の存在

2010年05月22日 | 映画・ドラマ
 行方不明になった兄・剛(松岡俊介)のアパートでかおる(野波麻帆)は、高校時代の同級生・宮守泉(柴咲コウ)が兄に出したラブレターを手掛かりに兄を捜すため、泉の実家がある 山間の村に向かう。
 不気味に案山子が林立するその村には、1年に一度、案山子に死んだ人間の魂を宿らせて生き返らせるという風習が残っていた。
 だが、泉の両親(河原崎建三、りりィ)に泉は「入院中」と会わせてもらえないまま、宮森家に泊めてもらうことになる。
 主演の野波麻帆って知らないし、台詞回しも素人っぽいので、ぽっと出の新人さんかと思っていたら、「愛を乞うひと」で映画賞新人賞を総なめにた凄い女優さんなんだって。2001年当時は、柴咲コウよりも売れていたんだね。
 ストーリとは関係なく、意味不明になぜか香港からの留学生という役で、香港で見た事も聞いた事もない葉佩(グレース・イップ)ってえのが出ているけど、日本と香港の合作映画だから、何かのバーターだね。
 こんな田舎でいったい何を学んでいるんだか知らないし、ちょっぴり広東語。とっさに自国語が出ちゃうのは普通だけど、「キャー」とか悲鳴じゃなくて、結構な文節。「かおる何をしようとしているの? ダメよ」なんて言ってたよ。しかも、すぐに日本語で同じ事言ってたし、落着いてるなー。
 「リング0~バースデイ~」などの鶴田法男監督が、伊藤潤二の短編漫画を映画化。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で、ファンタランド国王賞に輝いたそうだ。
 何を言いたかったのだろうか?  で、結局、兄ちゃんはなぜ、何の目的で監禁されていたのでしょう。死人が蘇る時、なぜに自分の復活を願う人を殺しちゃうのでしょうか。
 かおるが最後兄に呼び戻されるが、この村は不死の村と言う事になる割には年寄り居なかった。
 

「雨の町」。せつない思い

2010年05月22日 | 映画・ドラマ
 内臓の全くない子どもの死体が流れ着いた。不可解な死体の事件性を追求するルポライターの兼石荘太(和田聰宏)は、丙村で35年前に起こった小学生集団失踪事件 に辿り着く。
 そして兼石が、その村を訪れようとする途中、突然雨が降り出し、車中で村に伝わる言い伝えを聞かされる。「季節はずれの通り雨の時には表に出るな。雨に呑まれるから」。
 兼石は死んだように静まりかった村に戸惑いながらも探索を始め、廃校になった西村小学校で、古びた卒業アルバムを見つける。そして、そのアルバムに写った少年と少女に遭遇するのだった。
 子どもの死体が急に動き走り出したり、子どもが死霊に変わる時、犬の縫いぐるみみたいだったり、ホラーなのだが、子どもの可愛さがあまり恐怖を誘わない。
 クールな医師が、動きだした子どもの死体を目撃したら、キャラ一転。全編を通して、異常な恐がりを見せているのはこの医師だけ。しかも、医師役が安田顕。
 話し自体もホラーというより、愛情を押し出している。
 事件が解決した後、場面が村から都会へ代わり、ホッとした時に再び…の添加はここ手の映画でよく使われる手法だが、死霊役の成海璃子の最後は切ないよ。
 ほかに出演は、真木よう子、武重勉、光石研。