学校で習うからタイトルと作者名は知らない人は居ない(今の子は知らないでしょうね。常識ないから)、小林多喜二著のプロレタリア文学の代表作「蟹工船」。実は自分も知っていたのは、蟹漁の話しってだけだった。
この度、映画化されたので、まどろっこしい旧文体の原作本よりもずっと分かりやすく知る事が出来たが、題材は暗いが(小林多喜二だもの)、人間の自立の芽生えや、思考はこうして変わるとか理不尽な現実とか、これ凄いよ、観察・洞察力(小林多喜二だもの)。
前半は無治安労働者が輪廻天性で生まれ変わることが幸せと信じて今をカエヨウとしないところから、徐々に、自分たちの境遇のおかしさに気付く。そして、リーダーが労働組合を組織し、立ち向かう。ここまでの労働者の自立の描き方が、現代にも生きているようで、ホットしていたところ、大逆転。いかにも大二本帝国らしく、リーダーは抹消される衝撃のシーン。
普通なら、労働者が立ち上がってめでたしめでたしだが、小林多喜二はそれを許さなかった。非現実的に終わらせない。権力に統治されさらに行(生)き場を失った労働者が、以前と同じ境遇に落ちた中、それでも学んだ事は無駄ではない。無駄に命を落とした者はいないという強いメッセージが最後の最後に現れる。小林多喜二が言いたかった事が、最後1分。
出演は、松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、三浦誠己、竹財輝之助、大杉漣、森本レオ、TKO木下ら。松田龍平と西島秀俊の好演が光るが、松田龍平を途中まで松山ケンイチだと思ってた。画面が暗いので。すみません。
この度、映画化されたので、まどろっこしい旧文体の原作本よりもずっと分かりやすく知る事が出来たが、題材は暗いが(小林多喜二だもの)、人間の自立の芽生えや、思考はこうして変わるとか理不尽な現実とか、これ凄いよ、観察・洞察力(小林多喜二だもの)。
前半は無治安労働者が輪廻天性で生まれ変わることが幸せと信じて今をカエヨウとしないところから、徐々に、自分たちの境遇のおかしさに気付く。そして、リーダーが労働組合を組織し、立ち向かう。ここまでの労働者の自立の描き方が、現代にも生きているようで、ホットしていたところ、大逆転。いかにも大二本帝国らしく、リーダーは抹消される衝撃のシーン。
普通なら、労働者が立ち上がってめでたしめでたしだが、小林多喜二はそれを許さなかった。非現実的に終わらせない。権力に統治されさらに行(生)き場を失った労働者が、以前と同じ境遇に落ちた中、それでも学んだ事は無駄ではない。無駄に命を落とした者はいないという強いメッセージが最後の最後に現れる。小林多喜二が言いたかった事が、最後1分。
出演は、松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、三浦誠己、竹財輝之助、大杉漣、森本レオ、TKO木下ら。松田龍平と西島秀俊の好演が光るが、松田龍平を途中まで松山ケンイチだと思ってた。画面が暗いので。すみません。