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【奈良・生駒郡】戦国時代の武将・松永久秀が築いた信貴山城が、安土桃山時代天正五年(1577)に織田信長軍の攻撃を受けて炎上、寺も焼亡した。 のちに豊臣秀頼や徳川家の寄進を受けて復興し、寺観を整えた。 豊臣秀頼により再建された本堂は昭和二十六年(1951)に火災で焼失したが、昭和三十三年(1958)に鉄筋コンクルートで舞台造りの堂が完成した。
経蔵堂から毘沙門天王が祀られている本堂に向かう。 中央と両端に朱塗りの擬宝珠高欄を設けた石の階の上に大きな唐破風の入口があり、唐破風の棟の鬼板に隠れるように毘沙門天王らしき像が乗っている。 階段を上り広縁を進んで本堂向拝に....よく見えないが本堂は懸造りの建物で、向拝前は朱塗りの擬宝珠高欄を設けた広縁はまさに舞台だ。 本堂からは大和平野が一望でき、毘沙門天王が最初に現れた霊地にふさわしい素晴らしい眺めで、ご来光を拝めるらしい。
本堂から赤門に向かう。 不動明王を祀る三宝荒神堂、樹齢1500年の榧の木を祀る「かやの木稲荷社」、笛を吹く騎馬の聖徳太子像、ピンク色の石燈籠がある厄除観音堂、大きな軒反り屋根が素晴らしい塔頭・千手院などを拝観しながら赤門に着く。
赤門は丹塗りの薬医門で、簡素だが風格を漂わせる門だ。 赤門前には2頭の寅が戯れていて、拝観の労をねぎらってくれる。 最初に逢った巨大な「世界一福寅」に見送られながら参道を戻り、バス停「信貴山」に向かった。
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両側に石燈籠等の石造物が並ぶ本堂への階と唐破風の入口..前左の石燈籠は大正六年(1917)造立
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石段の中央と両端に朱塗りの擬宝珠高欄..唐破風の棟の鬼板の後ろに沙門天王らしき像が乗っている/柱に「本尊毘沙門天王」の札が掛かる
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唐破風の入口から眺めた境内..奥に見えるのは玉蔵院の地蔵尊像と三重塔
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鉄筋コンクリート舞台造りの本堂は昭和三十三年(1958)完成..本尊の毘沙門天王を祀る/本堂向拝..桟唐戸の上に装飾彫刻が施された欄間..鰐口や大きな釣灯籠が下がり、「毘沙門天」の扁額が掲げられている
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上の蟇股に双斗が乗っている/本堂は慶長七年(1602)、豊臣秀頼の再建といわれ、後に修復を加えて延享三年(1746)に完成..昭和二十六年(1951)に火事で焼失
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朱塗りの擬宝珠高欄の舞台から大和平野が一望できる素晴らしい眺め
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開山堂付近から眺めた入母屋造銅板葺で妻入の本堂..懸造(舞台造)の建物
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本堂への参道脇に建つ飛倉館..狭い参道で建物が形が分からない/獅子口を乗せた唐破風入り口の飛倉館は信貴山の宝庫
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多宝塔の下に建つ三宝荒神堂..中尊は不動明王、右に西方極楽浄土の仏様の阿弥陀如来、左に仏教の守護神かまどの神様「三宝荒神」を祀る
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入母屋造本瓦葺の三宝荒神堂
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宝形造本瓦葺で裳腰を付けた朱塗りの成福院..如意融通尊、鎮宅霊符神、寅大師、三福神堂等が祀られている
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本坊から成福院へ行く手前にある擬宝珠高欄を設けた石造宝寿橋..奥の建物が本坊
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騎馬の聖徳太子像とかやの木稲荷大明神を祀る稲荷社
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屋根に立派な千鳥破風を設けた稲荷社殿..後方の榧木は樹齢1500年..明神鳥居に「稲荷大明神」の額/笛を吹く騎馬の聖徳太子像
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中央の庭園に立つ十三重石塔と石燈籠..初層軸部に「紀念塔」の刻/雪見燈籠
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入母屋造銅板葺で身舎に裳腰を付けた厄除観音堂(と思う)
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獅子口を乗せた唐破風の向拝..珍しいピンク色の石燈籠..向拝柱に「子授安産厄除観音」の札が掛かる/向拝虹梁上に珍しい姿の龍の彫刻..鹿のような長い四つ足動物のようだ/観音堂境内に鎮座する切妻造桟瓦葺の稲荷社..「初辰稲荷大明神」の赤い提灯が下がる
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切妻造銅板葺の塔頭(宿坊)千手院の山門..左右に3本線の筋塀が続く..山門から眺めた本堂
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入母屋造銅板葺の千手院..軒が大きく反り返り、身舎に裳腰を設けている..向拝の屋根は獅子口を乗せた唐破風
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寛政五年(1793)再建の切妻造本瓦葺の赤門..美しい姿をした薬医門
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赤門前で戯れる2頭の張り子の寅..何故か1頭は千両箱を踏んでいる
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巨大な張り子の寅..信貴山のランドマークとされる「世界一福寅」
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