かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(48:ネパール再び編-第七章)

2009-01-20 11:46:52 | 旅行
-ネパール5日目-
お腹に悪魔が巣くった夜は、ひたすら寝ました。そして、朝6時過ぎに起こされるまでぐっすりでした。
目覚めると、腹痛はずいぶん治まったようでしたが、それでもまだ時々グリグリと鳴ります。朝のおつとめはきちんと済ませました。
身体全体が前日と違って、ぐっと楽になっております。そのため、おかゆ、たまごなどの朝食は美味しくいただけました。

キャンプサイトとなったここニューブリッジの谷の奥の方には、アンナプルナサウスが随分と近づいて見えてきております。

【中央白く見えるのがアンナプルナサウス】

でも、通り雨が襲ってきて、その後はアンナプルナサウスも徐々に雲で覆われて見えなくなってしまいました。
谷合のせいか、少々肌寒く、Tシャツの上にウィンドブレーカーを着てちょうど良いという感じでした。

雨の止むのを待ったため、予定時間より遅れての出発となりました(8:15頃)。
歩きながら感じたのですが、まだ時々お腹が鳴るとはいえ、本当に体調は前日と格段に違い、元気になったと。
この日のルートはずっと上りが続くとのことで、1日違っていればきっと上れなかったでしょう。
最初の1時間ほどは比較的緩やかな上りが続き、一度休憩してから後は一気に200m余りの急な石段が続きます。

午前11時頃、昼の予定地点到着で昼食休みとなりました。
この日は、先行しているポーターたちにもほとんど遅れることなく着くことができました。
そして、食事ができあがるまでの1時間、のんびり待っていると、トレッキング初日からたびたび出会うドイツ人の若いカップルもがんばって上ってきました。男性の方がバテ気味のようで、女性よりも随分遅れてから追いついてきました。
このカップルは、我々と違って、ガイドやポーターを雇っておらず、大きなザックを背負ってのトレッキングなので、どうしても我々よりペースは遅くなります。
私には、彼らのように自分の荷物を全部背負ってのトレッキングは無理でしょう。
ガイド、ポーター様様です。
結局、食事時間を含めて約2時間の昼休みとなりました。


【ロッジの少年】


【目指すはあの白く輝くアンナプルナサウスの向こう側です】

昼食を摂ったロッジから、午後歩き始めのしばらくは急な石段が続きます。行く手を見上げると首が痛くなるくらいの急な坂です。
 その急な坂を上り終えると、緩い上り坂となりました。


【対岸の斜面。まさに天まで耕されております】



途中雨が降り出し、しばらく雨宿りしてから、小降りになったところで、再び徒歩開始です。
その後15分程でチョムロンのキャンプサイト到着です(午後3時頃)。
International Lodgeの脇のスペースにテントを張りました。
眼下にはチョムロンの村の家々(30~40軒)が望めます。キャンプサイトの標高はほぼ2,100mです。


この日は天気が安定せず、キャンプサイトに到着してから再び雨が降りだし、遠くからは時々雷鳴も聞こえてきます。
本来であれば、前方にはアンナプルナサウスとマチャプチャレがみえるはずなのですが、
ご覧のような天気で、残念!

【テントの中からアンナプルナサウス方向を望む】

小雨が降り続く中、相棒と二人でテントの中で本を読んでいると、突然相棒の声です。
何事かと思って、テントの外に眼をやると、
 マチャプチャレのピークが見事に夕陽に照らされている瞬間です。
急いでカメラ、三脚を準備します。
焦る気持ちと裏腹に、レンズ交換している間に、次第に夕陽の色が薄くなってきます。
それでも、この時以外にチャンスはないとばかりに、何枚か撮りました。
そんな中の1枚です。


【ピークが魚の尾っぽのように分かれたマチャプチャレ】

本当に短い間の勝負でした。
やがて再び雨となり、ヒマラヤの山々は夕闇に中、煙ってしまいました。
夕食は7時頃でした。
フライドライス、餃子のでかいやつ、野菜スープ。
この日は食欲もあり、とても旨かった。
マチャプチャレも見ることができ、気分は上々です。
8時頃には相棒が寝始めたので、私も寝ることにしました。


【ここまでのルート図(青線)】

≪つづく≫

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