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【愛知・津島市】江戸時代まで「津島牛頭天王社」と号していたが、明治の維新政府の神仏分離により祭神を建速須佐之男命とし、社号から牛頭天王の名を外して「津島神社」に改められた。 しかし、現在でも「津島の天王さま」と呼ばれ、全国約3,000社の天王信仰の総本社となっている。 明治六年(1873)に県社に列格し、大正十五年(1926)に国幣小社に昇格した。
◆創建当時のまま現存する南門をくぐって社殿境内の外の境内に。 十段ある石段を下ると、神池に連なる堀に架かる石造りの反り橋があり、反り橋の西側の参道脇に手水舎が建つ。 3つ爪の龍の水口がある手水鉢は、手水舎と同じ江戸初期の造立だ。
手水舎の西側が照魂社の境内で、社号標石が立ち、旧島津町出身の英霊及び全津島市の英霊が合祀された照魂社が鎮座。 神明造銅板葺の社殿は、直線的な破風、両妻に独立して立つ棟持柱、破風の小狭小舞などの神明造りの特徴がみられる。
参道を少し南に下ると菅原社が鎮座。 境内には楼門について詠んだ与謝野晶子歌碑が立ち、伝承はなく縁起不詳だが古代祭禮の磐座とみられるちょっと不思議な石組がある。 更に少し下ると、参道に石造り瑞垣で囲まれ、拝殿前に鎮座する「子取り」「玉取り」の狛犬に護られて摂社の居森社、末社の疹社と大日孁社が鎮座している。
拝観後、南参道の入り口に聳え立つ楼門側と同じ造りの朱塗り明神鳥居をくぐって津島神社を離れた。
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△切妻造檜皮葺の南門....安土桃山時代の慶長三年(1598)、豊臣秀頼が父秀吉の病気平癒を祈願して寄進
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△丹塗りの四脚門で、礎石上の柱は主柱が丸柱で控柱が面取角柱
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△軒廻りは二軒繁垂木、柱頂に実肘木付の出三ツ斗
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△南門前の石段参道の左手に建つ切妻造銅板葺で丹塗リの手水舎....門前石段下に神池に連なる堀に架かる石造り神橋(反橋)がある
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△手水鉢は延宝六年(1678)の造立....左手に照魂社の社号標石が立つ
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△延宝六年(1678)造立の手水鉢.....参道側に石造り神橋(反橋)/水口は3つ爪の龍
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△津島神社境内の一隅に鎮座する照魂社....入り口に立つ鳥居は笠木の両端を斜めにした変形の神明鳥居(と思う)
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△照魂社の境内/鳥居近くにある3つ爪の龍の水口を設けた手水鉢
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△切妻造桟瓦葺で妻入の照魂社拝殿....大棟端に鬼板、拝なし、妻飾は豕杈首
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△拝殿から眺めた基壇の上に鎮座する神明造り銅板葺の照魂社....昭和二十九年(1854)に現在地に移築され、元の祖霊社から照魂社に改称された
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△照魂社には祖霊社時は旧島津町出身の英霊658柱、照魂社に改称後は全津島市の英霊を合祀
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△大棟に外削ぎの千木と5本の堅魚木が乗る/破風左右に各4pの小狭小舞を設け、身舎両妻に棟持柱が独立して立つ
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△社殿前の左右に鎮座する阿形吽形の狛犬
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△菅原社境内の入口に照魂社と同じ造りの石鳥居が立つ/菅原社境内に佇む与謝野晶子歌碑....楼門について詠んだ歌
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△流造銅板葺の菅原社....右の社名は分からず
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△石造り明神鳥居を構えた流造銅板葺の社/菅原社境内に置かれている「三つ石」....伝承はないが石組は古代祭禮の磐座か?
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△石造り瑞垣で囲まれた境内に摂社の居森社、末社の疹社と大日孁社が鎮座
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△居森社拝殿前に鎮座する「子取り」「玉取り」の狛犬/右の玉取りの阿形狛犬は、鞠で遊んでいるような様子から「運気がよく転がるように」という縁起があるらしい
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△拝殿から眺めた3社....中央が木造流造銅板葺の居森社(摂社)....宝暦九年(1759)の再建で、祭神は須佐之男命幸御魂
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△中央が居森社、左右はいずれも流造銅板葺で右が疹社(末社)、左は大日孁社(末社)
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△基壇の上に鎮座する居森社(中央)は組高欄があり側縁後方に脇障子
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△南門の参道入口に立つ朱塗りの明神鳥居と昭和五十年(1975)造立の社号標石
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