何気ない風景とひとり言

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津久井浜駅傍の庚申塔

2024年05月06日 | 石仏巡り

【神奈川・横須賀市】「万代会館」訪問のため京急久里浜線の津久井浜駅を降りると、駅前に浅間神社の大きな社号標石と三基の庚申塔が大きな基壇の上に鎮座。 さらに、駅から坂道を少し上がったところにコンビニ店があり、その脇の丁字路の角に四基の庚申塔が鎮座し、いずれも駅に行き交う津久井の人々を見守っている。

★駅前の三基はいずれも「青面金剛」と刻まれた駒形文字庚申塔で、一基は明治期、二基は江戸時代後期の造立だ。 庚申塔には造花だが供えられていて、津久井の方々に手厚く保存されていることがわかる。 青面金剛は駅に背を向けているが、駅利用者に降り掛かりそうな悪疫を調伏しているのだろう。

△京急津久井浜駅前に鎮座する社号標石「村社浅間神社」と三基の庚申塔....社号標石は昭和十五年(1840)の造立

△三基の庚申塔の造立年は左から明治四十一年(1908)、文化十三年(1816)、文政七年(1824)

△駒型青面金剛文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)/三猿

△駒型青面金剛文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)/剥落した三猿の跡

★津久井浜駅近くのコンビニ傍の基壇上に鎮座する四基の庚申塔。 いずれも全体の形状が異なる。 駒型の青面金剛文字庚申塔を除く三基は風化による摩滅や剥落が進み像容や文字がわからない。 三基のうちの一基は笠付き角柱型青面金剛庚申塔で、邪鬼を踏みつける青面金剛が左手で合掌する女人(ショケラ)の髪を掴んでぶら下げている。 二基目は合掌する地蔵尊像が浮き彫りされたもので、庚申塔と思う。 最後の一基は自然石を用いた庚申塔で、摩滅や剥落が激しく、浮き彫りされた猿とみられる像のみが確認できるものだ。

△津久井浜駅近くのコンビニ傍に佇む庚申塔....花が添えられ手厚く供養されている

△磨き石の基壇の上に鎮座する四基の庚申塔

△左は駒形青面金剛文字庚申塔、右は笠付角柱型青面金剛庚申塔/笠付角柱型青面金剛庚申塔(日月瑞雲、邪鬼、3猿)は文化五年(1808)の造立

△浮き彫りされた悪疫を調伏する六臂の青面金剛像....「剣&人持型」と思うが剣は確認できず/左手で着物を着て合掌する女人(ショケラ)の髪を掴んでぶら下げている

△謹慎態度を示す三猿と青面金剛に踏まれている邪鬼....邪鬼の左右の盛り上がりは「鶏」か?

△舟光背型地蔵菩薩庚申塔....造立年は摩滅していて不明/合掌する地蔵立像が浮き彫り

△風化・剥落が激しく、種類及び造立年不明の自然石型庚申塔/向かって左下の浮彫り像は猿の一匹か?

△庚申塔の後方に並べられた幾つかの五輪塔と宝篋印塔の各部位....宝珠と受花が多い
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