かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

天晴れ新星

2008-03-10 14:15:18 | スポーツ
北京五輪の最終選考レースを兼ねたとあって、錚錚たるメンバーが出場した昨日の名古屋国際女子マラソン。
マスコミが大騒ぎした高橋選手は、9kで先頭集団から遅れる。30kくらいまでは先頭集団に付いて行くのかなと思っていたのだが、あっけなく脱落した。個人的には、彼女は1昨年の東京国際で終わっていると思っていたので、途中棄権もせず、よく気力が持ったなあと思う。

各選手は、代表を意識したのか、25kまではスローペースで、平凡なレースだと思っていたが、やはりそこから先が面白かった。まず25k過ぎ、原選手が仕掛ける。しかし、集団を引き離すことはできず、28k過ぎ、今度は坂本選手が飛び出す。坂本は22k付近から、いい位置につけていたので期待したのだが、彼女も集団を引き離すことができなかった。しだいに、大南選手が、弘山選手が、遅れだす。そして、31kの上り坂で坂本が先頭集団から遅れだし、堀江選手が飛び出す。
「おやっ?」と思ったが、しばらくして彼女も集団に飲み込まれてしまい、32k過ぎ、今度は期待の新人・中村友梨香選手が急にペースを上げて、 あっという間に先頭集団から抜け出した。彼女は初マラソンで、私も初めて観たのだが、全身で走っているようで力強く感じた。終盤10kの彼女の走りは見事で、競技場の青い空が彼女を迎え、そのままゴールイン。2時間25分51秒。おめでとう! 
彼女は、インタビューで開口一番「すごい、マラソンて こんなに沿道に人がいるんだ」と答え、最後に「これからも天満屋をよろしくお願いします」と、純朴な感じで私の中では高感度アップです。今後が楽しみな新星ヒロイン誕生というところだろうか。
  
先日の大阪国際女子マラソンのチームメイト森本選手より少しタイムが遅いので、今日の代表選考会は微妙なところかもしれないが、昨日のメンバー、レース展開を見る限り、中村選手が北京五輪代表に選ばれるように思える。増田明美さんが言っていたように、こうなったら、天満屋の監督に選んでもらったらいい、とも思う。