19歳の春4月、ふるさとからの旅立ちの日がやってきました。
フェリーの時間に合わせ、真夜中の12時ころ。
荷作りを終えていた2トントラックに乗りこみます。
とても星のきれいな夜でした。
「福岡では、こんなきれいな星も見られんな~」
旅立ちは、希望と寂しさが入りまじるものですが、
さすがにこの時は、センチメンタルな気持ちばかりでした。
祖母、母、弟、妹の顔が暗闇の中に、
うっすらと見えました。
そして祖母がトラックにすり寄り、
「兄ちゃん、元気での~。がんばれよ~。」
と手を振ってくれました。
私は、涙こそ見せられませんでしたが、
目にいっぱい涙をためていました。
田舎で生まれた多くの人が、1度はあじわう想い。
だからこそ、ふるさとや家族がよけいに大切に思えるのです。
トラックがいよいよ動き始めました。
その時、父が言ってくれた一言。
「今日のことを、一生忘れるなよ。」
私は、うつむいたまま、返事にならない返事をしたような気がします。
あれから、23年が経ちました。
今でもこうして、覚えています。
今日は、父の日。
昨日、家族で買ったものを届けに行きたいと思います。
フェリーの時間に合わせ、真夜中の12時ころ。
荷作りを終えていた2トントラックに乗りこみます。
とても星のきれいな夜でした。
「福岡では、こんなきれいな星も見られんな~」
旅立ちは、希望と寂しさが入りまじるものですが、
さすがにこの時は、センチメンタルな気持ちばかりでした。
祖母、母、弟、妹の顔が暗闇の中に、
うっすらと見えました。
そして祖母がトラックにすり寄り、
「兄ちゃん、元気での~。がんばれよ~。」
と手を振ってくれました。
私は、涙こそ見せられませんでしたが、
目にいっぱい涙をためていました。
田舎で生まれた多くの人が、1度はあじわう想い。
だからこそ、ふるさとや家族がよけいに大切に思えるのです。
トラックがいよいよ動き始めました。
その時、父が言ってくれた一言。
「今日のことを、一生忘れるなよ。」
私は、うつむいたまま、返事にならない返事をしたような気がします。
あれから、23年が経ちました。
今でもこうして、覚えています。
今日は、父の日。
昨日、家族で買ったものを届けに行きたいと思います。