かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

佐田岬半島上空を飛ぶ

2008-05-05 11:19:44 | 旅行
昨日は、午前11時45分(予定)の飛行機で、那覇から松山へ飛び、松山空港には午後1時15分到着しました。空港からは車で、途中弟夫婦の家に寄り両親を引き取って、半島の我が家に帰ってきました。午後3時半過ぎでした。

那覇空港へは少し早めに行き、空港内の食堂に入り、沖縄そばセット(そば+ジューシーにおかず少々)を食べました。 そして、定刻より5分ほど遅れて離陸です。「さようなら 沖縄! また来るからねェ~」と心の中でつぶやきながら・・・。ふと隣を見ると、奥さんはもう既に寝ておりました。



少し雲がありましたが、まあまあ天気が良く、沖縄本島が上空からよく眺められました。そこで、もしかして佐田岬の上空を飛ぶのではないだろうかと思い、機内誌の航路図を見てみると、ちょうど佐田岬半島の先端付近をかすめるように松山方面に飛ぶような図になっておりました。では、佐田岬を見るためには、どちら側の席に座っていれば良いのか気になり、客室乗務員にそのことを尋ねてみることにしました。
すると、「その日の気象状況によって、少し航路が変わることがあるので、なんとも言えません」との答えだった。さらに、「ちょうど半島を通過するころ、シートベルト着用サインが点灯します」と。うーん、窓際の席がいくつか空いていたので、半島接近時点で座席を移動すればいいやと思っていたのですが、どうもそうは行かないようです。我々の席は進行方向左側です、もう運を天に任せるしかありません。 
それに、もうひとつ不安材料がありました。デジカメの電池が残り少なくなっているのです。かばんの中を探すのですが、どうも予備の電池を持っていないようです。
そんなこんな不安を抱えながら、飛行機はどんどん北上して、いよいよ九州上空を縦断し、佐賀関半島が左斜め下に見えてきました。「おっ これは微妙な位置を飛ぶなあ」と思っていると、すぐに佐田岬半島の先端が見えてきました。「どうも左側の座席が正解かな?でも、我が集落の真上を飛んだら窓から見えないな」と思っていると、井野浦の『ムーンビーチ』(沖縄の方、笑わないで下さい。我が町内にも同じ名前の海水浴場があるのです)がくっきりと見えてきました。「おー やったあ。このままいけば確実に我が集落が見える」と思う間もなく、見えてきました。そして、デジカメでシャッターを押すのですが、ななんということでしょう。まさにちょうどというところで、電池切れです。余りの自分の運のなさを恨みました。 
ちょうど午後1時の出来事でした。しかも、先ほど客室乗務員に尋ねたことが、パイロットに伝わったのではないだろうかと思うくらい、まるで私によーく観て下さいよと言わんばかりに、我が集落上空で航路を少し北寄りに変えるため、機体を左側に傾けたので、本当にきれいに集落の家々、梶谷鼻の岩々などが見えたのです。そのため、めったにないチャンスに写真が撮れなかったのが、とてもとても悔しかったです。しかも、半島が見えてきてから3枚は撮影していたのです。あーこの3枚のうち、1枚分でも撮影できる電池余力を残すべきだった、と歯軋りです。多分、こんな悔しい思いをしているのは私だけでしょう。
それでも、天気が良くて見えたことに感謝です。
やがて、飛行機は半島を横切ったため、左の窓から半島が消え、瀬戸内海の島々が見えてきました。
写真を撮れなかった悔しい私の思いを少しでも伝えたくて、昨日通ったと思われる航路図を示します。この図を作っていると、奥さんは「そんなの誰も興味ないよ」と冷たい反応です。
  


でもみなさん、もし那覇⇒松山便に乗る機会がありましたら、左側の座席に座って、午後1時に窓の外を見て下さい。私もこれからは、火・水・金・日曜日の午後1時には、半島上空を仰ぎ見ることにします。