観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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方言統一が台詞の基本です。厄年の前に台本を考えようよ「花嫁は厄年ッ!」

2006年11月08日 | 映画・ドラマ
 こんな(失礼)コメディに岩下志麻さんが出てるんだよ。タイトル写真なんか篠原涼子、矢部浩之と風呂に入ってるんだよ。写真の遠近感とか大きさ違うから、フォルムが変だけど。
 なので、観ちゃったよ。志麻さん観たさに。そしたら「極道の妻」のまんまに顎上げて上目使いの志麻さんが、桃農園の主人なんだよ。福島の旧家らしいけど、農作業が終わると、すんごい高そうなお着物なんだよ。すげーっ。志麻さんのご主人役なんか東京乾電池の人なんだよ(名前忘れた)。
 でも志麻さんって演技上手いの? 「極道の妻」ん時は迫力あるけど、「徳川三代」とかも同じ志麻さんなんだけどな。棒読みっぽい台詞回しも独特だよね。私は志麻さん好きです。
 アナウンサーが極秘潜入「花嫁修業」ルポとかで、かなり無理ある設定にもってきて、元カレがたまたま農家の長男でたまたま10年振りの再会とか、無理押し、ごり押しだけど、アナウンサーがいくら年取ったからって、潜入ルポやらなきゃ倉庫係なんて人事あったら、労働組合が黙っていませんからね。はい。
 んで、福島と東京をみんなで行ったり来たり。すげー、タフ。これはJRの陰謀としか思えない。
 そうそう花嫁ルポをする主人公の女子アナの竹富明子は篠原涼子。その元カレで
志麻さんの長男の安土一郎は矢部浩之。
 福島出身なのに、東京在住なのになぜかこてこての大阪弁。劇中、「3年大阪で研修があった」なんてごまかしてるけど、お国言葉が3年で入れ替わるほど、大阪は濃いのか? うん。濃いかも知れない。
 「お母さんへの反抗で(大阪弁)なんでしょ」なんかも言われてごまかしてたけど、お国言葉ってそんなもん? うん。そうかも知れない。
 まあ、いくら男前でも「99」だもんね。
 ほかにも福島弁の人あり、標準語の人ありで、最初から東京の多摩あたりの農家の設定にしておけば良かったのにね。
 特に志麻さんと長女・安土香里(小沢真珠)、二男・安土次郎(小山慶一郎)は思いっ切り標準語。
 小山慶一郎いいよね。田舎のいけ面、モテモテっぽくて、「いるいるこういう子」的なやつ。ジャージ姿もはまってるし、どこかダサイTシャツもgoo。
 newsじゃなくてもこっち路線でいいじゃん。

警察はなにやってるんだよ「吉祥天女」

2006年11月08日 | 映画・ドラマ
 いやー、いいもん観させてもらいましたよ。本格派B級ドラマ。出演者も設定も安っぽいったらありゃしない。
 なんと言っても台本。こりゃあ、凄いったら。
 主人公が資産家叶泰造の孫娘で、その美貌ゆえに数奇な運命を背負わされた少女、 叶小夜子(岩田さゆり)。って名前からしていっちゃってる。
 そしてお決まりの転校生なんだけど、そこに絡む同じ高校の遠野暁(池田努)。自尊心と虚栄心が強く、サディスティックな性格。と、両親を亡くし、妹と共に親戚の遠野家に引き取られた言わばいそうろうの涼(松尾敏伸)。
 暁さんたらこの涼をいじめるんだわ。「そのパンは誰の金で買ったんだ」とかセコいこと言いながらパンを投げ捨てて、「手を使わずに食え」とか。で、涼がこれまた泣きながら這いつくばって食べる。
 古典的苛めとかなんだけど、ある時はため口、ある時は対等なのにふと思い出したように上下関係ができる。これって、脚本家が「おっといけねー、人物設定間違えた」とか思い直して書き換えてるのかな?
 高校生の癖にセックスバンバンやっしゃうし(今時ってこうなの?)。理科室とかでもやっちゃうし。
B級ドラマの顔、岩田さゆりも、叶家次男の未亡人で暁の父・遠野一郎の実妹とかいう役でちゃんと出てる。この人、餅みたいな粘着素材で、一昔前の整形美人顔だよね。
 そして、そして小気味いい程、人がバンバン死んじゃうの。しょんべん臭い叶小夜子の色香に迷ったりしながらさ。
 幼少のとき変質者にレイプされてから復讐してるらしいんだけれど、だからって、変質者以外の親族なんかを殺していく意味が分からない。
 分からないと言えば、とうの変質者なんか、死んだ事になってて、叶家の圧力で事件をもみ消したって断言してるのに、生きてやんの。だったらもみ消した時に死体なかった筈なのに、日本の警察はなにやってるんだよ。
 ほかにもみんなおかしな死に方してるのに警察なんか出て来やしねー。
 しかし、こんなことで驚いてはいけないのだ。
 一番の謎は、小川雪政(井田國彦)とかいう、小夜子が7才の時から身の回りの世話をしている使用人。なぜか、深夜に桜の枝で背中をバンバン打ったり、「消しておいて」と言われたたき火で手を焼いてみたり、分け分かんない修行をしている模様。最後この人どこに行ってしまったかも不明。使用人なのに。
 小夜子だって、最後叶家を後にするためにハイヤーに乗り込むのだけれど、相続人みんな死んじゃって、大きなお屋敷残してどこに行く気なんだろう。
 いやー、ミステリアス。
 面白かった。