何気ない風景とひとり言

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神明社 (名古屋)

2020年10月24日 | 寺社巡り-愛知

【名古屋・中川区】荒子観音(観音寺)境内東側の金属柵で仕切られた所に鎮座している神明社は、明治維新の神仏判然令で荒子観音から分離した神社で、神仏習合の名残。 正確な創建は不明だが、鎌倉時代の頃にこの地に遷座し、荒子観音の守護社となったようだ。
「愛知縣神社名鑑」に記された記録では、神明社は江戸時代後期の文化九年(1812)に守護神として鎮祭、また、天保二年(1831)に社殿改修が行われたようだ。 祭神は天照皇大神と武甕槌命の二柱。

荒子観音の境内から一旦外に出て、境内の東隣に鎮座する神明社に。 入り口に「村社 神明社」の社号標石が立ち、社殿に続く切石敷の参道を跨いで笠木端を斜めに切った石造り神明鳥居が立つ。 参道を進むと、荒子観音と同じように棟門形式の神門が参道を跨いで建っている。
正面の舞殿形式の吹き放しの拝殿は、耐震性を上げるため、身舎の柱に支え柱を設けている。 拝殿の後方に、茅葺で吹き放しの覆屋が建ち、中に3棟の社が鎮座している。 拝殿と同じく支え柱で補強されているが、入母屋造茅葺の覆屋は珍しく、趣がある。

△荒子観音(観音寺)境内の東側に鎮座する神明社....入口に寺号標石と笠木端を斜めに切った石造り神明鳥居が立つ

03..△玉砂利の境内の真ん中に切石敷の参道が社殿に続く

△境内に佇む明治四十年(1907)造立(左)と昭和四年(1929)造立の石燈籠

△社頭に切妻造銅板葺の棟門形式の神門が参道を跨いで建つ

△神門と本殿の間に建つ切妻造桟瓦葺の拝殿(舞殿形式)

△社頭に鎮座する狛犬....左は子取り吽形の雌、右は玉取りの阿形の雄

△大棟端に獅子口、拝に猪ノ目風懸魚、妻飾は豕扠首....正面入口に格子の小脇羽目

△吹き放し拝殿の耐震強度を高めるため、身舎の主柱に支え柱を設けている

△拝殿に置かれた五三桐の紋を入れた賽銭箱

△拝殿後方に建つ本殿を保護する茅葺の覆屋

△入母屋造茅葺の本殿の覆屋....拝殿と覆屋の間に銅板葺の渡り廊下がある

△透き塀で囲まれたような吹き放しの覆屋の正面に格子戸

△覆屋に鎮座する流造風の社殿....ご祭神は天照皇大神と武甕槌命の二柱だが、3棟の社がある

△鎮座する3社....真ん中の大きな社は大棟に内削ぎの千木と5本の堅魚木を乗せている

△後方から見た本殿の覆屋....耐震強度を高めるための支柱を設けている

△頂部は竹竿を組んで大棟を造り、端部に内削ぎの千木を乗せている/暗くてはっきり見えないが妻飾は狐格子とみられる

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